28.姉妹以外だけの配信はどうなる?
A.なんとかなるんじゃね?
今回から製作がPCになり多少変換や改行のみすがあるかもしれません、もし見つけられましたら誤字報告頂けますと幸いです。
(視点:トウカ)
「んじゃ始めるよー」
「「「はーい」」」
先輩が帰省している間、何も配信しないのは流石にということで残った私達で配信をします。ただ、1番のまとめ役がいない中でやっていけるかどうか心配ですが。
「いらっしゃいませ!今日は店主のモミジがいないから、代理で私、サキが務めるわ」
ちなみにここでいう店主とはリーダーのことです。ギルド名に居酒屋って入ってるからかいつのまにか定着しました。
『きちゃあ〜』
『待ってた』
『果たしてグダグダにならないか期待w』
「今日はモミジとユリがお休みで人数少ないけど、やっていくよ。普段よりもたついちゃうかもだけど、許してね?」
「とは言ったものの、何しよっか?」
「視聴者さんに聞いてみるのです?」
「あ、いいかも。やってみよっか。てことで、視聴者さんたち〜?良かったら私らにやって欲しいこととか喋って欲しいこととか、あったらコメントしてねー」
人数が少ないので視聴者数も少ないかな、と思いましたが杞憂だったようで、いつもと変わらない視聴者の皆さんが見てくれている様子。
『なんでモミジちゃんとユリちゃんはいないんですか?』
「あ~、勝手に言っていいのかな?」
「どうでしょう?」
『ユリ:大丈夫だよ!モミジもいいってさ』
「あ、ユリ見てるわ。コメントもしてる」
話してもいいかどうか話し合っている最中、どうやら配信を見ているようだったユリさんからコメントで許可が。
「まあ許可が降りたから言っちゃうけど、モミジは実家に帰省してて、ユリはモミジが帰ってくるから休むね~って言ってたわね。まあ家族団らんのひと時を過ごしてるってことで、そっとしとこう。ね?」
「ユリはモミジに突撃して乳繰り合ってそうだけどね」
『ユリ:失礼なw』
『これはお姉ちゃんも否定したかw』
『ユリ:まだ抱きしめるくらいしかしてないよ』
『ん?w』
『まだw』
「もうあの姉妹は駄目かもしれないのです」
「あの姉妹はほっとくとして、次いこうか」
「はいはい。みんな~、どんどんコメントしちゃって~」
『せっかくモミジちゃんがいないから、みんなのモミジちゃんの第一印象と今の印象を』
『モミジちゃんに対してどう思ってるの?』
「モミジちゃんの印象か~。あたしとサキは出会ったのがあれの時、大規模イベントの時だからなあ」
「てかそれ言ったらトウカちゃん以外みんなそうでしょ」
「それはそうだけども。あたしの第一印象はただただ「可愛い」だったかな。なんか背伸びした子って感じ?で今の印象なんだけど、可愛いのは変わらないんだけど、しっかりしてるなあって感じ。一人でチャンネル運営してたり、なんだかんだこの人数まとめたり」
「確かに、言われてみればそうね。配信の枠立てから画面の位置調整とか私たちの立ち位置調整したりとかしれっとやってるものね」
「うんうん。それで?そんなサキはどうなのさ?」
「私?私はね~、最初は大人びてるなって感じだったかな。私らあの時一緒にクエストできる人を探しててさ。で、その時会った人たちの中で一番いいなって思ったのがモミジだったって感じ。今は~、いろいろと可愛いとこがわかってきて、なんかとにかく可愛い」
『語彙力溶けてんでw』
『ここにもモミジちゃんの魔力に呑まれた人が・・・w』
「次!サクラ!」
『逃げたなw』
「はいっ!私の出会いはお二人と同じ時でしたが、私の信頼に足る人がいない中、モミジさんのほうから声をかけて頂けたことなのです。その時は優しい方だと思ったのですが、モミジさんはゲーム内のステータス以外の、例えば反射神経とか、気配の感知とかに優れていて、勝手に憧れているのです。私の中ではモミジさんは師匠なのです!」
『ええ話やな』
『PKキラーに憧れられるモミジちゃんって何者』
『俺らはのんびりしたモミジちゃんしか知らんからなあ』
「では最後にトウカさん、お願いするのです」
「私は実は出会った時って、まだ先輩配信始める前なんだよね。このゲームのサービス開始してすぐだったかな?そのころから親交はあって、当時は綺麗な人だなあってくらいだったんですけど、今では強くて可愛くてもうほんとにしんどいくらいです。あの穏やかな目とか薄桃色の唇とかボクっ子だけどすごい可愛いとことかあとじつはお胸が大きいこととか話し始めるととまらないというか(早口)」
『あーあw』
『ある意味厄介ファンかもしれんなw』
『まあ初期はすぐ語彙力溶けてたしw』
『本性表したね』
『↑割と昔から出てたろw』
『限界化してて草超えて森』
「おーい、戻ってきな~」
「はっ!すいませんでした・・・///」
は、恥ずかしいです・・・。
「さて、コメントから抜粋するのはこのくらいにして、私たちでなんか話題決めましょうか」
「でもどうするのです?なにか話すことがある人はいるのです?」
