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プロローグ

 桃色の花びらが空を舞い踊り、新たな仲間を歓迎する。





 「剣道部に入りませんか! 」


 「美術部部員募集中です!経験のない人でも丁寧に教えます! 」


 入学式が終わった後、校庭で新入生への部活勧誘が行われている。それぞれが必死に各々の良さをアピールし、必死に新しい風を入れようとしていた。


 そんな中、他と同じようにこの一団も勧誘に精を出していた。他の部活と違うのは、部員が女性ばかりと言う点だった。彼を除いて。


 「成瀬(なるせ)っち、悪いんだけどさ、去年の文化祭で出したやつまだ残りがあったはずだから、持って来てくれないかな?」


 「はい、分かりました」


 作業していた手を止め、急いで4階の校舎端にある部室へと向かう。中へ入り作品が梱包された段ボールを素早く見つけ出し、行きしと同じように早歩きで中庭へ戻る。

 

 「(よう)くんありがとう。順番に並べていって」


 言われた通りテーブルに作品を並べていく。その横で上級生が声を張り上げ勧誘を続けていると、そこへ1人の女生徒が近づいて来た。


 「すみません! 私、手芸部に入部したいです!」


 喧噪の中でも一本筋が入っていて、それでいて凜とした声が聞こえた方に気づき陽が振り向くと、一切の穢れを知らない満面の笑みを浮かべた少女がそこにいた。


 







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