Report 1 異常
どうもかんぱちです。小説投稿が慣れていないのでおかしい部分があるかもしれません。感想で教えていただけると非常に助かります。
僕の名前は八代 澪
女性のような名前だと良く言われるが男性である
年齢は17歳。 花も羨む男子高校生だ
これといった特徴はなく普通で、平凡で、どこにでもいる量産型の男子高校生だ。
少なくとも僕はそう思っていたし、そうありたいと願ってもいた。
しかし僕の考えは間違っていたらしい。
なんでもないいつもの日常を、いつもの学園生活を、ただ淡々と繰り返そうとしていたある日、それは起きた
「ちょっと、そこの君。えっと…八代くんちょっとこっちに来てもらえるかな」
「わかりました。空先生、何ですか?」
僕を呼び止めたのは鹿路 空先生
腰まで伸びた真っ黒な髪、すらりと伸びた身長、大きい瞳。 この恵まれた容姿、まさに特注品。僕のような量産品とは格が違う。住む場所が違う。
そんな空先生だが生徒を呼び止めるというのは珍しい。
部活の顧問をしているというわけではないし、普段から生徒を叱ったりはあまりしない。
それでも呼ばれているのは事実なわけで、そそくさと先生の元へ向かう。
「君は部活に参加してはいなかったな? 少し放課後私のところに来てくれ」
放課後私のところに来てくれ。相手が教師でなければ、もしくは僕が生徒でなければ、この言葉もまた変わって聞こえるのだろうか。
シチュエーションがシチュエーションならこんなに心が躍るワードもないだろうが、シチュエーションがシチュエーションなので僕の心は不安で締め付けられるばかりだ。ギチギチと。ギリギリと。
「わかりました。放課後ですね? 何か必要なものはありますか?」
「特にないが…そうだな、少し長くなるだろうから飲み物は持って来ておくといい」
長くなる…そんなに話さなければならないほど僕は何か大きな失敗をしたのだろうか。
進路相談の時期ではないし、提出物を出し損ねているわけでもない。
テストは可もなく不可もない普通の成績だったはずだ。
心当たりはないが、心構えはしておくべきだろう。
時間は流れ今は放課後
空先生のところへ向かう。制服の内ポケットには飲料水、胸ポケットには手帳とペンを準備した。
飲み物を用意しておけと言われたが、それ以外を用意するなと言われたわけはないし持っておいて損はないだろう。
「失礼します、2年B組の八代です。鹿路先生はいらっしゃいますか」
「来たか。八代くん少し待っていてくれ、すぐにそっちへ向かおう」
職員室に行き先生と合流。 そのまま目的地に向かう。
どこに向かうかは聞いていないが気がつけば先生の足は止まっていた。そこまで長い距離を移動したわけではなかった。
教室の名前は【カウンセリングルーム】
僕はここで何を話されるのだろうか。
「着いたぞ。 さぁ中に入るといい。」
「失礼します」
「今回君を呼んだのは少し聞きたいことがあったからだ。 君は自分が人と少し違うと自覚したことはあるかい? もうすこし踏み込んだ言い方をするならば、君は自分が異常だと気がついているかい?」
カウンセリングルームのソファに座ってすこしした後、先生の発した言葉はこれだった。
話のテンポが悪いかもしれません。ちょっとずつ上げていきます。