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# 八咫霞町連続殺人事件 #


【内部資料】意見聴取依頼書


事件番号: 2022-11-HC-042

作成日: 2022年11月28日

作成者: 高岡勇三警視

宛先: 九条了氏(九条コンサルティング事務所)


◆ 依頼内容


拝啓 九条様


この度は突然のご連絡にも関わらず、お時間を割いていただき誠にありがとうございます。


当署が担当しております事件(2022-11-HC-042:鷹井家殺人事件)につきまして、あくまで非公式に貴殿の専門的知見をお借りしたく、ご相談させていただきたいと存じます。


本事件は八咫霞町内で発生した一家5人殺害事件であり、通常の犯罪捜査の枠組みでは説明のつかない要素が多数存在しております。特に、以下の点について当署では検証を進めている段階です。


1. 犯行動機の特定が困難

2. 物理的説明のつかない侵入経路

3. 被害者からの抵抗の痕跡の欠如

4. 室温の急激な低下(1階でマイナス2度、2階ではさらに低いマイナス4度を記録)

5. 従来の法医学的分析で説明できない切開痕の特徴

6. 被害者の体内に異物探索の痕跡

7. 被害者の長男(大翔、11歳)の自然観察活動と彼の部屋で観測された特異な現象との関連性

8. 過去の類似事件(明治12年の: 「山口家失踪事件」、約30年前の: 「腹部に傷のある遺体」発見事例)の調査と比較分析


貴殿におかれましては: 「異例の犯罪分析」を専門とされていると伺っております。また、桐沢瑠璃様の民俗学・犯罪心理学に関する知見も、本事件の背景にある地域の伝承や心理的側面の解明に有用と考えております。つきましては、本事件に関するご意見を参考にさせていただきたく、ご協力をお願い申し上げます。


本件に関する協力期間は原則1週間とし、延長の必要がある場合は改めて協議させていただきます。なお、本件に関して知り得た情報は、すべて極秘扱いとし、当署以外への開示は一切禁止とさせていただきます。


詳細は当署の村上警部補から直接ご説明させていただきます。


敬具


八咫霞町警察署

署長 高岡勇三警視


---


◆ 【音声記録】九条コンサルティング事務所での打ち合わせ


以下は、2022年11月29日午前10時より、南桜市中央町の九条コンサルティング事務所にて行われた打ち合わせの録音記録である。参加者は村上剛志警部補、早瀬陽介巡査、九条了、桐沢瑠璃。


ドアを開ける音、入室する足音


村上: 「お忙しいところ、時間を取っていただきありがとうございます。八咫霞町警察署の村上です。こちらは早瀬巡査です」


早瀬: 「よろしくお願いします」


九条: 「九条了です。こちらこそ突然のご依頼で恐縮です。この事務所では通常とは少し異なるアプローチの相談も受け付けていますが......、今回はどういったご相談でしょうか?」


村上: 「まず、この話は署長と我々以外には極秘にしていただきたい。公式な捜査協力依頼ではなく、あくまで非公式な相談という形です」


九条: 「もちろん。専門家としての守秘義務は守ります。こちらは助手の桐沢です」


桐沢: 「桐沢瑠璃と申します。どうぞよろしくお願いいたします。南桜市立大学で民俗学と犯罪心理学を専攻しておりました。この事件の分析にも役立てられるよう努めます」


資料を広げる音


村上: 「では、ファイルにまとめた資料をご覧ください。11月25日に発見された鷹井家殺人事件の概要です」


資料を開く音


九条: 「一家5人全員が腹部を......なるほど、かなり特異な犯行パターンですね」


村上: 「ええ。犯行時刻は11月21日の夜から22日の早朝と推定しています。動機も犯人も不明のまま、72時間が経過しました。特筆すべきは、全ての被害者の腹部に両手を差し込み、何かを探したような痕跡が見られることです」


早瀬: 「切開方法も通常のナイフによる傷とは異なる特徴があるんです。法医学者も類例を見ないと言っていました」


九条: 「腹部から何かを探した......儀式的要素を連想させますね。犯人は何を探していたのでしょうか。見つかったのか、それとも見つからなかったのか」


村上: 「侵入経路に関する情報はほとんどありません。玄関や窓に破壊痕はなく、内側からロックされてもいませんでした。しかし、家族が見知らぬ人物に自ら開けるとは考えにくい」


九条: 「なるほど。物理的な説明が難しいわけですね」


早瀬: 「それに、現場は異常に室温が低くて......外気温より10度以上低く、1階でマイナス2度、2階の子ども部屋ではさらに低いマイナス4度を記録していました。物理法則に反して、上階の方が温度が低かったんです」


