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861話 パープル大発見

パープルは今燃えている。

食糧不足によって悪者が増えたことで正義の味方が活躍できるのだ。


まずは食料だよね、何処かにいないかなー。


パープルは空を飛びながら辺りをpキョロキョロと見回していく。そこにゴブリンの一団を見つける。

だがパープルの触手は動かない。当り目だがゴブリンは、食料とはならないからである。まぁ食べる人もたまにはいるが、飢餓状態でもほとんどの人はゴブリンを食べようとは思っていない。


(ん-ーー、アレー、何でこんな平原にゴブリンがあんなにいるんだ??)


それはパープルにとって自然な疑問でった。普通ゴブリンは林や山に中に住んで居る。その方が食料が豊富にあるからである。平原では見通しが良く弱小魔物であるゴブリンは狩りの対象とされてしまうのである。


パープルはゴブリン達が進んできた方向へと向かった。


「あれー、もしかして迷宮ーーーぅ」


それは小さな岩山であった。そこに数匹のゴブリンガ岩の中に出たり入ったりしてるのだ。


パープルは急いで下へ降りる。

ゴブリンを追っ払い迷宮の入り口に入っていく。迷宮の内部は、洞窟であった。

グングンと内部を進んでいくと魔物が数体襲い掛かってくる。パープルにしてみれば全く問題にもならない。

(弱っ。いくらゴブリンでももう少し鍛えないとねー。)

死んだゴブリンに語り掛けているパープルであった。


2層、3層も同じ洞窟であったが4層になると平原に変わっていた。だが平原は枯れた大地があるだけだった。草木が枯れ何もない平原である。


(何の食べ物もないねーー。如何しよう)


枯れた平原を進んでいくが、魔物も食べ物も発見できなかった。


(んーーーこの迷宮なんか変だよねー)


そうこの迷宮は少し変わっていた。魔物の数が極端に少なく、食べれる物も無いのである。


どんどんと進んでいくパープルであった10層を超え、11層に降りたところで当りが一変していた。

そこは緑豊かな森が一面に広がっていた。


「わぁぁぁぁぁぁ」


その豊かな森には木の実や果物がこれでもかっというほど実っている。


「ブヒーーーーィ。」


豚の鳴き声が聞こえるとパープルの周りにオークの群れが寄ってきていた。


「オークか、ここはオークの迷宮なのかな?」



オークの群れから1匹のオークが前に出てくる。



「子供のドラゴンだぶー、どうしてここが分かったブー。」

「えっ、普通に分るでしょう。入口あったし。」

「何ぶー。」


このオーグ元は野生のオークであった、太陽が隠れ食料が減った事で平原をさまよい。この迷宮を発見したのであった。迷宮内に入り奥まで進んできたのだ。そして迷宮核に触れてしまったのだ。

普通であればオーク程度の魔物が迷宮主になる事は無い。強さも資格もないであるが、偶然が重なったのである。

迷宮核に同時に触れたオークが十数匹、全て血縁関係であった為に1匹と認識されたのであった。それでも迷宮の情報量に耐え切れずこのオークを残し他は全て死んでしまっていた。

情報が拡散したことでこのオークも中途半端な情報しかなく。頭も悪かった。迷宮を有効活用も出来ずに自分たちが食べ物を確保するだけでしかなかった。


「殺せブーーーー。」


「「「「「ブヒーーーーー。」」」」」


200匹を超えるオークが一斉に襲い掛かってくる。だが全く問題は無かったドラゴンであるパープルに敵うわけがなかったのである。


「正義パンチパンチパーーンチ、正義キックーーー。」


パープルはパンチとキックを繰り出すたびに正義パンチだの正義キックだのと態々声に出していた。


「何ブーーー、こんなに強かったぶー。逃げるでぶー。」

「悪者は逃がさないよー。正義のマントの名に懸けて悪者を追い詰める。僕は正義の味方正義マンだー。正義キーーーーック。」


正義キックは、足の短いパープルには無理であった。キックと言っているが実は普通の短い足を延ばしただけの体当たりであった。


「ふーーーー悪は滅びたーーーー。」


一人迷宮内で決めボーズを取っているパープルであった。誰も褒めてくれない、誰も拍手もしてくれないパープルであった。決めポーズを止めるタイミングが解からずに誰もいない迷宮でいつ辞めようかと決めポーズをしながら考えていた。ポーズを取って2分後、何もしていないという顔でポーズを止めていた。


「さぁ奥に行ってみよーーー。」


独り言が多くなっているパープルであった。知らないうちに寂しくなっていたのである。



奥に行くと大きな椅子が見えてくる、それは先ほどのオークの玉座であった。その後ろには大きな岩があり中は空洞となっていた。その中に入ると台座に置かれている迷宮核があった。パープルはなにも考えずに迷宮核に飛びついていた。パープルは迷宮核とは知らずに飛びついたのである。ただキラキラした迷宮核がきれいであった為に飛びついたのだ。ドラゴンはキラキラ大好きなのであった。


パープルが迷宮核に触れた瞬間に頭に中に情報が流れてくる。迷宮主を倒したパープルに迷宮主になる資格があったのだ。



「あなたは、迷宮主であるオーク(ブー)を倒しました。新たな迷宮主となる資格があります。迷宮主を望みますか。」

「なるよーー。」

「了解しましたあなたを迷宮主といたします。迷宮主となったあなたに支配権を移譲いたします。」


パープルに色々な情報が流れてくる。それは迷宮の使い方である。魔物を作る、作物を作る、迷宮の改造など多岐に渡っていた。普通の魔物、不通に人であればその情報量の多さに耐えることが出来なかっ他である。だが小さいとはいえパープルはドラゴンであった。ドラゴンは迷宮主になれる素質が生まれた時から備わっているのである。ドラゴンはアース最強生物である。



「へーーーー、食べ物造れるんだねー、あっでも人が居ないと魔力が足りないのかー、んーーーどうしようかな。あっここに引っ越して来ればいいじゃん。周りは平原だったし、誰も住んで居ないよねー。」

「迷宮さーん、食べ物を出来るだけ多く作ってください。その間に人を連れてくるからねー。」

「了解しましたマスター。」

「えっ僕はパープルだよ、飲み屋のマスターじゃないよ。」

「了解しましたパープル様。」


パープルはマスターと言えば飲み屋のマスターだと勘違いしていた。飲み屋の主人=マスターであった。


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