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421話

アレクはフロンティア大陸南部のとりまとめるためにルガー王国に降り立った。


「父上ぇ、お久しぶりです。」

「レリウス、ファーレス元気にしていたか。」

「はい、ルガー王国も順調に人口が増えています。」

「そうかそは良かった、二人に話がある。」


アレクはレリウスとファーレスと建物の中に入り人払いをした。


「父上、ここまで人払いをするという事はかなり重要な事柄ですか。」

「そうだな、重要と言えば重要だな。」


「「ゴクッ。」」


アレクはフロンティア大陸の事を二人に伝える。


「この大陸を纏めるんですか。出来ない事もないと思いますが、かなり時間が掛かると思いますね。」

「レリウス、あまり時間をかけないで行う予定だ。」

「父上とカイン叔父さんの武力ですか。」

「もちろんカイン兄と私の武力も必要とは思うが今回はドラゴンがメインだな。」

「ドラゴンですか、そうなるとレインが活躍する事になりますね。」

「いいなー、俺も活躍したいな。」

「ファーレスお前にも働いてもらうぞ。もちろんレリウスにもな。アハハハ。」


アレクはレリウスからルガー王国の状況の説明を受けた。今のルガー王国は総人口40万人このフロンティア大陸内で見ると小国からやっと脱却するぐらいである。だが国土の広さで見るとかなりの大国になっている。

「そうそう人口は増えないな。こればかりは仕方のない事だな。」

「そうですね、40万人でもかなり増えましたから今町の建設で大忙しです。」

「レリウス、SEオリオン王国で開発した農機具を使い農作物と限界まで作るようにしてくれ、余剰作物はすべて買い取る。」

「えっ、本当ですか。」

「あぁー、レリウスこれからは農業国家が一番力を持つかもしれんぞ、いずれ人口が飽和状態となる。これは私たち全員だが、魔法やスキル玉の影響で幼い子供やの死亡率低下、寿命の延びなどで人口が増えてきている。オリオン王国連合だけでも10億人を超えている。以前は平均寿命が平民で50歳が今では80歳にまでなる。貴族では100から120歳ぐらいまでなるだろうな。それに10年後には10億が20億にまでなるだろう。」


「治癒魔法は凄いですね。」


「あー、魔法も凄いが、生活の向上も大きな要因だな。いい物を食べて、風呂に入り清潔を保てるようになった、ゆとりのある生活を送れるようになってきたのだ。」


「それで農業国家ですか、父上はだからこのフロンティア大陸が欲しかったのですね。」

「そうだ、この大陸は世界の飢餓を救うだろう。」

「でも父上ならば迷宮があるのではないですか。」

「ファーレス、迷宮は作物でも何でも作る事が出来るが私が生きていればだ。もし私が死んでしまったら迷宮がどうなるか分からんからな。そのためのフロンティア大陸だな。」

「迷宮は人の味方ではないという事ですか。」

「今は味方だ、私の支配下にあるからな、だが私も永遠に生きてはいけないからな。今から準備しておかなければいけないんだよ。」

「でも父上なら200歳ぐらいまで生きそうですよね。」

「流石に200歳は無理だろう、いいとこ120歳だな。」

「えっ分かるんですか。」

「これはな迷宮核からの情報なのだが人は120歳ぐらいまで生きられる構造をしているのだ。」

「人生50年じゃないんですね。」

「まぁ栄養だの色々な要因で生きられない人が多くいるからな。これからは豊かな生活で寿命が大幅に伸びるはずだ。農業国家が一番強くなるからな。」

「分かりました、ルガー王国は世界一の農業国家にしてみますよ。」

「タンドラとミント、オリオンの担当地域でも農業を中心に行う。ルガー王国はミント王国と協力して上手く国を治めてくれ。」

「任せてください。」


アレクはルガー王国で数日過ごしていた。ルガー王国内を見て回り。開発の手伝いをしていたのである。


「父上、またお願いします。」

「いや、当分来ないな。」


アレクは休暇の為にルガー王国に北のだが余計に疲れてしまった。ルガー王国は平地が広がる大地ではあるが水源が乏しかった。それをアレクが地下水脈を見つけ各地に水源をつくっていったのである。


アレクは逃げるようにルガー王国を去っていった。


「やっぱり、父上の力は凄いな。」

「そうだね、水脈探しもそうだけど、こんな工事10年や20年では終わんないよ。」

「でもこれで人口も農地も増やせるな。」



「「アハハハハ。」」



二人の馬鹿笑いを影で見ていた家臣は、不思議に思っていた。アレク王が行った水脈探しはレイン様も出来る事を知っていたからである。その家臣はレリウスたちがレインも出来る事を知らない事を知らなかったのだ。


フロンティア大陸北部オリオン担当地域


「いやー、酷い目にあったな。ルガー王国には行けないな。」


独り言を言っているアレク、艦内の誰も返事はしてくれない。


「閣下、もうすぐオリオン地域に到着いたします。」

「そうか、ここも久ぶりだな。」

「はい、カイン様も待ち構えているでしょう。」

「多分待ちくたびれているだろうな。」





「アレクーー、遅いぞーー。」

「カイン兄、すいません。ルガー王国で仕事してました。」

「ルガー王国かなら仕方ないな。それよりどうすんだよ。」

「どうする??」

「フロンティア大陸の事だよ。」

「カイン兄、このフロンティア大陸状況をまずは説明しますね。」


アレクの説明は南部の国々の状況からであった。

南部の国々は、大国、小国が集まっている。人口1万人の小国の隣に100人を超える大国も有り。土地が余り、農地開発も進んでいない状況である。そのために領地争いはあまり起こっていない。国同士の争いはあるが別の理由がほとんどであった。

そして今は聖アース教の布教で争いが発生している。

聖アース教は種族平等と掲げている為に、大陸を南下するほど人間至上主義が根強くなっている。ただカルメン王国は王が変わったために種族平等を容認している。


「アレク、聖アース教を助ける形をとるのか。」

「いいえカイン兄、従うのが聖アース教です。」

「従うのか宗教国家だぞ。」

「大丈夫ですよ、その辺はきちんと押さえてありますからね。」

「ホントお前怖いやつだよな。敵じゃなくてよかったよ。フーー。」

カインは汗も出ていないのに手で額を拭う仕草をしていた。


「カイン兄、どれくらい兵力を持って来ていますか。」

「獣人部隊で2万と艦隊が2個艦隊だな。」

「今回は獣人部隊は奴隷の解放などをやってもらいます。カイン兄はドラゴンに乗って各地を回ってもらいますよ。今回はドラゴンがメインですからね。」


「マジか、俺は戦えないのか・・・・」


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