九条: 「マイナス2度、そして2階ではマイナス4度? 冷房設備の故障では説明できませんね。通常、冷気は下に溜まるはずです」


桐沢: 「熱力学の基本原理に反する現象ですね。通常の建物では、温度差による空気の対流で暖かい空気が上昇し、冷たい空気が下方に沈むはずなのに......何らかの異常なエネルギー収支が起きている可能性があります」


村上: 「注目すべき点として、亡くなった長男・大翔君(11歳)は、学校の自由研究で八咫山周辺の自然観察をしていたことがわかっています。彼の部屋から発見されたノートには様々な生物のスケッチと観察記録がありましたが、一部が水濡れで判読困難になっています。また、一部のページが意図的に破り取られた形跡もあります」


九条: 「なるほど......少年の研究と事件の間に何か関連がありそうですね。ノートの破損や欠損ページが気になります。犯人が何かを隠そうとした可能性はありませんか?」


村上: 「可能性はあります。また、聞き取り調査によると、八咫霞町には様々な言い伝えや禁忌が存在するようです。地元の高齢者からは『八咫霞町には守るべき決まりがある』という発言がありましたが、具体的な内容については誰も詳しく語ろうとしませんでした」


九条: 「地域特有の言い伝えが事件に関連しているかもしれませんね。民俗学的には興味深い要素です」


桐沢: 「八咫霞町には古くから伝わる様々な信仰や禁忌があるとは聞いていました。特に山や水に関する言い伝えが多いようです。地域の伝承が事件解明の手がかりになるかもしれません」


村上: 「さらに、当署の記録を調査したところ、過去にも類似した事例があった可能性が浮上しています。1975年の八咫霞町史には明治12年の: 「山口家失踪事件」が記載されており、家族5人が一夜にして姿を消したとされています。また、約30年前には八咫山周辺で: 「腹部に傷のある遺体」が発見されたという証言もありますが、公式記録が断片的なため詳細は不明です」


九条: 「過去の類似事件......これは重要なパターンかもしれません。桐沢くん、どう思う?」


桐沢: 「地域に根付いた超常現象や民俗的事象は、世代を超えて類似のパターンで繰り返されることがあります。心理学的に見ても、集団の記憶や禁忌が時を経て形を変えながらも本質的には同じ現象として再発する例は多いです。これらの過去の事例と今回の事件の共通点を探ることで、背後にある論理が見えてくるかもしれません」


沈黙


村上: 「率直に言って、これは普通の殺人事件ではないと考えています。高岡署長も同意見です」


九条: 「わかりました。事件の調査に協力します。ただ、私の分析が捜査にどう役立つかは保証できませんが」


村上: 「ありがとうございます。現場はそのまま保存してあります。今日にでも案内しましょうか?」


九条: 「ぜひお願いします。桐沢、準備を」


桐沢: 「はい。調査キットとカメラを用意します。特殊な環境測定装置も持っていった方がよろしいでしょうか?」


早瀬: 「特殊な......環境測定装置ですか?」

困惑した声


村上: 「(小声で)早瀬、この方々は少し変わった専門家だが、だからこそ協力をお願いしたんだ」


早瀬: 「あ、はい......」


九条: 「温度異常を記録するための装置です。環境中のエネルギー変動を測定します。科学的なアプローチで分析したいと思います」


桐沢: 「また、民俗学的調査用の録音機材と、地域の言い伝えを記録するためのノートも準備しておきます。犯罪心理分析ツールキットも持参します」


村上: 「なるほど。では、午後に現場へご案内します」


椅子から立ち上がる音


---


◆ 【現場音声記録】鷹井家現場調査


以下は、2022年11月29日午後2時より、鷹井家現場にて行われた調査の録音記録である。参加者は九条了、桐沢瑠璃、村上剛志警部補、早瀬陽介巡査。


車が停まる音、ドアを開ける音


村上: 「こちらが現場です。発見時の状況はほぼそのままです」


ドアを開ける音


九条: 「確かに異常な冷気を感じますね。外気温との差が大きすぎる。何らかの熱収支の異常が起きている可能性があります」


桐沢: 「温度測定ポイントを5箇所設定し、記録を開始します。各地点の温度差も計測しておきましょう。特に階層間の温度勾配に注目します」


九条: 「ありがとう。壁面と床面、それに空気中の温度勾配も測定してください」


機材を準備する音


村上: 「一般的な調査機材とは違いますね」


九条: 「私たちは通常とは少し違ったアプローチで調査を行うことがあります。科学的手法をベースにしながらも、従来の分析では見過ごされる要素を捉えるよう心がけています」


早瀬: 「なるほど、特殊な事件を扱われているんですね」


九条: 「では、村上警部補。発見時の状況を詳しく説明していただけますか?」


村上: 「はい。まず玄関先で鷹井誠一さんの遺体を発見しました。腹部が大きく切り裂かれていて、内部に両手を差し込んで何かを探したような痕跡がありました。彼は霞の湯旅館の料理長を務めていた人物です」


