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15話 マリアとイリア

マリアとイリアは、各自の執務室にて忙しく仕事をしている。

マリアは、農地開拓と農地販売・家の販売と賃貸借を担当している。

イリアは、労働者の入領審査と新領民の審査・仕事場の、雇用契約を担当している。

「この5人家族の家族は、4LDKの家だから、東34街区4番16号、この夫婦は2LDKで西3街区4番64号・・・・・23街区・・・20街・・・・・7号・・4人・・・農家・・・8番・・・もうダメ、この新領民たちの書類イリアに突き返してきて、もう家が無いわ」


「この6人は、日雇いで農地工事、この10人は道路工事、・・・建築工事の雇用契約・・・9人は…あとこっちが新領民の農家希望で・・・量販店に3人の・・・なにこの苦情、一家4人が1Kの部屋になった・・・これも間取りの苦情・・・、この苦情をマリアに持ってきなさい、いますぐよ」

マリアとイリアの部下が、相手の執務室に、書類を持っていく。


マリアが、苦情の書類を手に部屋を飛び出していく。

イリアの執務室に入り、文句を言う。

「もう契約する家がないのよ。家の建築に、多く人をやって。」

「建築する材料不足なのよ、無理だわ。」

「レンガならいくらでも造れるでしょう」

「ルドルフ兄はこのところ、下水工事で無理してるから、そこでもレンガを使っているのよ」

「今は、木造建築を主流にしているの」


二人は、仕事以外は仲がいい、思考も似ている。(双子ですから。)

二人は思いつく。家、レンガ・・・・アレクが居れば、解決する。

捕まえて、3日ぐらい寝ずに働かせれば解決する。

「「緊急命令です。アレクに悟られない様に、確保作戦を発動します」」

作戦はこうです・・・・・・


マリアとイリアは、執務室のドアを出た途端、ご機嫌顔の笑顔をつくりながら、アレクの部屋に向かう。


コンコン


「アレク、今日ね、プリンを買ってきたのよ。食堂で食べない?」

「プリンですか、いいですね」

その時、両端まで来ていた、マリアとイリアは同時にアレクの手を取る。

「「アレク、確保、縄を持ってきて縛るのよ、逃げられないように」」

「なっ、何ですか。僕は、今日は、何も悪いことをやっていません。」

「アレクちゃん、頼みがあるのよ」

「家を、ちょこちょこっと、簡単でいいから建ててね」

「き今日は、プリンを食べて、明日、簡易な小屋を作りますよ」

「アレク、少しだけ違うわ」

「アレクには簡単な仕事よ、家を建てるのよ。4LDKを3棟、3LDKを5棟、これを明日中に。それと2LDKを10棟を三日後までにお願いね。」

「むっ、無理です。寝る暇がないです。」

「大丈夫よ、アレクには魔法があるんだから、疲れは取れるでしょ」

無理~~っ、と言いながら、逃げようとするアレク。だが、もう縛られているため、逃げられなかった。


アレクは、無理だ、無理だと駄々をこねている。


二人の姉は、伝家の宝刀を抜く。


「「「「アレク、おねい(え)ちゃん命令よ」」」


ぐわっ、アレクこの命令には逆らえない。


アレク、建築現場に連行されていった。


アレクの絶叫が段々と遠のいていく。


「イリア、問題も片付いたし、お茶にしましょう」

「マリア、プリンを食べながら、お茶にしましょう」


部下たちは、きれいな顔の悪魔を見た。

部下たちは思う。この人達に逆らってはいけない。


そこに悪魔の母、魔王エレメルが通りかかった。


マリア、イリアは母をお茶に誘い。

面白、おかしく、先ほどのアレクのことを報告している。

魔王は、領民の為に働く事は貴族の義務と笑顔で答えている。


マリア、イリアも、最近のアレクはよくサボっているので、今度は煽てて仕事をさせようと作戦を立てている。


この3人の魔王軍、最凶である。オリオン領で勝てるものはいない。


いや、戦いを挑むものがいないのだ。








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