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175話

オリオン王国王都ブレスト


7公爵会議


「遅くなりましたー。」

「アレク、あんた又、戦争したの。」

「いやだなー、イリア姉、好きで戦争するのは、カイン兄だけですよ。」

「俺がいつ好きで戦争したんだよ。」

「レンズ王国との戦争です。」

「・・・・・・そうだったか。」

「そうですよ。戦う寸前に待てーーってきたのは誰でしたっけ。」

「・・・そんなことも有ったかもなーー。」


ハロルドとエレメル、デリックが入室してきた。


「始めるぞ。」


「今回は定例の公爵会議だったがアレクが問題を持ってきた。」

「えええ、違うでしょう。カイン兄も入っていますよ。」

「お前が元だろうが。説明をしなさい。」

「はい。では説明を簡単にします。レンズ王国とベレーヌ王国との戦争に参戦しました。そして決戦時はカイン兄と獣人達だけでの戦闘でした。」

「あーー、アレクお前は何を言っているんだ。その前はアレクが5万の敵を踏みつぶしたろー。」

「あー、それを言いますか、決戦直前に待てーー俺の獲物だってきたのは誰ですかー。」


「この馬鹿者がーーーーーー。お前ら二人は喋るな。いや、アレク説明だけしなさい。」


「では続きを話します。ベレーヌ王国とレンズ王国の戦争はベレーヌ王国が勝利しました。レンズ王国の4分の1を割譲されました。SEオリオンもレンズ王国の海岸線を貰いまして、この海岸に港を造ります。そして交易船を出して交易都市を造りましょう。塩の生産も行いますよ。塩の価格を下げて民の暮らしを・・・・・・・」


延々としゃべるアレクを止められる者はいない。



「まぁ、大体は分かった。アレクだが、それでなぜルーアニア王国が王国連合に加わるのだ。」

「・・・・・・話し合いをしました。」

「ほう話し合いか。どんな話し合いをしたのだ。」

「少しだけ、怖い顔をして話しました。」

「何が怖い顔だーあー。宣戦布告したんだろうがー馬鹿者がー。」

「勢いで、すいません。」

「お前は本当に困ったやつだ。いい加減にしろ。勝手に戦争など出来んのだぞ。」

「今後、気を付けます。」

「いいか、今後は報連相を忘れるな。いいな。」

「はい必ず相談します。」

「アレク、ベレーヌ王国から相談が来ておる。ベレーヌ王国民が領地に戻ってこないそうだ。どうい事だ。」

「ああー、それはですね。レンズ王国との戦争で疎開先として直轄領にベレーヌ王国民が来たんです。疎開地として町を造り住まわせたのですが、居心地がよくなって帰らなくなってしまいました。」

「・・・・・どうにかしろ。」

「無理です。民には戻るように伝えてあります。」

「・・・・・」

「ベレーヌ王国へ話に行ってきます。」

「くれぐれも問題を起こすなよ。」

「はい分かっています。」

「話は変わるが、オリオン王国連合もこれで12か国となった。他にも打診をしてくる国もある。」

「へーー。いいですね。」

「アレクに国名は言わんぞ。ちょっかい出すからな。」

「出しませんよー。」

「父上。」

「なんだレオン。」

ノースオリオンの北にあるハルノール王国がウェルソン王国に色気があるようです。ウェルソン王国に対して侵略を仕掛けるかもしれません。」

「今度は北部か。ローエム帝国がウェルソン王国なら助けるだろう。ほっとけ。」

「父上。そうはいきませんよ。ノースオリオンは隣なのですから。」

「・・・・」

「アレク、ノースオリオンには艦隊は1艦隊だったな。」

「そうです。」

「もう1艦隊をノースオリオン王国に駐留させろ。」

「分かりました。レオン兄の所で艦隊指揮官はいますか。」

「ああ、出来るやつはいるぞ。」

「それなら艦を持っていくので運用は任せていいですか。」

「それはありがたいな。ノースオリオン王国空軍が出来るな。」

「中型艦2隻、空母3隻、小型艦30隻でどうですか。」

「空母を4隻にしてくれ。そうすれば半分分けて2艦隊つくれるからな。」

「なるべく早く輸送します。」

「頼むよ。」


「それからイリアからの報告がある。イリア頼む。」

「はい父上。今、オリオン王国にはお金が集まりすぎています。この事態は拙い方向に行きます。お金を使う事を考えてください。公共事業等はもうやっています。新しい事の提案をお願いします。」

