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29話 さぁこれから大森林の開発だー

オリオン領都


アレクは、父ハロルド、兄ルドルフの3人で話をしていた。

「・・・以上が南側の状況です。」

「そうか獣人か。北では聞いたことがないな。」

「そうですね、ローエム王国とその近隣国ではないですね。」

「オリオン領都の開発を遅らせても南側の支援・開発をやるぞ。」

「ルドルフ、人員を出来るだけ出せ。埋め合わせは新たに人を雇え。移住者がいるから大丈夫だろう。」

「はい。すぐに手配します。」

「僕はガレオン号で物資・人員を積んだらすぐ発ちます。」

「その後になる物資・人員は、オリオン号で輸送をお願いします。」

「そうだったオリオン号があるな。」

「ピストン輸送しましょう。」



こうしてアレクはまた空の上の人となった。   





数日後にはアレクは南側に到着していた。

「カイン兄ぃ、父上と話をしてきました。」

「予定通りか?」

「予定通りです。」

「今は堀を掘っているから出来たら塀だな。あと同時に周りの魔物を狩らないと工事にならないな。」

「リックたちを預けますからカイン兄の隊でいくつかに分けて狩りをお願いします。」

「そうだな、指揮を出来る人員が来たら狩りに行こう。」


アレクは、ピストン輸送を何回か繰り返し落ち着いた頃に自分も魔物を狩りに同行する事にした。


「リック、強い魔物はいるの。」

「西の奥に沼地があり、そこにリザードマンがいました。」「後は広範囲にオークとオーガですね。」

「近隣がそのくらいでもっと奥はわかりません。」

「取りあえず近隣の魔物を殲滅しよう。」



「まったくなんで魔物いないんだ。」

「だってほらカイン様とかが張り切って狩ってましたから。」


アレクたちは4人でオーク2匹の成果を出した。

アレクは、納得できない気持ちのまま新開発地に戻ってきた。

「アレクおかえり、狩りはどうだった」

「カイン兄、オーク2匹だけです。殆どいませんよでしたよ。」

「そうだろー、俺の隊で1000匹は狩ってるからな。」


カインは嬉しそうに話をしアレクは恨めしそうな目をしていた。のがリックの感想だ。他2名も同じであった。


「ずいぶん人が増えましたね。」

「そうなんだよ獣人も集まってきていてな。」「これから話し合いがあるから獣人種族の代表者を紹介するよ。」


「みんなーー集まっているな。紹介するぞ俺の弟アレクスだ。」

「初めまして、アレクスです。」

「虎族のガオルです。食料支援ありがとうございます。」

「牛族のバッフです。本当に助かりました。よろしくお願いいたします。」

「犬族のワンダです。よろしくお願いいたします」

「改めて、猫族のシャムじゃぁ、です。支援をありがとうございます。」


「紹介は済んだな。席についてくれ会議を始めるぞ。」



「まずは、工事の進捗状況から・・・・・・・・・・・・・・・・」



今の状況は、1キロ四方に堀を掘り防壁を造った。堀は方は幅10メートル、深さ5メートル。防壁は、高さ5メートル、厚さ2メートルの壁となった。出入口は現状一か所とした。

出来ているのは堀と防壁のみで住居は一部しか完成していない。

将来の人口増加を見越し居住は堀の中とし農耕は堀の外で行う事にしよう。近隣地域が安全になれば外に農耕村を造る予定だ。

これはオリオン領に居るマリアが、一気に第一次計画書を作成して実行した。

オリオン家の人たちは言われるがまま動いたのである。

現在の獣人の人口は500人を超えておりまだまだ増えそうな気配だ。

オリオン領からの工事・行政等の人間も500人を超えており全員がまだ簡易な小屋生活をしている。

堀、防壁の工事も終わり。これからは建物建築に移っていく。

ここで正式に獣人達を、オリオン領の領民として迎える。獣人たちは、今迄流浪の民であった。

獣人達は、安定した生活が出来ると喜び、近くの困窮している獣人を探しに出ている者が多い。

オリオン家の人間は、態々探しには出ていない。来るものは拒まず、去る者は追わずだ。

オリオン領は、獣人に対して仕事の斡旋、農地の提供、住居の提供、食料支援を行っている。


もちろん無制限ではなくある程度のめどが立つまでである。


「近隣の魔物を狩っていれば堀と防壁は必要なかったよね。」

「万一の為だよ。こんな魔物が多い地域だ。何が出てくるかわからないだろ。」

「そうなんです。これで安心して生活が出します。」

「北側では考えられないね。」

「そうなんですか一度見てみたいものです。」

「そのうち機会もあると思うよ。」


等々の話も終わり、カインとアレクはこれからの事を話す。


「カイン兄、南側オリオン領だけど大森林を領地とするみたいよ。」

「獣人の話だと大森林に隣接している国は3か国、どこも大森林を領土とはしてないみたいだな。」

「戦争しているから大森林なんて危ない所には手を出さないでしょう。」

「大森林の外も調査しないとな。」

「3か国に隣接しているって大森林どれだけ大っきいんだヨ。」

「アレク、お前が大森林の縁をぐるっと回って来てくれ。」

「わかったよ。時計回りに山峰から行ってくるよ。」


「そうだ。カイン兄オリオン領都に一度戻れだって。二次計画の話をするみたいよ。」

「げっ、俺、肉体派なんだよなぁぁ。」

「伝えたからね~~~。」


アレクは、一度ガレオン号でオリオン領都に戻り調査と他の為に色々と船に積込み大森林縁の調査に出る。



カインは、数日後に到着したオリオン号に乗りオリオン領都に向かった。















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