未知と憧れ
日本において、オンラインゲームがe-sportsとしてようやく大衆に認知されるようになった20xx年
世界のe-sports競技人口は5億人を突破していた。
競技性の高いファーストパーソン・シューター (略)FPSに至っては、公平性を保つ為に専用端末と統一ルール適用により日本プロリーグも発足され競技性を増した。
男性プロゲーマーが大半を占めているが、女性プロゲーマーの活躍も目覚ましくニュースとして取り上げられるようになった。
そんなプロゲーマー世界に憧れ、女子高生ゲーマー・室井雪がFPSの登竜門である占領型VR_FPSに挑む。
クランメンバーを集めるが、全員凸凹ぶっ飛んだメンバーばかり・・・そんなクセのあるメンバーを率いて女子高生は今日も戦場を駆ける。
初投稿により読みにくい箇所等ありますが、ご了承ください。
不定期更新です。
眩いスポットライトに照らされながらステージ中央に並んだ6人の女性達が拍手喝采をあびている。
ここは、e-sportsであるVR FPS国際トーナメントの試合会場である。
そこは広い会場で、ざっと一万人分は座席があるだろうかという広さ。
まるでライブ会場のような熱狂と興奮に包まれ拍手は鳴り止まない。彼女は、そんな大勢の観客の一人にすぎなかった。
司会者『第23回ワールドマッチの優勝チームは、初の女性クランによる優勝でーーーす!!』
ステージ上の進行を務める司会者らしき男性は興奮を隠しきれない様子でトーナメント優勝したクランを示した。
司会者が興奮を隠さないのも無理もない。このトーナメントは世界に向け配信されており全世界の競技人口約5億人が試聴しているのだ。
この会場には観客の9割が男性であるが、一角は女性が客席を占めている。
雪『何よこれ・・・想像以上だわ!』
観客席全体が熱気溢れる中、一人の女子学生は電撃にうたれたように呆然とステージを見つめていた。
彼女の名は、室井雪 17歳 女子高生である。
後日更新予定