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206話

俺は元空兵隊小隊長だった。いや今も所属は残っているみたいだ。

今回のTオリオン王国建国で準男爵位となり町を一つ、村を二つを領地とする領主となった。信じられない俺は孤児だった。イングリット王国が戦争に負けてローエム帝国となり世界が変わった。孤児でも仕事につけるようになった。俺は噂を聞いた、南部で兵隊を募集している。平民でも貴族になれる。俺は院長先生に相談をした。院長先生は俺たちの為に色々と調べてくれた。南部のオリオン王国そこに行けば出世できる、仕事が貰えると教えてくれた。ローエム帝国で南部オリオン王国の兵隊の募集があった。俺は直ぐに申し込んだ。申し込むとき俺は字が書けなかったが問題なしとされた。兵隊研修で字を教えてくれると言われた。嬉しかった。俺達孤児は院長先生が一人で俺たちを養ってくれている。弧児は40人もいる。俺達年長者はもう孤児院を本当は出なければならなかった。だけど仕事が無く住む所が無い為に出ていけなかった。

俺達年長者は兵隊になる事にした。そして南部のオリオン王国へ向かった。そこでは夢のような世界があった。ご飯は腹いっぱい食べられる。服も支給される、勉強も教えてくれる。お金がもらえてご飯が食べれる、信じられない事だった。半年の訓練が終わり俺は空兵隊の所属になった。

アレク提督の艦隊だ。この艦隊は他の艦隊とは違うと空兵隊の中隊長が教えてくれた。よくは分からなかったが、今は分かる。アレク艦隊は他とは違う。いつも戦っている、いつも戦争をしている。

おかげで出世も速かった。何度かの戦争後に騎士爵位を授かった。嬉しかった、孤児で平民が貴族様になった事が本当に嬉しかった。孤児院の院長先生にも手紙を書いた。初めて手紙を書いた、何度も見直した。騎士爵位を授かりその時貰ったお金を孤児院に送った。俺はお金を送る時、盗まれないか心配をしていた。だけど心配はなかった。リア銀の銀行にお金を預けるとローエム帝国にあるリア銀で受け取れると銀行の女の人が教えてくれた。

そして数年間俺は空兵隊として戦った。自分でも信じられないような強さが身についている。アレク提督から配られたスキル玉。このスキル玉を飲んでから俺の力が変わった、もの凄い攻撃力になった。そして頭が少し良くなったみたいだ、仲間がお前変わったなと言っている。

俺は小隊長になり、幾度かの戦いをした。そして今回のタンドラ大陸の戦争だ。そこで俺は中隊長になる事になっていた。だが俺は領主になった、人材不足で戦える領主がいない事で空兵隊から中隊長格の人が領主となった。戦争になった時は軍復帰が条件だ。これはこちらからお願いしたいぐらいだ。

俺はSEオリオン王国で結婚していた。子供も二人いる。俺は直ぐに妻に連絡をした。領主になったからTオリオン王国に来てくれと、妻は大喜びをしてくれた。幸せだ。

領地運営は難しい、だけどTオリオン王国では機人が来てくれる。週一回だが色々と問題の解決をしてくれる。大変ありがたい。おかげで領地も開発が出来るようになった。Tオリオン王国は男が少ない。戦争で死んだせいだ。だから開発が中々できなかったが木人が各地に手配されて開発が出来る様になっていった。俺は町を都市にする。そして男爵になる必ず絶対になってやる。



私は元ギレント王国の男爵家の長女だった。

領地は町が一つ、村が4つの普通の貴族だった。女の私は平民になるか、他の貴族の長男に嫁がない限り貴族としては生きられない。私は平民になる事にしていた。だけど戦争ですべてが変わった。

父上、兄上、弟が戦死した。残されたのはまだ小さい弟と私、母上の3人。私と母は話し合った。これからの事を。多分、領地を没収の上、爵位を剥奪されるだろう。財産も奪われて野垂れ死ぬと思っていた。

そして運命の呼び出しがあった。隣にあったルガー王国の城に呼び出された。怖かった、そのまま死刑にされるのではと思っていた。だけど行かない訳にはいかない。勇気を振り絞り母と弟の3人で城に行った。

そこにはまだ若い青年の王がいた。オーラが凄いまぶしい、その王は領地を半分爵位を一段下げる、そして女当主を認めるといった。信じられなかった。女当主を認める事自体あり得ない事、元ギレント王国では女など子を産む機械を思われている。貴族の当主などありえない話だ。

私たちは生き残る事が出来た。領地が半分、爵位が一段下がることなど全く問題は無い。

爵位が下がり準女爵となった。元ギレント王国では準男爵、準女爵は無かった。騎士爵の次は男爵であった、そのあいだの爵位をつくってくれたのが準男爵、準女爵。私は嬉しかった、弟には悪いが貴族当主として生きられることが嬉しかった。

元ギレント王国の領地編成で領地替えとなり、新しい領地に着いて驚いた。領地が半分になる。まぁ半分になった。広さが半分になったから半分で間違いはない。だけど町一つ、村3つもある。元ギレント王国は開発が進んでいない土地が余っている。今の町と村を広げ開発を進める事、農地を広げ新しい村を申請すれば造ってもいいことなどをTオリオン王国宰相ユリ様から説明をされていた。それに新しい村を弟に譲れることも伝えられた。それも騎士爵位付きで、私は興奮して鼻血が出てしまった。興奮するといつも鼻血が出てしまう。何とか鼻紙を詰めて話の続きを聞いた。開発にはお金がかかる。そんな資金は私にはない、いいえ元ギレント王国貴族達にお金が無い。そんな事は宰相も分かっている、宰相は銀行を紹介してくれた。SEオリオン銀行。この銀行は凄かった。町の発展計画を作成してくれた。それに則り計画を行うだけ、何から何まで手伝ってくれた。当主素人の私を親身になって相談に乗ってくれる、母と二人で町を発展させるために仕事を手分けして行った。そうしたら評価された。母上が騎士爵を授かった。弟に継承できる貴族位を貰えた上、隣の土地を母上の領地としてくれた。

私と母は喜んだ、だけどまだまだこれからだ、開発と領地運営をきちんとやらないと貴族位と領地の没収がある。元ギレントの貴族が貴族不適格とされて処分されたことを聞いた。震えが止まらなかった。自分も処分されたらと思うと本当に震えが止まらない。だけど銀行員が教えてくれた、真面目に領地経営を行えば出世はするが処分はされないと言っていた。多分本当なのでしょう。その行員は元孤児だと言っていた。銀行に入りそれから勉強を習い、仕事を覚えていったと言っている。元孤児、ギレントで孤児など死ぬだけの存在でしかない。人口が多く仕事などは無い。私も女であるため平民になっても働くことなどできなかったと思う。世界が変わった。Tオリオン王国に何も感じないわけではない、戦争をしていた相手だから。でも今のTオリオン王国は私たち女の希望の地となっている。諸外国から仕事を求めて男も女も大勢来ている。オリオンドリームと言う人たちもいる。

私は町を都市に変える。多くの女たちが働ける場所を作る。そのためには都市にしなければならない。

私も銀行員の影響か色々とアイデアが出てくるようになった。都市に出来る様に頑張る、そして結婚もしたい。相手はいないが結婚したい。なぜか町が大きくなるにつれて男が居なくなっていくのは多分気のせいでしょう。今度役場に婚約者募集のポスターを張りましょう。必ず結婚をするんだ。頑張ろう。


この準女爵は翌年結婚した。気弱そうな男性であったようだ。




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