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293話

オリオン王国7公爵会議


「皆、忙しい中よく集まってくれた。今回は少し問題があってな、皆の考えを聞かせてもらいたい。」

「父上、問題ですか。何かありましたか。」

「レオン、そうせっつくな今から話す。まずは北部のノースオリオン王国の事から行こうか、ノースオリオン王国はハルノール王国を併合、カインの獣王国は新しくカイン王国を建国、そしてアレクはリック公国を建国した。元イスパス王国は王女のジョアンナが新しい国を建国したこれはよいな。」

「「「「はい。」」」」

「北部では大きな問題は表面化していないが。ローエム帝国は別として他の諸外国は警戒している。」

「そうですね、オリオンの戦闘能力は他の国々から見たら脅威以外ありませんからね。」

「そうだ、そこでローエム帝国と先日協議となった。アース大陸北部で正式にオリオン王国とローエム帝国は同盟関係を新たに結ぶこととなった。アレクここからよく聞けいいな。」

「なんで私なんですか、言うならレオン兄とカイン兄でしょう。」

「アレクが一番関係している事だ。アレクの直臣であるリックが公国を建国した場所だが、アース大陸北部の北の端だな。ローエム帝国から見ると北の少し東寄りとなる。リック公国の左隣がジョアンナ王国そしてリック公国の南側にコレスタ王国がある。その南にはローエム帝国が戦争をしたタイタン王国となる。リック公国は基本的にアース大陸北部でこれ以上の南下を禁止する。いいな。」

「要はローエム帝国が侵略すると言う事ですね。」

「そうだ、ローエム帝国がローエムから見て右側を侵略する。オリオン王国は左側を担当する。だがすぐには侵略はしない。今回のカイン王国とリック公国、そしてノーレント王国が一度落ち着くまでは北部では戦争はしない。」

「北部では戦争をしないと言いましたが、この南部では戦争をするという事ですか。」

「レオンそうだ。南部で今エルフ王国とドワーフ王国がマルテナ王国ともめている。今にも戦争になりそうだな。」

「ドワーフが何かやったんですか。」

「アレク、ドワーフばかりいつもやらかしいているように言っているが、私に言わせればお前の方がやらかしているぞ。」

「えっ、そんなことないでしょう。私はいつも最善の事をやっているだけですから。あんな酒の為だけの奴と同じではないです。」

「まぁ酒好きなのは否定しないが、今回はドワーフもエルフも喧嘩を売られている。相手はマルテナ王国だ。これがドワーフ王国とエルフ王国へ武力で進行などをしないのだ、外交としてねちねちと色々やってきているのだ。ドワーフ王国、エルフ王国も外交下手でな、太刀打ちが出来ないでいる。要はマルテナ王国はドワーフ王国とエルフ王国から先に攻撃をさせたいのだ。攻撃されたから反撃をしたという大義を持ちたいのだな。」

「それは面倒ですね。」

「マルテナ王国はこのアース大陸南部の西側を纏めようとしている。もしまとめる事が出来たとしたら勢力としてオリオンが4、グラムットが4、マルテナが2の割合にまでなる。現状はマルテナ勢力はその他でばらばらの勢力だな。」

「アース大陸の西側はオリオン王国の恩恵をほとんど置けていません。今更オリオン王国が接触しても遅いでしょうね。」

「それがな、そうでも無いのだ。オリオン王国としてはと手はないがグラムット帝国は伝手があるのだ。オリオン王国とグラムット帝国は今は良好な関係だ。グラムット帝国としてもマルテナ王国が西側を纏める事をよしとしていないのだ。」

「マリア姉、イリア姉、聞きたいのですが、グラムット帝国の経済侵略はどの程度進んでいるんですか。」

「なっ、何言ってんのアレク。そんなことしていないわよねぇーイリア。」

「そうよ経済侵略はしていないわよ、」

「すいません言い方が悪かったですね。グラムット帝国と共同開発はどの程度進んでいますか。」

「共同開発なら。オリオン王国が70%を占めている筈よ。もうグラムット帝国はうちに逆らえないわね。フフフ。」

「お、お前たちは何をやっているんだ。」

「父上、これはただの経済活動ですよ。たまたまグラムット帝国が経済をうちに依存してきただけですよ。」

「アレク、マリア、イリアお前たちはまたグラムット帝国と戦争をやるつもりか。」

「父上、グラムット帝国はもうオリオン王国と戦争なんてできませんよ。もしオリオン王国と戦争をグラムット帝国が決意したとしたらグラムット帝国は孤立しますよ。親グラムットがオリオン王国に鞍替えしますね。」

「それは本当か。」

「はい、普通の戦争より時間はかかりますが完全にオリオン王国が勝ちます。もうグラムット帝国はオリオン王国なしでは経済が成り立ちません。まぁ10年、20年ひもじい思いをしてやり直すのならオリオン王国との戦争もあるかもしれませんが、今の皇帝と宰相ならそれを選ばないでしょう。それに迷宮国家アルテミスがありますからね。」

「そうだなグラムット帝国は国内、いいや城内に他国の出入り口があるんだな。喉元にナイフを突きつけられているようなものだな。」

「グラムット帝国も迷宮国家アルテミスがそんな事はしないと分かっていますが、きちんと理解しているのは皇帝と宰相だけでしょうね。」

「マリアとイリアはホントこわいな。獣王国は大丈夫かな。」

「大丈夫よ、獣人達に経済観念は無いから、気にするだけ無駄よ。」

「まぁそうかもしれないな。あいつら食べ物があれば生きていけるからな。」

「そうよ獣人達だけはコントロールできないわ、獣人はいつでも便利な生活を捨てられるからね。だけど人間たちは違うわ、特にグラムット帝国の人々はオリオン王国が経済支援をして便利な生活に慣れてきたのよ、皇帝崇拝者たちも少しづつだけど離れて行っているわね。」

「マリア姉、それはグラムット帝国の皇帝が表に出てきたことが影響している。」

「アレク正解よ。今まで神格化されていたけど。オリオン王国との戦争で表に出たことが影響しているわね。神が人間ですと言ったようなものよ。」

「やはりそうですか、宣言はしていませんが帝国の崇拝者たちはショックでしょうね。」

「そうよ、そこにオリオン王国からの支援によって便利な生活が入ってきたのよ。遠くの神より近くの生活よ。」

「だから最近のグラムット帝国の宰相が嫌味を言っていたのか。」

「ルドルフ兄、あの宰相が嫌味を言うだけなんて信じられないな。」

「アレク本当だぞ、宰相は嫌味だけだな。」



「お前たち本題から大分それてしまっているぞ。マルテナ王国の対応に話を戻すぞ。」


「「「「「すいません。」」」」

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