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33.ここをキャンプ地(拠点を置く地)とする!1

今週はリアルが少々忙しいので分割投稿によってお茶を濁らすことにさせてください・・・。

初期地点から延々と移動し続け、途中視聴者の助けも借りながら、ついに集落を発見したボクたち。


「たのもーっ」


「それじゃ道場破りだよトウカ・・・」


「あはは、とりあえず誰かに話しかけようか」


「そうね、あそこにいるご婦人でいいんじゃないかしら」


「すいません、少しよろしいですか?」


「おや?旅人さんかね?遠路遥々よう来たねえ。ここはヒエイ村、ヒノモトって地域の集落の一つだよ」


んん~?なんかすごい聞き馴染みのある地名だなあ。


「比叡、日ノ本って、こっちにもある地名よね?たまたまかしら?」


「偶然だったらすごいことなのです」


「誰かが名付けたのかしら?でもここって完全にAIが管理してるって話だったわよねぇ」


「・・・モミジ」


お姉ちゃんがこっそり指を狐の形にして見せた。


「うん・・・なんか、そんな気がする」


そういえば、前になんかそれっぽいこと言ってたような気がするなぁ。


「まあ偶然か、AIがそれっぽい名前を付けるときに間違ってつけたんじゃないかな?」


「ボクもそんな感じかなって思う。まあ気にしてたらきりがないし、いいんじゃないかな」


「まあ、モミジがそう言うなら」


「そうねえ、気にしてたら楽しくないものねえ」


「ん?どうしたんだい?この辺のことが知りたいんだったら、あそこにあるムサシのお社に行くといいよ。あそこにはあたいらの村長と巫女様がいるからね」


「そうなんですね。色々と教えてくださってありがとうございます」


「いいってことさ。あんたらにも幸福あれってね」


親切に教えてくれた女性と別れ、お社とやらに向かう。その道中にもいろいろと目移りするのは仕方のないことで、


「なんか、和と洋の特徴を併せ持つ建物が多いわね~」


「和洋折衷って感じですね。歴史で習った南蛮寺とか、擬洋風建築っぽい感じします」


「確かに言われてみればそうね。煉瓦造りと木造が入り混じってる感じね」


「と、さっき言ってたお社はこっちの方向であってるはずなんだけど・・・」


目線を上げてみると、その先には左右に何度もスイッチバックして続く石段と、その頂上に見える鳥居があった。鳥居といっても日本のような鳥居ではなく、神殿の門のような構造だったけど。


「これ登るの・・・?」


「これは持久力のトレーニングによさそうなのです」


「エレベーターはどこかなぁ?」


「ほらあなたたち、現実逃避してないで登るわよ!」


「はあ~い」


みんな疲れてる中のこの階段だからねえ。ボクら姉妹は神社の参道で慣れてるし、サクラは鍛えてるから大丈夫そうだけどそうじゃないマリアやトウカは辛いだろうなあ。


大体5分くらいかけて、全員が登りきった。


「はあはあ、ちょ、ちょっと休憩させてください・・・」


「私もちょっと休みたいわ・・・」


「あたしも・・・」


「みんな満身創痍だね。それに対してサクラは・・・」


「皆さんが休んでる間にもうひと往復してくるのです!」


「嘘ぉ・・・」


「元気すぎるねあの娘は」


「じゃあサクラが戻ってきたら行こうか。それまで休憩しよう」


そうしてサクラが戻ってくるまでの数分間、水分補給を兼ねた休憩時間にすることにした。え、サクラはいいのかって?まあ、あの娘なら戻ってきて歩きながら水飲んでそうだし、大丈夫だと思うよ。うん。

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