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23話 オリオン家の方針

翌日


広間にて、オリオン家一同と家臣が集まっていた。

「皆、よく集まってくれた。先日、私は伯爵に陞爵され家族も全員が陞爵となった。

これからオリオン伯爵家の方針と組織変更を発表する。

今までは従士、兵、隊員とバラバラの名称で呼んでいたが正式に統一する。

伯爵家になって騎士団を創設することが出来る。従って従士等の呼び方では不都合が出てくる。

初代騎士団長はデリック従士長、いやデリック騎士団長。

デリック騎士団長には騎士爵に陞爵してオリオン家に尽くしてもらう。」


「身に余る光栄。有難うございます。生涯忠誠を誓います。」


「「「「「「うおおぉぉぉぉぉ、おめでとうございます。」」」」  

「「「おめでとうございます!  おめでとう・・・」」」


拍手喝采、雨あられである。


「デリック、僕が苗字を考えてあげるよ~」

「ぜったい、い、や、です」


この場にいる人は、みんなうなずいていた。「うんうん。」


「気を取り直して次いくぞ。」


「デリックは、私が騎士爵になる前から従士として仕えてくれている。

ほかの騎士爵任命権の4枠は、今は保留とし、功績をあげた家臣に任命する。皆、励むようにな。」


「「「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉ」」」」  ハロルド、人の使い方うまいな。


「取りあえず落ち着け。話が進まん。」


「ルドルフは今と変わらず。領主代行だ。

レオンは、王都のオリオン家の統括。

マリアは、オリオン領、行政の統括。

レイアは、オリオン家、オリオン領の財務統括。

カインは、山の向こうの調査を命ずる。調査隊隊長として頼むぞ。

アレク、お前は他の兄弟の手伝いだ。」


「えぇぇぇぇぇぇぇ」


「兄弟たちもアレクをこき使うように」「家臣の皆も困ったらアレクを使え。」

「父上、心の声が言葉に出ていませんか」

「まずアレク。レオンの為に移動手段を考えてくれ。レオンは王都とオリオン領を頻繁に行き来する事になる。時間の短縮を考えてくれ。その合間に他を手伝うようにな。」


アレク、えぇぇぇぇぇぇと叫んでいるが。誰にも聞こえない。誰の聞いてくれない。


「えっと次は・・、エレメルは私の補佐、いつも一緒だ。」

「従士諸君は、当家が任命する騎士とする。」

「騎士団は、領内の治安維持、護衛、戦闘、を主な業務とする。デリック騎士団長は、副団長3名を決めるように。」


「各々、陞爵されたものは、当分は領地がないので収入がない。よってオリオン家よりその分、碌を出すことにする。

開発を進めて、今後は領地を与えるようにするからな。以上。」



兄弟姉妹たち


「アレク、早いとこ移動手段をたのむよ。」

「アレク、南部調査に同行してくれ」

「アレク、お金を稼いできて」

「アレク、農地と家をつくって」

「アレク、代行補佐を命ず」



その頃、

オリオン夫妻は。

「これで仕事が減ったかな。」

「みんなに仕事を押し付けましたからね。」

「これで少しはゆっくり出来るだろう。」

「ゆっくり温泉にでも行きたいですねぇ。」

「そうだな・・ゆっくり旅行でも行きたいな。」


そんな筈はなく。ゆっくり出来るどころか更に忙しくなり温泉は悲しい夢と消えた。




爵位・役職等


ハロルド・オリオン伯爵・領主

エレメル・オリオン伯爵夫人・準男爵・領主補佐

ルドルフ・オリオン準男爵・オリオン領主代行

レオン・オリオン準男爵・王都担当・領主代理

マリア・オリオン準男爵・行政長

レリア・オリオン準男爵・財務長

カイン・オリオン準男爵・南部調査隊隊長

アレク・オリオン準男爵・お手伝い

デリック・グローブ騎士爵・騎士団長



オリオン領は、西側、東側、南側を山脈に囲まれている。

西と東は、山に挟まれているが、ローエム王国の他領と接している。

だが、南側の山脈は他領も含めて南側を平行に王国外まで、山脈が連なっている。

現在ローエム王国は山脈までを国土としている。

オリオン領より南側は、まだ未開の地なのだ。山脈より北側の人々は、まだ南側に足を踏み入れたことがない。


領地開発も、領地平地部分の約半分が開発済みである。

今後は農地・工場地帯・魔法学校などを建設・開発し、都市を造る計画になっている。

領地開発の変更、変更、更に変更となっており未決定だ。



変更が多すぎて決定してもすぐまた変更になってしまっている。



時代の流れに行政が追いついていけないのだ。


いやハロルドが仕事をサボっていたんだな。



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― 新着の感想 ―
[良い点] アレクだけお手伝いなのほんと草
[一言] 主人公の功績がゼロってどうなの?めちゃくちゃブラックだし。
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