「はいっ!先輩がいかにすばらs「却下」なんでですか!?」
なぜそんなに即答なんですか!?もう少し聞いてくれてもいいじゃないですか!・・・あ、いけないいけない、内に秘めたる重い想いが顔を覗かせるところでした。え?もう出てたじゃないかって?気のせいじゃないですか?(すっとぼけ)
『却下はやw』
『後輩ちゃん戻ってこーい』
『これは英断』
「でも確かにモミジの身体能力がすごいってのはわかる。あの子時々私らの想像を超えることするもんね」
「確かに、私が初めて出会ったときも普通は反応出来ないような速さで避けてたのです」
「あとたまにすごい地獄耳だったりするわよね」
「確かにそうですね・・・。先輩って何者なんでしょう?リアルで会った時は普通の女の子だったんですけど」
『それはそう』
『公式の切り抜きでも話題になってたもんな、あの回避』
『あれか、必死に頑張ってるモミジちゃんに後ろから襲い掛かったやつか』
『確かレイスとかいうやつだったか』
『避けられたあげくサクラちゃんに退場させられた可哀そうなやつw』
『しばらくネタになってたしな、あいつw』
「PK野郎に生きる資格はないのです、フフフ・・・」
『でた、黒サクラ』
『今日は被害者はでるか?』
『上の部屋で倒れる音がしたんだがまさかな』
『天井貫通マ?w』
「まあそれ抜きにしてもうちのモミジちゃんに襲い掛かった罪は重いわよね」
『それな』
『実際レイスに被害受けてたプレイヤーって割と多くて、それも初心者を標的にする質悪いタイプだったし恨みは相当かってたろうな』
『結局公式配信にぶち抜かれたせいで弁明の余地なく重ペナくらったんだったっけ』
『↑確か全装備没収、取り戻すには一週間害悪行為禁止とかだった希ガス』
「でもそれ抜きにしても最後はかっこよかったわね~、モミジちゃん」
「あのラストアタックですよね?もう何度も見返しましたよ」
『何となく見てたら最後にすごいのかましたからめっちゃビビった』
『しかもラストアタック三銃士の他二人が有名配信者っていうのもすごいことだよ』
『あの後多少登録者も同接も増えたしな』
『あのシーンは伝説』
「あの時さ、私ら足元ちまちま削ってたけど、モミジ確か一気に胴体にでかい技ぶつけてたわよね?」
「いきなり雷落ちたからびっくりしたのです」
「最後に隠し玉をもってたとは思わなかったわね~」
『あー、また見たくなってきた』
『付き合うぞ、同志よ』
このような感じでしばらくあのイベントの思い出話がゆるっと続きました。
「さて、だいぶ話し込んじゃったわね。みんな大丈夫?」
『全然!むしろ参加者だからこその感想とか聞けてよかったわ』
『参加者サイドからしてもモミジちゃんがちょっと異常ってことはわかった』
『てかさっきから思ってたけどお姉ちゃんいなくね?w』
『ユリ:いるよー』
『いたわw』
「あ、ユリさん、モミジさんはどうしてるのです?」
『ユリ:妹なら俺の隣で寝てるぜ』
『てえてえ』
『ZURUI!!』
「ずるいです!・・・っは」
『本性表したね』
『これはギルティ』
「ユリちゃん?お眠なモミジちゃんにいたずらしちゃだめよ~?」
『忠告w』
『ユリ:正直許されるなら抱き枕にしたいっていうかキスしたい。けどお姉ちゃんは嫌われたくないので自重するのだ』
『えらい』
『えろい』
『ユリ:妹を部屋に運ぶので落ちます、おやすみ』
「はーい、おやすみー」
「おやすみなさいなのです」
「ほかのみんなも早く寝るんだよー」
『はーい』
『明日・・・仕事・・・うっ』
『せんせー、気絶は就寝に入りますかー?』
「あはは、みんな体は大事にね?それでは今日の配信はここまで。またのご来店をお待ちしています。次回にはあの姉妹も来るんじゃないかな?おやすみなさーい」
「ありがとうね~」
「おやすみなのです」
「先輩と寝たかったな・・・」
あ、つい願望が。
「・・・はい、配信閉じたよー」
「お疲れ様、サキ」
「大変だねぇ、司会も。モミジはよく毎回やってたよ」
「そんなモミジさんとユリさんがいなくても見てくれる人が減らなくてよかったのです」
「そうね。私たちも全員で一つだって認められてきたってことなのかな」
「ありがたいことですよね。昔に比べたら同接数も十倍、いや二十倍くらいに増えましたし」
「それって初期も初期の話じゃなくて?」
「いえ、私たちが合流する前、ですからあのイベント以前は少なかったですよ?」
「そっか~、じゃあじわじわ増えてきたってことなのね」
「ま、ありがたいことよね。それじゃそろそろ解散しましょうか。サクラも眠いでしょ?」
「実はちょっと目が閉じてきてるのです」
「じゃあここまでね~。おやすみなさい、みんな~」
「おやすみー」
そう言って落ちる皆さん。
「私も終わりましょうか。なんだかんだ言ってもう眠たいですしね」
ログアウトして寝るとしましょう。
大変お待たせいたしました・・・。不定期とは言いつつも最早失踪レベルで期間が開いた気がしなくもないですが、こっから頻度上げたい所存であります。お許しくださいっ・・・。




