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20話 アレク、ガーン

オリオン家、男兄弟の4人が話をしている。そこに両親と姉たちが帰ってきた。先程の説明をしていく。

「・・・・・・・・・・・・」

「カインが直接その者達を雇うのか?」

「はい、直臣として雇います。」

「わかった。いいだろう。」

「はい。ありがとうございます。」

カインは嬉しそうだ。カインはアレクが羨ましかった。アレクはリック、マック、ユリと直臣を持っていたからだ。

自分も、直臣がほしかったのだ。

  


ルドルフが


「シュターデン侯爵のご挨拶はいかがでしたか。」

「シュターデン侯爵がしつこくってな。中々帰してくれなかった。」

「しょうがないですよ、家と王家が何かやってるのは分かってますから。」

「まだ、言えんしな。」

ハロルドは、疲れ切っていた。それはそうだろう、本当のことが答えられないのだから。

況しては侯爵相手だ。自分より爵位の高い格上相手には少々きつい。

ハロルドは明日は朝一で出発することを伝える。


シュターデン侯爵は、情報網をフルに使い色々と調べたが、杳として情報を得ることが出来なかった。

王家とオリオン家の画策内容次第では対応しなければいけないからだ。

シュターデンは、王家からの招待後に面談の確約を取りとりあえず引き下がった。

シュターデンは、南部の盟主であるから南部の利益を第一に考えないとならず、中央、北部、東部、西部に後れを取ることは出来ないのである。



翌朝


オリオン家一行は、王都に向かった。


「暇だな」

「ひまだ~」

「リバーシーも飽きた」

「アレク、他に何かゲームないのか?」

「ありますよ。新しく作ったチェスです。」

「チェスなんだそれ、変な名前だな」

「まぁ、呼び方はゴロがいいということで、」「やり方、教えるから、やってみようよ。」


オリオン家、皆、・・・ハマってしまった。


アレクは、新しい娯楽としてチェスを作っていた。

チェス豪華版(王家用+貴族用)は、ハロルドが王家に献上する予定だ。

今回はその発表後の対応の為にチェス豪華版を持ってきている。商工ギルド用兼一般用チェスもあるのだ。



またオリオン家は、ウハウハになる予定をしている。



ゲームをしていると、時間の経つのがはやく感じる。


「もう王都か、意外に早く着いたな。」



オリオン家一行は、南門、貴族専用口に向かい手続きを行う。

オリオン家一行に衛兵が近づいてくる。

「オリオン男爵閣下でよろしいでしょうか」

「私がハロルド・オリオン男爵だ」

「はっ、王家より託けがございます。オリオン男爵閣下がご到着されましたら大至急王城にお連れするようにと承っております。」

「了承した。私は、これから王城に行くからな。他の者は先に宿で休んでいるように。」

「ご案内をいたします。」


ハロルドは、王城に他のオリオン家一行は宿に向かった。

宿に着いたオリオン家一行は、またチェスをしていた。無言である。



アレクは、リック、マック、ユリを誘い、孤児院に向かう。

「院長先生、ただいま」

「院長、帰ってきました」

「院長、ただいまぁ~」

「おかえりぃみんなー逞しくなって。」 

「私は、逞しくなっていません」

院長は、ユリに対して微笑む。ユリ、意味が違うぞ。


「院長、お久しぶりです。」

「アレクス様、子供たちがお世話になります。有難うございます。」

院長、深々とゆっくり、頭を下げる。


アレクは、リック、マック、ユリが大活躍していることを伝える。

他の孤児院出身者もみんな頑張って働いているとリックが熱弁をふるっている。少し誇張している。

マック、ユリが話をフォローして面白おかしく話していく。

みんなで、一通り笑った後に孤児院の子供たちにお土産をあげる。


チェスと本だ。


アレクは又思いついた。いや思い出した。

トランプのほうがみんなで遊べるじゃん。


王都を出る前に作って持ってこようと思うと同時に商工ギルドに持っていかなければと使命感がわいてきた。

だがアレクは、商工ギルドに行くのは面倒くさい。だから次期当主のルドルフに顔繋ぎの為にとか言って行くように仕向けないといけないなぁとか思っている。


一通り遊んだアレクたち4人は、名残惜しそうにしている子供たちに見送られ、宿に帰っていく。


「バイバイ」

「また、すぐ、くるよ~~」

「バイバイ」

「またね」


宿に戻った時には父も戻ってきていた。

父に魔法公開の打ち合わせをこれからやるといわれ。

アレクは、頭が「ガーン 」となったのであった。    


ガーンとか自分で声に出さないから。  








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