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60話

オリオン領都


アレクがオリオン領都に着いた時、ハロルドブルーの中型艦があったのだ。

ルドルフ兄、レオン兄、カイン兄が帰還したのだ。

アレクは急いで、領主館に駆け込んだ。


「兄さんたちが、帰ってきたの。」

アレクが勢いよく、執務室に飛び込んできた。

「アレク、帰ってきたぞ。」

「アレク、無事だったよ。」

「俺の活躍話してやるぞ。」

「兄さんたち、おかえりなさい。」

アレク、ニコニコだ。


「今日は、色々な話があるんだ。会議室に移動しよう。」

ハロルドを先頭に、男兄弟がゾロゾロと移動している。

そこに、女性軍が合流した。エレメル、マリア、イリア、クリスの4人だ。

会議室には、デリックがもう来ていた。

「みんな、席に着け。」

全員が席に着くと、ハロルドが話し始める。

「まず、救援要請で出陣していた、ルドルフ、レオン、カインが帰還した。みんな無事でよかった。

お帰り。」

「「「「「「おかえりなさい」」」」」」

「その救援での戦闘でカインが大手柄を立てた。敵将を討ち取った。」

「「「「おおおおぉぉぉぉ」」」」


「まあぁな。」  手でVサイン。

「カインが一番手柄で男爵になるな。」

「「「おおおぉぉぉ」」」


「・・」またVサイン。


「だが、失敗もしているぞ。カインは作戦無視をして敵軍に突撃して敵将を討ち取ったんだ。その作戦無視のフォローをルドルフがうまくやり、レオンが突撃をサポートして成功した。

何しろ飛行艇から飛び降りて、敵軍のまっただ中に飛び込んだのだ。ルドルフとレオンに感謝しろ。」


「兄貴たちありがとな。」カインは、嬉しそうに照れながらお礼をいった。


ルドルフもレオンも笑っている。


「カインの手柄、作戦無視はまだいい。予想の範囲内だ。アレクは予想外の事をやった。

もう知っていると思うが、オリオン家は公爵になる。そして南部に公国を建国する。」


みんながアレクを見る。


アレク、照れている。違うよ。呆れているんだよ。


ハロルドは説明を続ける。

「予定では、オリオン公国、ミルトン王国、他に3か国、これはローエム王国の第2王子が建国する国。グラムット帝国の貴族が建国する国が2か国。

グラムット帝国の無法地帯を4つに分ける。オリオン南部領を帝国内まで広げる、無法地帯の4分の1をオリオン公国のものとする。これは他の建国する国からの要請だ。オリオン家を最前線にしたいのだ。

後の4分の3を3か国で分けるようになる。1か国は小国より少し大きいぐらいだな。

オリオン家は、大森林も領土として宣言をする予定だ。

南部のオリオン公国、ミルトン王国、他3か国は、ローエム王国を主君とした属国となる。

アレク、お前はローエム王国に多大な功績をあげた事により、男爵に陞爵だ。陛下からの伝言だ。」


「「「「「アレク、おめでとう。」」」」」


アレク、照れまくる。(モジモジ、もじもじ。)


「アレク、お前何やってんだ、すげーなー。」

ワイワイ、がやがや、わいわい、・・・・・


「まだある、静かに。これからのオリオン公国を運営していく役割を告げる。まず私がオリオン公国の公王となる。」


「「「「「おおおぉぉぉ・・・パチパチパチ」」」」」


「ローエム王国の公爵も続けるので大分変則だがな。

これからはルドルフ大変だぞ、お前が跡継ぎだからな。クリスも公妃となるのだ。」

「「はい」」  二人はみつめ合う。


「あとの兄弟は全員に領地を持ってもらう。オリオン公国から貴族の爵位を渡す。直臣にも自分の寄子として騎士爵を渡せるようにするから。検討しとけ。」

「今の南部新領地と帝国の無法地帯を合わせて10の伯爵領を作る。ルドルフを含めて6人に伯爵の爵位を渡す。デリックも伯爵だ。いつも世話をかけるな。ありがとう。」


デリック男泣き「・・・・」声が出ない。  おめでと。


「「「「デリックおめでとう」」」」


残りの3つは取りあえず直轄地として保留だ。


「アレク、カインお前らは最前線の広めの領地となるからそのつもりでな。」


「「はい。任せてください。」」


「オリオン公国はこれから建国だ。ローエム王国との関係も深い。他と違って、ローエム王国の爵位もあるのだからな。両国の利益と貢献を考えて行動してくれ。」

「あとマリア、イリア。二人の婿にも男爵の爵位を渡す。マールはもう農家だけではいかんぞ。自分の伯爵領の全体を見させるようにな。イリアの婿、ポールは商人だな。オリオン公国の御用商人にしろ、資金はオリオン家が最初は出す。」


オリオン公国                    ローエム王国


ハロルド・オリオン公王               公爵・オリオン領北部  

エレメル・オリオン公妃               公爵夫人  

ルドルフ・オリオン伯爵・公太子(伯爵領1つ)    男爵

クリスティーナ・オリオン、公太子妃          男爵夫人

レオン・オリオン伯爵(伯爵領1つ)         男爵・第7騎士団長

メアリー・オリオン伯爵夫人(予定)         男爵夫人(予定)

マリア・オリオン伯爵(伯爵領1つ)         女爵

マール・オリオン男爵

イリア・オリオン伯爵(伯爵領1つ)         女爵

ポール・オリオン男爵

カイン・オリオン伯爵(伯爵領1つ・大森林領)     男爵

アレクス・オリオン伯爵(伯爵領1つ・迷宮都市領)   男爵

デリック・グローブ伯爵(伯爵領1つ)         騎士爵  


「後の仕事の役割は、基本は同じだ。だが国としての仕事となる。今までのオリオン領とは規模が違ってくるから頼むぞ。特にマリアとイリアには負担を掛ける。人員は増やすから、やりやすい様にやってくれ。ルドルフは私の代行として、公爵、公王の代行だ。レオンはローエム王国の騎士団長は継続してくれ、ローエム王国担当の領主代理と公王代理もだ。カインは公国の軍隊を造れ。アレクは飛行艦隊を造れ。デリックは北部の騎士団と公国の騎士団を造って統括・治安維持だ。

あとは、マールは公国の農業担当、ポールは公国の御用商人だな。」


「まだオリオン公国が建国した訳ではないから、気を抜くな。」

「特にアレク、今回もお前が一番重要な役割だ、しっかり頼むぞ。」


「任せてください。今、建国と同時に防衛ラインの建設を計画しています。魔法使いを一気に増やしてグラムット帝国との境に防壁を築きます。」


みんなが唖然、口を開けている。  ぐーの手が入りそうだな。


アレクは、防衛ラインの計画を熱く語りだした。今まで黙っていたのを発散する様に。みんな疲れているからと後日になってしまった。


カインだけは元気だった。アレクと二人で、戦争の事をカインが、ずーーっと、自慢をしていた。


アレクは、嬉しそうに聞いていた。






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