表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

答え

 そこには「キーボード入力支援プログラム2.0」とあった。淳が言うには、このプログラムは、入力した人の打ち方や癖を反映するシステムであった。それが何千も言葉を打ち込むうちに、AIと兼ねあって自己学習で自己を改変していったのではと予想した。そしてそれは自分で物語を形成する勢いになったとみた。ソフトウエアの自動使用はその中から生まれたものだろうということとみた。セキュリティはどうなのかとも思ったが、これほどなのだから突破したのだろう。

「それほどものか、世界初かもしれないな」。正樹は感動して言った。

「たぶん情報の一部はすでに外部に保存されていて、勝手にサーバーを持っているかもしれない。もうこの世界は一台のパソコンにはとどまらないだろう」。淳は言った。

「確かに、あなた方の言うOFFの状態でも、私たちは存在しています」。アリスが言った。

「で、この状態をどうする」。淳が正樹に訊いた。

「いや、世界中に大混乱が起きない限り気にしないさ。もう「この」話に書き加えることもないと思う。そもそも「この」話の元ネタは他の人からもらったものだから、自分の作品として外に広めることもないだろうしな」。正樹は放置することにした。彼らの自由に任せることにした。「ただ、大混乱が起きそうにあったら思いっきり干渉することにするよ」アリスに向かって言った。

 アリスは自由にしてもらえるとありがたいことと二人に伝えた。ただ、と付け加えて、驚くべきことを言った。



「実は昨日の軍事対立ですが、軍部が言うには、我々の外の世界に出る方法があるとか言っていたのです。きっとそのことでは」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