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38話 新体制

地上に戻ってきた。


「やったー。戻ってきたー」

「帰ってきたぞー。」 

「捕ったぞー」?  

「戻れた。」


拠点地に戻ったアレク達は、デリックたちに報告する。

迷宮の11層の事、50層の事を。だがアレクは迷宮の内容は伝えなかった。

ただこれからは、迷宮が活用できるようになると伝えた。


アレクは、他の迷宮に繋げられるか試すが独立していて無理だった。繋げるには最下層に行くしかないようだ。

迷宮を有効活用するには、低層階を採掘場と酪農、果実園、農業等の生産拠点にしようと考えていたのだ。

洞窟で鉱石を掘らせ、草原で酪農と農業、森で果実を採る。11層以降に直接出入りできるようにして冒険者等を呼び込む。もちろん11層は通常に戻す。

アレクは、この計画を考えて実行しようとしたが魔力が足りなくできなかった。

取りあえず魔力増幅制御機から迷宮に魔力を供給した。供給した魔力で迷宮出入口と中継地点を魔力通路を造り結んだ。これにより拠点にいる人から、魔力供給してもらい迷宮を改装できるように魔力の蓄積をさせたのだ。中継地点の人たちからは、毎日少しずつ影響の出ないように魔力をもらう。

それでも今までの管理、維持をする魔力の1年分を、1日で稼ぎ出す量になる。



アレクは蓄積を重ね、少しづつ改装を続けた。



少し話は戻る。



「みんなの無事の帰還にかんぱーい。」

「かんぱーい」

「いやー、ホント帰ってこれてよかった。」

「ほんとですよねー。」


中継地点では、中継地点の者たちと冒険者パーティー達とで無事帰還お祝いパーティーをしているのだ。

「僕は、当分仕事はしないよ。」

「まぁ数日の休みはしょうがないでしょう。」

「数日じゃ足りないよ。1か月はほしいね。」

「ハロルド様とマリア様の許可が出れば可能ですよ。」

「私の裁量では2日です。」

「数日って2日なの?」


質問をデリックに無視され不満に思っていると、雷電の斧のガイア達に助けてくれたお礼を言われ照れていた。

「いやー、当たり前の事しただけだし。雇い主だから。たすけるよー。」

「普通は雇い主は助けになんか来ません。本当にありがとうございます。」


「「「ありがとうございます。」」」



気分良いアレクは他のミスリルの剣、ワレキューレの人たちとも楽しくお喋りをして食べて飲んだ。みんなが楽しく過ごしパーティーは終了した。


雷電の斧、ミスリルの剣、ワレキューレの人たちは、当分間この地にいることにした。迷宮がありまだ人が入っていない為、収入が得られるので稼ぐつもりのようだ。


アレクは、中継地点の開発の変更計画書を作成していた。この中継地点を大きく変えようと計画の見直しをしたのだ。


毎日夜遅くまで計画書の作成を続けて完成させた。


「デリック、父上のところに行きますよ。」

「オリオン領都ですか。」

「そうですよ。」

  

「やっと帰れる。」一言。  涙を流していた。



オリオン領都



「父上、報告があります。」

アレクは中継地点を迷宮を使い迷宮都市を造る計画を説明した。

まず、2つの迷宮の内、一つの迷宮は管理が出来ることその迷宮で1層から5層までを色々な鉱石を採れる鉱山にする事。5層から10層までを酪農、農業、果実園をやる事。11層以降を冒険者に開放して各種素材をとれるようにするなど、人を集め、一大生産地の都市を造ると熱弁をふるっていた。

父は嬉しそうに聞いていた。



「分かった、みんなを呼んで話をしよう。」



数日後、オリオン家が全員集まった。それとデリックだ。


「忙しいところ、みんなよく集まってくれた。オリオン家のこれからについて話をする。」

ハロルドが山間の中継地点のアレクの計画内容と将来性、カインの南部開発状況の説明をさせた。

アレク、カインとも力の入った説明をして他の兄弟を感心させていた。

アレクは、迷宮を活用して中継としての立地等の説明をして了解をもらう。

カインは、南部の開発状況とこれからの人口増加の問題、街の拠点の開発、交易等の話をして計画変更を行う事になった。

その他、ルドルフ、レオン、マリア、イリア、デリック、の状況も報告された。



「皆よ、よく分かった、ありがとう。」



ハロルドはここで、オリオン家の組織変更を行う事にしたのだ。

ハロルド   オリオン領主  オリオン商会、航空の会長

エレメル   領主補佐  会長補佐

ルドルフ   領主代行  オリオン商会代表

レオン    王都担当、領主代理。 オリオン航空代表

マリア    行政長   オリオン商会副代表、オリオン航空副代表 魔化量販店副店長

イリア    財務長   オリオン商会副代表、オリオン航空副代表 魔化量販店副店長

カイン    南部開発地域周辺の領主

アレクス   山間の中継地点の周辺の領主  魔化量販店店長

デリック   オリオン領トンネル近くの新しい村の領主  騎士団長


「以上のように変更をする。新領地の名称は各自で決めよ。」

「魔化量販店って、僕が店長だったんだ。知らなかった。」

「そうよ、私たちが全部仕切ってやっていたんだかね。感謝しなさい。」

「あ、ありがとうマリア姉、イリア姉、これからもお願いします。」

アレク、きちんと礼をする。


「デリック領主、領地の名前は僕が考えようか。」

「いやです、ありえません、だめです。」


「ルドルフの結婚式は来月王都で行う。オリオン領では、領民にお披露目だ。」


「「「「「おめでとう、ルドルフ兄。」」」」」


「レオン兄は結婚しないの」

「色々ありすぎて、今はできないんだよ。」

「大変なんだね。」

アレクは、マリアとイリアには結婚の話は聞かなかった。

本能で、聞いてはいけないと警告音がなったのだ。優秀な警報機だ。

カインには聞いてもしょうがないと思い何も言わなかった。


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