九条が部屋の中を歩き回る音


村上: 「リビングでは妻の千鶴さんと義母の満江さんの遺体が、テーブルの周りで発見されました。食事中だったようです。同様に腹部が切り開かれており、何かを探した形跡がありました。千鶴さんは八咫小学校の給食調理員、満江さんは元八咫織の職人でした。特に満江さんは地域の伝統行事に詳しく、過去に八咫霞町の古い習わしの復活に尽力した人物だったそうです」


九条: 「その切開方法は、通常の刃物による傷とは異なるとのことですが、具体的にはどのような特徴がありますか?」


村上: 「法医学者の報告によると、一般的な刃物では達成できない切開方法だそうです。組織の裂け方や断面に通常見られない特徴があります」


桐沢: 「切開痕のマイクロ写真を撮影しておきましょう。後で詳細分析ができます。この痕跡パターンを犯罪心理学の観点から分析すれば、犯人の意図や動機についても手がかりが得られるかもしれません」


カメラ操作音


九条: 「そして子どもたちは2階で?」


階段を上る音


村上: 「そうです。長男の大翔くんがこの部屋、次男の陽太くんが隣の部屋で。両方とも同じく腹部を......同様の方法で内部を探られていました。大翔くんは小学5年生、陽太くんは3年生でした」


九条: 「......」カメラのシャッター音


九条: 「大翔くんの机の上に残されていたノートや資料はどうなりましたか?」


村上: 「すべて証拠として保管してあります。コピーをお渡しすることは可能です。地元の自然観察記録、水辺の生物のスケッチ、そして地域の言い伝えに関するメモなどがありました。ただ、水濡れで読めない部分も多く、一部のページは破り取られていました」


桐沢: 「各部屋の温度分布を記録しています。興味深いことに、2階の方が1階よりさらに2度低い温度を示しています。通常の冷気の性質とは矛盾する現象です。特に大翔くんの部屋が最も低温で、マイナス4.3度を記録しています。何らかのエネルギー吸収現象が起きた可能性があります」


村上: 「何か見つかりましたか?」


九条: 「この事件の特異性は明らかです。通常の殺人事件とは明らかに様相が異なります。腹部を切り開いて内部を探るという行為には、何か特定の目的があるはずです。単なる感情的な犯行とは考えにくい」


早瀬: 「何を探していたんでしょうか?」


九条: 「それがこの事件の核心かもしれません。内臓が持ち去られていないという点が重要です。何かを探していたが、見つからなかった可能性も考えられます。あるいは、見つけて取り出した何かがあるのかもしれません。大翔くんの自然観察活動との関連が気になります」


九条が慎重に部屋を見回す音


九条: 「この家の土地の歴史、家系図、鷹井家の過去の記録......それらをすべて調べる必要があります。被害者の日常行動、特に直近の行動パターンに何か変化はありませんでしたか? 特に大翔くんの山での活動は重要な要素かもしれません」


村上: 「県立図書館と町の古文書館なら、そういった記録があるかもしれません。被害者の行動については同僚や学校関係者に聞き取りを行っていますが、特に異変は報告されていません。大翔くんの自然観察も、学校の自由研究のためという通常の理由だったようです」


桐沢: 「地域の伝承や言い伝えについて、地元の高齢者からより詳しく聞き取る必要がありそうです。私の祖母は八咫霞町の出身なので、彼女を通じて地域の古老とコンタクトが取れるかもしれません」


村上: 「あなたの祖母が八咫霞町の出身だったとは知りませんでした。それは調査に役立ちそうですね」


九条: 「鷹井さんが働いていた旅館や、子どもたちの学校にも調査に行く必要があるでしょう。犯行の動機や被害者選定の理由が隠されているかもしれません。特に大翔くんの担任教師からは、彼の研究内容について詳しく聞きたいですね」


村上: 「我々の捜査とは別に動いていただくことになりますが、情報共有の方法については......」


九条: 「もちろん、すべての発見は貴署に報告します。私たちはあくまで分析と助言を提供する立場です」


桐沢: 「測定結果をまとめておきます。温度分布の異常性が非常に特徴的です。後で詳細に分析させてください。また、過去の類似事件についての資料も集めたいと思います。明治12年の: 「山口家失踪事件」と30年前の: 「腹部に傷のある遺体」発見事例の詳細を調べることで、今回の事件との共通点が見つかるかもしれません」


機材を片付ける音


早瀬: 「九条さん、率直に......この事件、解決できると思いますか?」


九条: 「必ず手がかりは見つかります。どんな異常な現象にも、必ず理由があります。未知の事象は恐怖を生みますが、正確な分析と検証によって真実に近づくことができるはずです」


