最終回.いつもの日常
朝、起きる。今日は大学は休み。
そういえば、今日はあの戦いから丁度1ヶ月みたい。時が経つのは早いもんだね。
なんて1人呟くと、
「そうですね、紅葉」
「わっ。もう、いるなら言ってくれればいいのに。桔梗」
「ふふ、ごめんなさい。それと、朝ごはん出来ていますよ」
「ほんと?いつもありがとうね」
あの時消えたと思った桔梗は、実はそうではなかった。あの時桔梗は、神としての力を使い果たし、神じゃなくなったらしい。そしてTRFに干渉出来なくなった桔梗は、強制ログアウトの要領で弾き出され、気がつくとボクの部屋にいたらしい。
つくづく無事で良かったと、その時は泣いちゃった。
「あ、そうだ。桔梗、燈華と買い物行くんだけど
、来る?」
「そうですか。せっかくですし、ご一緒しましょう」
また新しいグッズが発売されたので、燈華と買いに行こうと思っていたので誘ってみる。
桔梗は神の力を失ったとはいえ、狐の耳と尻尾は残っている。でも、本人の意思で自由に隠せるらしいので問題はない。たまにストレスが溜まった時なんかは、桔梗の尻尾を抱いて寝させて貰ったり、ナイスバディな桔梗を抱きしめて癒されたりしてるのは秘密。
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「おまたせ、燈華」
「あ、先輩!と、桔梗さん!」
燈華と合流して、ショップに向かう。かつてはコラボショップだったそこは、いつからか公式ショップとして運営されるようになった。本当に人気になったなぁ、TRFは。
「・・・それにしても、先輩と桔梗さんって、本当にそっくりですよね」
「そうですね。紅葉の中で眠っている間に、紅葉に染められてしまったようですから」
頬を赤らめて言うのやめてくれるかなぁ。語弊があるよ。
「まあ私としては先輩が2人になったみたいで眼福以外に無いんですけど。傍から見たら双子か姉妹に見えますよ」
「そう?まあ、戸籍にはお母さんの娘って登録したけど」
「ですから姉妹というのも間違ってはいませんね」
「仲良しですね。少し嫉妬しちゃうくらいに」
燈華からの視線がやや痛い。
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「・・・というわけで、今日はここまで。また次回もお待ちしています」
「またね〜」
「ありがとうね〜」
いつもの配信を終える。視聴者はますます増えて、投げ銭の額もありがたいことに増えた。これはまた何かやらないとだね。
「お疲れ様。・・・そうだモミジ、桔梗さんは元気?」
「うん。一昨日はトウカと一緒に買い物行ったよ」
「いいわね〜。また桔梗さんと会いたいわ〜」
「桔梗さん、ほんとに黒髪美人って感じでしたよ」
「羨ましいのです」
「だから、今度はこっちにおいでよ。そしたら桔梗とも会えるから」
「そうね。またやりましょ」
ということで、次のオフ会の日程決めが始まった。そして、桔梗と現実で会った全員がボクとそっくりなことに驚くのは、また別のお話。
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そして次の日が始まる。1日過ごして、夜になり。
「いらっしゃいませ。今日も来てくれてありがとうございます」
今日ものんびり配信をしていこう。
最初のお話を投稿してから1年以上、途中数ヶ月の修行(失踪)を挟みながら、完結させられました!ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
そして新作始めました!こちらのURLから行けます!
転生したので男の娘になる。~見た目は女の子っぽいけど男です。百合パーティにしか見えないハーレムパーティはかつての伝説の人~
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