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244話

Tオリオン王国


「師匠、やっと来てくれましたね。」

「書類の決裁が出来ませんでしたのお願いします。」

「・・・来るんじゃなかった。」

「何言っているんですか、師匠の国ですよ。」

「いやー、ほらユリがいると王なんて要らないだろう。」

「馬鹿なこと言っていないで仕事をしてください。書類が終わったら。陞爵する者がいますので授与式に出席をお願いします。」

「えーー。でなきゃダメかな。」

「当たり前ですよ、師匠に会うために皆来るのですから。」


陞爵授与式


「メリア・カーソル、ドレク・カンレート。」

「はっ。」「はい。」

「陛下、この2名は町の開発に大きな貢献をしました。メリア・カールソン女爵を子爵へ。ドレク・カンレート男爵を子爵といたします。」

「カールソン子爵、カンレート子爵、此度の働きに爵位以外で何か報いるべきであろう。希望はあるか。」

「はっ、出来ましたら。陛下のスキル玉をいただきたく思います。」

「ほう、自身の強化に使うのか。」

「いいえ。私の子が病に臥しております。病を治したいのです。」

「そうか分かった。スキル玉を授ける。」

「ありがとうございます。」


「カンレート子爵は何か希望はあるか。」

「はい。次の戦で先陣を任せていただきたい。」

「そうか分かった。もし次に戦になった時には先陣を任せよう。」

周りの貴族達「ううおおおおおおーーー。」


何故か戦争を希望するような貴族達である。特に男の当主はやる気があるようだ。アレクは嫌な感じがしていた。授与式も終わりアレクはユリに先ほどの事を聞いてみる。

「ユリ、授与式のカントーレ子爵の戦の事だが、周りの貴族達も戦争をやりたいような雰囲気だったがどうなんだ。」

「師匠、Tオリオン王国の貴族達は戦争をやりたがっています。師匠のせいですね。」

「なんで私のせいなんだ。」

「師匠が強すぎるんですよ。戦争すれば勝ってしまいますから貴族達は戦争をして爵位と領地を貰いたいんです。」

「うちの貴族達は馬鹿だったのか。」

「仕方のない部分はあります、ここ数年は戦争も何もないですから。以前の戦争が美化されているんです。特に戦争に参加していない者達には戦争をすれば活躍できると思い込んでいます。」

「そんな奴らに戦争などさせられんな。」

「そうですね。足を引っ張らて終わりでしょうね。」

「なんか貴族の質が落ちてきたな。何とかしないといけないな。」

「戦争をやりたがっている貴族は戦場にならなかった領地の者達です。酷くなるようなら処分いたします。」

「そうだな、貴族なのだからその辺はきちんと理解させないとダメだな。」


「師匠、コルン王国へは行きますか。」

「どうしてだ。」「コルン王が会いたがっていました。」

「そうかコルンにも会っていないな、久しぶりに会いに行こうか。」

「ではコルン王国へ連絡しておきます。」



コルン王国


「コルン、久しぶりだな。」

「師匠、お待ちしてました。さあこちらにどうぞ。」

「コルンも王らしくなったな。見違えたぞ。」

「師匠は全然変わりませんね。」

「まぁ、あまり外見は変わらない体質なんだ。」

「師匠ご相談があるんですがいいですか。」

「何だ戦争か。」

「えっ、分かるんですか。」

「そりゃぁ分かるさ。コルン王国はこの大陸に喧嘩を売っているからな。戦争以外にないだろう。」

「ありますよ、交易の事とか。農地の事とか色々とありますよ。」

「まぁそれはユリでも相談に乗れるだろう。」

「そうですかで、いつも戦争しているように思われているようでなんか釈然としません。」

「アハハハハっ。私より戦争しているぞ。マイルド王国を滅ぼしてからカース王国まで滅ぼしたと聞いたぞ。もうこの大陸でコルン王国に敵う者はいないだろう。」

「連合を組まれたらかないませんよ。」

「コルンそのためにTオリオン王国があるんだろう。それで今度はどこと戦争するんだ。」

「そうでした、この大陸のほぼ中央にあります。ビルキア王国とサレント王国の2か国です。あっ、いやトミス王国も絡んでいるかもしれないんです。トミス王国はコルン王国に負けてからは、大人しくしていたんですが最近はビルキア王国とサレント王国の隣という立地もあり急接近しています。」

「コルン地図を見せてみろ。」


アレクは地図を眺めながら考えていた。コルン王国は大きくなった、だがゼスト王国とトミス王国を小国として残してしまったのはアレクの采配であった。今この地図を見ているとゼスト王国はコルン王国の中にあるような状態である、唯一海に面していることは救いだろう。トミス王国はコルン王国に南と東を囲まれ、Tオリオン王国が西にいる。北は今話題になった2か国ビルキア王国とサレント王国である。もしコルン王国がこの2か国と戦争になり勝利した場合はトミス王国はゼスト王国以上に辛い立場となる。東西南北を囲まれてしまうのだ。


「コルン。ゼスト王とトミス王を呼べるか。」



コルン王国にゼスト王とトミス王がやってきたのである。


「久しいな、ゼスト王、トミス王。」

「アレクス王にはご機嫌麗しくお元気そうで何よりです。」

「アレクス王にお久しぶりにお会い出来て嬉しく思います。」

「まぁ、世辞はいい。聞き飽きた。それよりトミス王よ、コルン王国がビルキア王国とサレント王国を攻め滅ぼすとトミス王国はコルン王国とTオリオン王国に囲まれるな。」

「・・・・・さようです。」

「ゼスト王国も同じような状況だがまだ海に面しているだけましだな。」

「・・・・・・・・」

「そこで相談なんだが、コルン王国へ戦争協力をしないか、さすれば国を広げても構わんぞ。」

「ま、まことでございましょか。」

「ゼスト王国は全力で協力いたします。」

「な、何を言っている。トミス王国もご協力いたします。必ずお力になります。」


「トミス王よビルキア王国とサレント王国は何を企んでいるのだ。」

「・・・そ、それはまことに言いにくいことですが、ご協力のお約束をしたのでお話いたします。ビルキア王国はTオリオン王国の貴族と結託してTオリオン王国を攻めるつもりです。あとサレント王国はコルン王国をTオリオン王国へ行かせないように国境に兵を出す話になっております。」

「そうかゼスト王はこの事を知っていたのか。」

「・・・・・はい、知っておりました。」

「まぁよい。今回は見逃してやる。次はないぞ。」

「はい。必ずお役に立ちます。」

「申し訳ございません。」



「コルン王。お前ならどこを攻める。お前に協力しよう。」

「アレクス王。ありがとうございます。出来ましたらビルキア王国とサレント王国をお任せしたいところですが、ビルキア王国のみお願いします。サレント王国はゼスト王国とトミス王国2か国に対応してもらいます。コルン王国はこの大陸の東にある3か国サムス王国、イースト王国、レジット王国へ攻め上ります。」

「3か国を相手にするのか流石だな。」

「いいえ最初はサムス王国を攻めますが後は降伏させる予定です。」


「では作戦会議と行こうか。」






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