村上: 「ご協力感謝します。我々の見落としている点があれば指摘していただけると助かります」


九条: 「一つ警告させてください」


村上: 「警告ですか?」


九条: 「この事件には通常の犯罪とは異なる要素が含まれています。今後の調査過程で、さらに説明困難な現象が発生する可能性があります。特に温度変化や物理的に説明できない現象を経験したら、すぐに連絡してください」


早瀬: 「わかりました」


九条: 「では、明日から本格的な調査を始めましょう。桐沢、明日は八咫小学校への訪問準備を頼みます。それと、あなたの祖母に連絡を取って、八咫霞町の伝承や言い伝えについて聞き取りができるかどうか確認してください。過去の類似事件についても何か知っているかもしれません」


桐沢: 「かしこまりました。子どもたちの学校生活や行動パターンから何か手がかりが得られるかもしれません。祖母には今晩連絡を取ります。彼女は八咫霞町の古い言い伝えをよく知っていますので、貴重な情報が得られるかもしれません」


足音、ドアを閉める音


---


◆ 【九条の分析メモ】


以下は、2022年11月29日夜、九条了が事務所で録音した個人的な分析メモである。


九条: 「鷹井家殺人事件、初期調査メモ。11月29日。


まず、この事件の不可解な点を整理する。


一、腹部を切り裂く特徴的な殺害方法。従来の法医学では説明できない切開方法で、両手を差し込んで内部を探った形跡がある。何かを探していた、もしくは取り出そうとしていた可能性が高い。現段階で内臓の持ち去りはなく、何を探していたのかが不明。


二、侵入経路の不明確さ。物理的な侵入痕跡がなく、被害者が自ら開けた形跡もない。犯人が何らかの方法で侵入したか、被害者が何らかの理由で犯人を招き入れた可能性。


三、異常な低温現象。単なる冷房設備の故障では説明できない温度低下。熱エネルギーの急速な散逸が起きている可能性がある。温度勾配の異常性(2階、特に大翔の部屋が最も低温)からも、通常の物理法則では説明困難な現象と推測される。


四、大翔くんの自然観察活動。八咫山周辺での活動内容が不明瞭。水濡れで判読困難なノートと意図的に破り取られたページの存在。これは重要な手がかりになる可能性が高い。


五、過去の類似事件の存在。明治12年の: 「山口家失踪事件」と30年前の: 「腹部に傷のある遺体」発見事例について、詳細な調査が必要。地域特有の現象が繰り返し発生している可能性がある。


六、地域の伝承や禁忌。八咫霞町に古くから伝わる言い伝えや守るべき決まりに関する曖昧な証言。これらと事件の関連性を探る必要がある。


現時点では仮説の域を出ないが、犯人が何かを探していたという事実は重要だ。鷹井家や八咫霞町の過去に手がかりがあるはずだ。何かが: 「隠されている」という前提で調べる必要がある。それは物体か、情報か、あるいは別の何かか? 大翔くんの研究内容を特定することが優先事項だろう。


考えられる可能性としては、以下のような方向性がある:


一、八咫霞町に伝わる儀式的な殺人。何らかの宗教的または民俗的理由による犠牲。


二、鷹井家に対する特別な怨恨。過去の行いや秘密が関係している可能性。


三、土地や自然に関わる禁忌の侵犯による結果。大翔くんの自然観察が何らかの境界を越えた可能性。


四、超常的現象の関与。科学的に説明困難な何かが引き起こした事態。


明日は八咫温泉: 「霞の湯旅館」と八咫小学校を訪問し、被害者家族の日常や人間関係を調査する。鷹井家に何か秘密はなかったか? 特に長男の大翔と次男の陽太、二人の子どもの行動パターンに変化はなかったか?


地元の古老からも話を聞いておきたい。この土地の歴史に、事件の鍵があるかもしれない。八咫霞町という地名自体、何かを示唆している可能性もある。: 「霞」は見えにくさを表す。何かが: 「隠されている」のかもしれない。


桐沢の祖母が八咫霞町の出身というのは幸運だ。彼女を通じて地域の伝承や言い伝え、特に地域特有の禁忌についての詳細な情報が得られるかもしれない。民俗学的な視点から見ると、山や水に関する禁忌は日本各地に存在するが、八咫霞町特有の形態や特徴があるはずだ。


この地域の伝承や言い伝えについても調査が必要だ。桐沢に地元の資料収集を依頼しよう。


この事件には、表面的な殺人の動機を超えた要素がある。犯人が腹部から何かを探していたという事実は非常に示唆的だ。より大きな文脈の一部である可能性が高い。


冷静な判断と科学的分析を心がけ、先入観に惑わされないよう注意する。桐沢に温度分布データの詳細分析を急いでもらおう。


以上、本日のメモを終了する」


録音終了

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