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New Car Life   作者: 山田直輝
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〜新たなる世界〜

西暦20XX年、日本のみならず、世界で若者の車離れが深刻な問題となっていた。世界各国の自動車メーカーは、環境対策、安全など、あらゆる手を打ってきたがもはや限界が来ていた。各国政府もまた、減税や若者・学生割引などを政策として打ち出していた。しかし、どれもそれほどの効果はでなかった。

ついに案が無くなった政府は、ある意味狂気とも取れる政策を打ち出した。


自動車運転免許の取得年齢を12歳まで引き下げる。


もちろん、野党からは無謀だ、との声が上がった。与党内からも、事故が増えて危険だという声も上がった。

確かにその通りだろう。

12歳と言えば小学6年生。大人の世界が少しずつわかるようになってきたとは言えまだまだ子供。それなのに身近で1番危険だとも言われる自動車を運転させてよいのか。

そこで、新たにある条件を付け加えた。


18歳未満の未成年が運転する自動車には、事故を起こした際にすぐに警察に連絡できる機器の取り付け義務


これは自動車を販売する全ての事業者を対象にしたもので、新車ディーラーや、街中にある小さな中古車販売店も含まれる。

また、これは親にも影響し、もし取り付けてない自動車を18歳未満の未成年が運転していた場合、運転していた本人には罰金は無く、点数が引かれるのみ。親には罰金が科せられる。

同時に細かな条項も制定された。

・18歳未満の間の持ち点は初心運転者期間と同じ3点。

・18歳未満の間は初心者マークを自動車の前後に掲示すること。

・18歳未満の運転者は、原則としてドライブレコーダーなどの録画機器の搭載を義務付ける。

これに伴い、保険会社は契約者の契約変更に追われていた。

親子割引や未成年割引などの新たな保険商品の売り出しも行なっていた。

日本国内が忙しく、張り詰める空気の中、この政策を嬉しがる者達もいた。

それは、


プロのレーシングドライバーを目指す子供達。


現在の道路交通法では、国内の主要レースに参戦するには自動車運転免許の取得が義務付けられ、どんなに腕のいい子供達でもレーシングカートに乗ることしか出来なかった。

そんな中で今回の新たな政策は、将来レーシングドライバーを夢見る子供達には大きな希望となった。

しかし、レース界には新たな課題が生まれた。


今まで以上に最高の安全装備である。


人はいずれ、必ず死が訪れる。

それが、これから楽しいことが沢山待ってる10代で命を落とすなんてことは絶対にあってはならない。

そこで各チームは、自動車メーカーと協力し、数々の安全装備を追加した。

戦闘機などでも取り入れられている緊急脱出装置、炎上した際の初期消火装置など、あらゆる装備を追加した。

これは子供でなく、大人でも必要な装備であることに違いはない。



そんな中、1人の少年が自動車の免許を取得しレーシングカートからプロのドライバーへとステップアップしてきた。



峰山海斗、小学6年生の12歳。


カートの頃には国内のタイトルを全て欲しいがままにし、大人にも余裕で勝てるほどの腕を持つ実力派。


そんな少年のレーシングドライバーとしての人生の物語である。



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