「新しい事って言ってもなー。」

「ルドルフ兄さん、真剣に考えてください。オリオン王国にお金が集まると他にお金が無い事なんですわ。金のない国はお金を求めて動きますよ、戦争ですわ。上手くお金を世界に行き渡らせなければいけないのですわ。」

「そうなのか。そんなに拙いのか。」

「富の集中ですよ。一か所に富が集まるとこの流れは中々変えられないです。今のオリオン王国にお金が流れ込んできてますよね。世界の国からオリオン王国に集まっているんです。お金は無限ではないですから、出さないと他が困りますね。」

「どうすれば解決、あぁ、金を使うんだな。何に使うかを検討だったな。」

「イリア、国の外で使わないと意味はないのか。」

「そうね、国内より外国で使いたいわ。今でもオリオン王国は外国の労働者を多めに雇っているわ。国にお金が行くようにね。」

「港都市建設はレンズ王国民を多く雇うようにするよ。」

「じゃノースオリオンはハルノール王国に援助の話でもしてくるかな。そうすれば侵略もやり難いだろうからな。」

「今好景気なのは、オリオン連合内とミルトン王国、リーアニア王国、ローエム帝国だけよ。そこでお金がまわっているだけなの。レンズ王国とベレーヌ王国はまだ恩恵を受けていないからアレク頼むわよ。」

「そうだな。国境付近で公共事業を行ない、獣王国とSEオリオン王国、ノースオリオン王国は近隣国の民を雇って仕事をさせるようにしろ。少しは違ってくるだろう。」

「「「はい。」」」


「儲かるのも考えものだな。」


だがこの近隣諸国に労働者を募集したことが拙かったのである。各国は領民を取られたと考えたのだ。領民たちはお金が稼げて喜び、移住を考えてしまったのだ。このことが引き金になり戦争になった国が出てくる。先の見える国は王国連合に加わり利益を分かち合ったが、偏った考えの国は戦争を仕掛けてきたのである。

親王国連合、反王国連合、親グラムット帝国、反グラムット帝国、中立の入交の状態が南部で出来つつあった。反王国連合と親グラムット帝国は同一国が多い。


アレクはこの状況を打開する方法を考えるようになっていた。

「イリア姉、オリオン銀行を各国に支店を出しませんか。そうすれば融資も出来ますから、貴族、商人には効果があると思いますよ。」

「そうねいいわね。各国の大使に打診しましょう。ルドルフ兄さんお願いね。」

「・・・・了解した。」

「ただオリオン銀行は巨大すぎます。国相手、大商人、貴族にはいいですが。農民が家を建てる金を借りる。普通の商店の運転資金、仕入れの金を借りる。小さい金の貸し借りがオリオン銀行では出来ませんね。各国で、民相手の銀行を作りましょう。そうすればお金の流れも良くなるでしょう。自国の商人が他国で売り買いをするだけでも違ってきますよ。お金の流れをつくってやれば自然に流れていきます。」

「そうだな、民相手にしなければいけないな。各国で民相手の銀行を設立してくれ。とりまとめはオリオン銀行で頼むぞ。」

「分かったわ。」


「はい、提案があります。」

「何だ、アレク。嫌な予感だするが気のせいか。」

「いやだなー、父上。そんなことないですよ父上には関係の無いことです。オリオン王国にはもうオリオン銀行があり。その名前が使えません。そこで提案します。オリオン王国の民相手の銀行名ですがマリア&イリア銀行。通称、リア銀です。言いやすいしどうでしょう。」

「いいのではないか。なぁエレメルどうだ。」

「いい名ね。リア銀。マリア、イリアどう、いい名前よ。」

「は、恥ずかしいわ。」「そうね恥ずかしいわ。」

「これは決まりだな。」


「「「「「賛成」」」」」


こうして、マリア&イリア銀行。リア銀はスタートを切る事となった。大躍進の始まりである。


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