表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/919

2話 マジックバック

惑星アース


オリオン騎士爵家


ローエム王国の南部に、領地を持つ下級貴族。


父   ハロルド・オリオン  37歳

母   エレメル・オリオン  35歳

長男  ルドルフ・オリオン  12歳

次男  レオン・オリオン   10歳

長女  マリア・オリオン   8歳

次女  イリア・オリオン   8歳

3男  カイン・オリオン   6歳

4男  アレクス・オリオン  0歳


このオリオン家あまり裕福ではない、はっきり言って貧乏なのだ。

領地の3方が山に囲まれ、発展が見込めない為に人が来ないのだ。



だがアレクスが1歳で言葉を覚え、2歳で本を読み、5歳で山の中を歩き廻るころから変わってくる。


「父上ぇ、これを畑で育てたいのですがいいですか」

「山からとってきたのか」

「はい」

「裏庭の畑なら、好きに使え」



畑に移動し、泥まみれになりながら、何とか夕飯前に植え終えた。

「アレク、泥まみれで家に入らないで、井戸で水浴びしてきなさい。」

「はーい」


「はー。お腹がすいた」

「いただきまーす」

「なあ、アレク」

「なに、カイン兄さん」

「畑で何を植えたんだ」

「ふふっ、それはねぇ、収穫までのお楽しみだよ」

「なんでだよ、教えてくれてもいいじゃんかー」

「この実験が成功すれば、収穫が倍になりますよー」

「なに、ほんとかアレク」

「はい父上、同じ作物を作り続けると、作物の育ちが悪くなります。豆・麦・クローバーなどローテーションしながら育てるのです。そうすれば収穫量が伸びます。」

「はっ、なんでお前がそんなこと知ってるんだよー」

「カイン兄さん、僕は生まれる前から知ってるんです」


「・・・・・・・・・」


家族みんなは、可哀想な目でアレクを見ている。

そんなことは気にしないアレクは、ご飯をパクパク食べていた。

明日は肉が食べたいから、山に狩りにいこうかなー。

とか、思いながら一人テンションの高いアレクである。


大丈夫かー、アレク、馬鹿と天才は紙一重だぞ←誰にも聞こえない天の声

天界では、特殊能力を持ったのかもしれないアレクにモニター観察をつけたのである。

天界は観察のみで手を貸さない。

天界の娯楽にされたのだ。


神の下で働く、雑用係


「自分たちの失敗を、さも実験していたようにとか、よくできるよね」

「まぁ、神様だからね」

「成功は自分の功績、失敗は部下の責任だから」

「俺たち、出世できるのかなぁ」

「失敗しなけりゃ、100年で天使級だな」

「失敗したら、多分アースの現地観察係で帰れない」

「神様って人を導けとおっしゃいますが、直接の干渉ができないのにどうやるんですか?」

「それは、知らない」

「は~、記録とるのだけでも、大変なんだけどなぁ」

「アレク穏便に、生きろよ」


アレクと雑用係は知らないが、天界からの声は神力が入っており、アレクの魔力と相性がよく神力を取り込み強力な魔法を使えるようになっていく。

魔力が増していくアレクは、毎日魔法の訓練をしている。

家の近くでは攻撃魔法は使えないので、天界からの情報をもとに、マジックバックを作成しようと試行錯誤しているのだ。

「やっぱりイメージを明確にしないと作れないよな」

「やっぱり、ドラえ〇んの4次元ポケットか」

アレクは4次元ポケットをイメージして作成に入る。

「んっ、今度はうまくいきそうだな」

革のボストンバックに魔力を込めながら開くと「おぉ成功した」

アレクは、巾着袋・肩掛け鞄・リュックサック等、10個のマジックバックを作成した。

朝になってしまった。


「父上、お話があります」

「食事後に、執務室に来なさい。」


コンコン


「入れ」

「実は、魔道具を作りました。どこかに売却できないかと思いまして。」

「んー、光玉でも作ったか、アレクは器用だからな」

父はニコニコしながら、話をしている。

アレクは1つの、巾着袋を父に差し出す。

「これなんですが、マジックバックです。」

「いくらで売れますか?」

「はっ、マッ、マジックバックだと」

「そんなもの、どうやったら作れるんだ」

「えッとですね、僕は空間魔法が使えます、まずバックの中で空間拡張させて定着させます。あとは空間の時間を遅くするのです。」

「これが中々、難しかったです。」

「いや、難しかったで、普通作れないぞ。」

「でもぉ、売ってお金にしたら村の開拓もうまくいくのではと思いまして。」

「金があれば、開拓も出来るがこれは売れぬぞ」

「えっ。」

「いいかアレク、マジックバックは迷宮で手に入れる物以外で作れる者がいないのだ。」


「えええぇぇぇぇ」











異世界で生きていくにはどうすればいいのでしょうか。~無能スキルが優秀なスキルにおまれ変わりました~

https://ncode.syosetu.com/n9379hf/  お時間のある方は読んでください。宜しくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まだ読み始めたばっかりですが 惑星アース オリオン騎士爵家 ローエム王国の南部に、領地を持つ下級貴族。 父   ハロルド・オリオン  37歳 母   エレメル・オリオン  …
[一言] 「金があれば、開拓も出来るがこれは売れぬぞ」 売ったら、アレクを浚おうと誰かやって来るでしょうね。人間収納袋作成機となりにけり。
[気になる点] セリフで「」を使う場合1文づつ区切るのではなく そのキャラのセリフの最初から最後までで一括りの方が読みやすいと思いますよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