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33話 大発見だけど・・・

ガレオン号艦内


「トンネル工事の拠点を造る。えーーーっとそれから・・・・・・・」


山間に中継拠点を造り、中継拠点からオリオン領北部と南部に向けてトンネルを掘っていく。

南部と北部からも同時に掘り進め工事短縮を考えていた。

同時に、計5か所の工事となる。 

アレクは、中継拠地点を造ってしまえばあとは誰かがやってくれると思っていた。中継地点に壁を造り安全を確保が出来たら、湖畔に家を建て釣りをするつもりである。


「以上の計画で行くように。」

「師匠、やる気満々ですね。」

「師匠、突然どうしたんですか。」

「師匠、見違えました。」


「フンだ、僕だってきちんと仕事はするんだよ。」目が泳いでるぞ。魚美味しそうだな。



拠点予定地



「結構、広いですね。」

「拠点は盆地の中央に造るトンネルに行く。現場までの道を作る事から始めるぞ。」

「おっ、やる気満々ですね。」

「了解しました。始めましょう。」


アレクは、やる気に満ちている。「仕事をするぞー。」


まず、掘る、掘る、掘る、掘って、掘って、掘りまくる。

要は堀を掘っているだけだ。

次に掘って出た土を圧縮して固める。高さ5メートル、厚さ2メートルの壁を造ったのだ。

詳しくは、地上に出ている部分が5メートル、基礎部分は2メートルだ。厚さも基礎部分は4メートルだ。堀側は垂直に立ち上がり町側は斜めに立ちあがっている。

見事につるつるな壁が出来上がったのだが厚さ2メートルの壁、上部分もつるつるになった為に人が歩けなかった。大失敗をした。

後で人が通っても大丈夫なようにザラザラになった。


堀と壁を造り終えたアレクは休憩中だ。


「はぁーっ、疲れた。」

「他の人を見てください。休憩なんて、取ってる人いませんよ。況してや1時間の内、30分も休む人はいません。」

「30分働いてるから。」

「一時間の内、10分の休憩なら数日前に終わってましたよ。」

「でも工期は大幅に短縮できたでしょう。」

「まぁそうですが、・・さすが師匠です。凄いですねー。さすがですねー。超一流ですねー。」

アレクは褒められて、おだてられると嬉しいのだ。もっと褒めてという顔をしている。


休憩も終わり、アレクは湖から水を引込み水堀を造るつもりだ。

引込み用の川も自然に流れているように造っていった。凝り性なのだ。

ノリノリであちこちを改造していく。みんなで必死に止めて休憩させる。



皆さん大変お疲れである。



アレクは、ニコニコしながらジュースを飲んでいる。


アレクは突然。「ここに宣言をする。みんなー、この地を大都市にすぞ。」 


自分で「おーーっ」と片手を高く上げ気合を入れていた。


みんな無言である。労働者達も黙々と仕事をしている。



誰もアレクの相手をしてくれないので又ジュースを何も無かったように飲んでいる。



「リック、マック真面目な話をするぞ。」

「はい。仕事しますか?」

「近隣の調査だ。」

「おおおーー。」

みんなが、感心したような声を出している。

アレク、ちょっと嬉しくなり。

「リック隊、マック隊は、各小隊にて近隣調査を命ずる。」

「師匠、師匠が行くのではないのですか?。」

「僕もいくよ。リックとマックは小隊を率いて調査を僕は一人で調査をする。」



ユリと騎士団員数名が付き添うこととなった。


盆地にある平地を抜け山に入っていく。

山に入ってから約1キロの場所。



アレクが何かを発見した。


「これ、迷宮じゃない。」


「・・・」 


「見なかったことにしよう。」


「そっ、そうですね、賛成です。」

「私も、賛成。」

「賛成」「賛成」・・・・・・」

「仕事増えるのヤダ。」「・・・」

「幻でも見たんだよね。」

「そうですよ。うんうん。」

「あれは幻ですよ。」



調査を途中で打ち切り帰っていった。



「あれ、お早いお帰りで。」

「うん、何もなかったから帰ってきたよ。」

「そうですか。」

簡単に引き下がったデリック。


夜、会議が開かれた。

デリックが進行役になり会議を始める。


「リックが迷宮を発見した。」

「リック、あそこに行ったのか。」

「師匠も見つけたんですか。」

「あっ、やべ。」

「アレクス様も迷宮を見つけた様ですね。で、そのまま帰ってきたとか。」

「報告をしようと思っていたんだよ。」「門を出て真っすぐ山に入って1キロ位のところだよ。」

「えっ、違う場所です。」



「「「「ええぇぇぇぇぇ。」」」」



「やっぱり、見つけてない事にしようよ。」

「そうですね仕事が増えますよね。」



「そんなこと、で、き、る、かぁーーーー、ああっ。」



「「「すいませんでした。」」」



デリックには物凄い迫力があった。だがデリックもホントは知らんぷりをしたかった。


同時工事、5か所と迷宮2か所、工事と同時に迷宮調査をやらなければならない。

迷宮は、魔物がいるので調査をして状況を確認しなければいけない。

会議いやデリックの指示により迷宮の調査隊が出ることになった。


「リックの見つけた迷宮はリック小隊が調査。アレク坊の見つけた迷宮はマック小隊が調査。アレク坊は、トンネルを掘る事。以上。何か文句があるか。」



「「「「ありません。」」」」



2つの迷宮は、リック小隊とマック小隊が迷宮に入る事になった。


リックとマックはデリックに迷宮では無理をしない様にと念を押された。リック、マック共に迷宮は初めてなのだ。危険を感じたら引き返すように言われていた。




アレクは、ニヤニヤしながら見ていたら怒られた。



「明日は、頑張ってトンネル掘ります。では、おやすみー。」


アレクは、逃げるようにでていった。






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