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66話

アレク伯爵領


ガレオン号会議室


「みんなに集まってもらったのは今後の事だ。」

「師匠、せめて、伯爵なんですから、お屋敷ぐらい建てましょうよ。」

「しょうがないだろう、時間が無かったんだから。」

「屋敷がないからって、ガレオン号を家の変わりはないですよ。」

「でも、便利だよ。」

「そこで、この伯爵領は色々と足りない。ユリ君が指揮をとり足りないことをやってくれ。」

「師匠、足りない、足りないって、何が足りないか言いませんね。足りないものを解っていますか。」

「まぁ、色々とだな。」

「頼むよ、国境の監視をしないとだめなんだよ、リックもマックも監視に出ないとまずいし。」

「まぁ、分かりました。やりますよ。領内は自力でやらないといけませんからね。」

「そうなんだよ、落ち着けばやってくれるだろうけど、今は無理だからね。」

「人はいくらでも雇っていいから、バンバンやってね。」


アレクは上機嫌になっていった。


リックとマックにも、偵察のローテーションを組ませ、4か国を回らせるようにしていた。

アレクは、質の向上をするために迷宮都市に向かうのだ。

「少し、留守にするけど頼むね。」


迷宮都市


なんか久しぶりだな。

迷宮都市の屋敷に行くと、オリオン家から借りている、使用人たちが出迎えてくれた。

「ただいま。少し部屋で休むから、お茶をお願いね。」

「はい、ただいまお持ちいたします。伯爵様。」

アレクは、おぉ伯爵ぅ。と思い嬉しくなった。


アレクは部屋で一休みした後、いい考えが浮かばないので、街をぶらぶらしながら考え中である。


魔法でかなり効率的になっている。これ以上出来るのかぁ。

どうにもいい案が浮かばない。歩きながらうんーーーーん、んーーーーん。言っている。他から見てこわいぞ。

メイン通りを2往復して、冒険者ギルドをのぞき、歩き回っているうちに迷宮まで来てしまった。

たまには入ってみるかと思い。迷宮内に入っていく。


アレクは、6メートルまで成長した迷宮核に、独り言で相談している。

質より量、量より質、ううんーーん。

魔物をティムなんてできないしな。アレクはやれるか実験してみた。

ティムどころか、凶暴になったような気がした。「死ぬかと思った。」


(魔物の前にで出て、無防備でにっこりはまずいぞ。)


何度か実験をしてみた。段々と狂暴になってきているように感じてきた。


(魔物が馬鹿にされていると思ってるんだよ。)


無理だった。


アレクは迷宮核の所に戻ってきた。


アレクは、迷宮核のまえで、座り込みマジックバックの中身を次々と外に出していった。

「何かないかなぁぁ、いいものないかなぁぁ。」

ある訳ない。自分で入れているんだから。


そろばんが目に入った。

「そろばんかぁ、あの時、電卓を考えたけどいまだにできないしなぁぁ。」

「んん。出来ないか、出来るよな。だいぶ大型になるけど。」

「今作っても無駄だな。」


(独り言がおおいぞ。)


「そうか機械化だ。」


アレクは、閃いた、いやヒントを閃いたのだ。


それからアレクは、又考えた、機械化で簡単に作れるもの、監視カメラ無理、レーダー無理、拳銃、魔力弾がある。、ロボット高度過ぎる無理、ゴーレム見たことがない、あれ、ゴーレムって魔法陣で動くよな。


アレクはその場で、木人上半身を造った。実験した。中途半端だった。


自力で行動はしなかった。期待外れだ。

だが、簡単な命令は出来る。命令しないと動かない。

突け、斬れ、投げろ。

アレクは、歩けるか実験をした。

魔法陣を大量に設置すると歩いた。

歩けて、突ける、斬る、投げる。が出来る。戦力としてはその場にいれば十分である。

疲れない兵隊が、出来るのだ。人の負担が減ればいいのだ。


アレクはオリオン領都の自宅、地下実験室に籠った。一週間。


アレクは、自宅の外にでた。木人1号と2号が両脇に立っていた。


アレクは、ガレオン号に乗り込み、公都ブレストに飛んだ。


公都ブレスト



「父上えええええぇぇぇぇぇいえぃ。」


「馬鹿みたいに大きな声を出すな。何の用だ。」

「これを、見てください。木人1号、2号です。」

木人1号、2号はその場をびくりとも動かない。


ハロルド「・・・・・・この人形がどうした。」

アレクは気づいた、命令してなかった。

「木人1号10歩歩け2号20歩歩け。」

すると木人1号が10歩、2号が20歩歩いて止まった。


ハロルド「・・・・・・・動くのか」



「動きます。簡単な敬礼しかできませんけど、突く、斬る、投げる、歩く、と味方が分かります。」

「味方が分かる、敵が分かるのではなくか。」

「はい、敵の認識は出来ませんすべてが敵になってしまいます。例えば、味方は青い布を巻いている者と登録しておけば、攻撃しません。ですがそれ以外はすべて攻撃します。」

「使いどころを、間違わなければ行けるか。」

「例えば、各地に木人を配置しておきます。味方以外が近づくと、魔道具でファイヤーボールを空に打ち上げて知らせるようにできます。」「監視の人員削減ですよ」


「アレク、これを盗んで作成できるか。」

「10年、20年は無理でしょうね。魔法陣の解析が出来ないでしょう。」


「よし、デリックとカインを呼べ。」


デリックとカインの前で木人1号と2号が、戦っていた。

一切の痛みを感じない者同士の戦いは熾烈であった。

腕を折られても、足が折れても前に出て戦う。決着はつかず途中で止めた。


「凄い、何ですかこの木は。」

「違うよ木人1号と2号だよ。」


アレクはデリックとカインに説明をした。

「・・・・・・・・」


「これで国境を走り回らなくてよくなるな。」

「みんな、へとへとだしな。」

ハロルド「これが、木人か、木人があれば、国境警備が大分楽になるな。」

「陛下、それだけではありませんよ。農地開発、区画整理に転用もできますよ。使い方は無限ですよ。」

「そうか、命令で動くのだな。」

「単純な命令しかできないよ。木を抜く。土地を耕すとか、人が付いていないとだめだね。加減が出来ないから。」

「それでも、人の手と違います。力が違います。開発工事なら1体で、人の10人以上分でしょう。」


それからは、マリア、イリア、クリス、など木人を利用できそうな所が押し寄せて、アレクは説明に追われた。

「凄いわね。」

「画期的ですね。」

「24時間工事が出来る。」

「・・・・・・」



マリア、イリアはにっこりと笑っている。部下たちは、目が死んでいる。




アレクは、僕は何も見てない、見てない。を繰り返していた。



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