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17.アプデ直前、クエスト攻略

お待たせしました!

ご報告といいますか、ご了承頂きたいことといいますか。四月から多忙のため、更に投稿頻度の低下が予想されます。どうか気長にお待ちいただけますようお願い致します。

今日は火曜日、アップデートを明日に控える日。今日は配信を休みとして諸々のクエスト消化や探索に時間を消費することにしたい。


「えーと、林檎が10コと、銀狼の毛が20コ。毛はもういっぱいあるからいいとして・・・林檎は採集しなきゃだね」


今まで結構ほったらかしにしていた細かいクエストを受注して、場所や対象ごとに分けると効率がいい。


結局、細々としたクエスト(報酬が良い悪い関係なく)を受注し、現状数が確保されているものを除くと意外にも50近くあったクエストは20個ほどになった。今まで集めたアイテムを軒並みインベントリにしまって処分しなかったのが功を奏したみたいだ。


早速フィールドに出てアイテムの収集・エネミーの討伐に繰り出す。


「えーと、氷蛙の粘液と苗蜘蛛の産卵管・・・これ何に使うのさ」


ちょっと怪しいアイテム名が気になるけど、蜘蛛か・・・。


「蜘蛛は苦手なんだよぉ・・・」


できればアウトレンジから近づかれる前に殲滅したい。


===============

マップ内の森林で集められるとのことで、森に入る。しばらく探索していると、ふと視界に蜘蛛の巣に囲まれた場所が目に入る。いかにもという場所があったことに驚くとともに、


「行きたくない・・・」


と思う。

ほら、あそこの大きな繭とか怖いもん。・・・あれ動いてる?動いてないよね?嫌な予感・・・。

お目当てのアイテムが手に入ったらもうここから離れたい。


「と、とりあえず・・・『炎狐召喚』」


蟲は燃やすに限るよね。

その場にいた大半の蜘蛛を炎狐の火炎放射で一掃する。


「あれ、繭が蠢いて・・・ひゅっ」


いきなり繭が大きく蠢いたかと思うと、繭が破裂して中から大量の蜘蛛が溢れ出した。


「ぃやあぁぁ!」


流石に距離があるとはいえ、その光景をもろに見てしまったので叫んでしまった。


「炎狐、お願い!」


MPの消費を考えずに炎狐に火炎放射を絶え間なく放たせる。幸いだったのはエネミーを倒せばアイテムは自動取得されるのであの場に行かなくてもいいこと。

無我夢中で炎狐に火炎放射を放たせること数分、蜘蛛を燃やし尽くしエネミーの反応が無くなる。


「・・・はっ、アイテム!ある?足りる?」


目的の『苗蜘蛛の産卵管』は3個ドロップ。


「良かったぁ〜、ぎりぎり足りた・・・」


クエスト達成に必要な数は3個だったので本当にギリギリだった。


「あとは氷蛙の粘液だったよね。蛙なら水辺かな?」


蛙はどちらかというと好きな方なので大丈夫。ただしウシガエルはそこまで好きじゃない。


川沿いを歩くこと数分、


「あ、アマガエルだ。かわいい」


小さなアマガエルが足元にいた。


「やっぱりこの辺にいるのかな?あ、あれはアメフクラガエルだ!一回見てみたかったんだよね。かわいいなぁ」


段々と蛙の数が多くなってきた。多分氷蛙とやらもこの辺りにいるんだろう。


「ふぅ、なんか寒くなってきたな。って、あ」


気温が下がってきたところで、ふと川を見ると川が凍りついた箇所があって、そこに巨大な水色の蛙がいた。


「絶対あれじゃん」


どうみても氷蛙ですと言わんばかりのエネミーがいたことに拍子抜けしてしまう。


「とりあえず倒そうかな。『爆炎札』」


炎を込めた札を飛ばす。当たるかどうかはわからないけど、とりあえずの様子見。


「あれ?動かない?・・・へ?」


避けるかと思いきや氷蛙は微動だにせず爆炎札が命中し氷蛙の姿が炎に包まれる。と思いきや突然炎の中から赤いものが飛んできてボクに巻きついた。

それが氷蛙の舌だと理解するのに数秒を要したのだけれど、その間に炎が鎮火され舌が伸びていることが視覚的に認識される。


「きゃあぁあ!」


そのままボクは氷蛙に引き寄せられる。そしてバクンとボクの下半身が蛙に飲み込まれてしまった。


「くうっ、や、ん、腿を舐めるな!ていっ!」


装備していた扇で氷蛙の目玉を突き刺す。たまらず氷蛙はボクを吐き出した。


「はぁ、恥ずかしい・・・。もう手加減しない方がいいな。『一斉召喚』」


炎狐・水狐・風狐・雷狐の4匹を同時に召喚する。


「みんな、お願い!」


それぞれが属性に合った攻撃をする。状態異常(火傷とか、凍傷とか)が発生すると、連鎖反応で更にダメージが入るのでとても強い反面、消費するMPも馬鹿にできないので使いどころに気をつけなければいけない技。

・・・なんか、心なしかみんな普段よりも怒っているように見えるのは気のせいかな?技も各々の出せる最大の技を放ってるし。


そのまま足元にいたフクラガエルを撫でながら観戦しているとついに氷蛙が倒れた。それと同時に狐たちが走って戻ってくる。


「おかえり、みんな。お疲れ様。ちょ、あはは、くすぐったいよ」


風狐が体をすり寄せてくるので毛がくすぐったい。狐たちにも性格があるのかわからないけど、風狐は普段からこうして擦り寄ってくる。


「ドロップは・・・あ、あった!よし、これでひとまず討伐系とドロップアイテム系は終わりかな」


次は採集系のクエスト。


「あ、そうだ。採集は配信でやってもいいかも。仕入れみたいな感じで。それに次のアプデで多分レベルキャップ上がるだろうし、そっちのがいいかも」


という考えに至り、採集系クエストは後日に延期することにした。


狐たちと共に歩いて街へ帰る。召喚した狐はその召喚したフィールドでは共に行動できるけど、別のフィールド、例えば街に入ったり逆に街からでたりとフィールドが変わるとその場で消えてしまう。試しに街で召喚した時は普通に召喚できたし、なんなら拠点の中でも召喚できた。その時は一晩中狐をもふもふしたりブラッシングしたりした。あれは楽しかったな。今度配信で召喚してもいいかもしれない。

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