ジャンル再編で得をしたのはどのジャンル?
なろうのジャンルが再編されました。
当然のように出てきた問題も徐々に減りつつあり、状況は安定したように思います。
では。
現状と過去を比較し、自分なりに結果を考えていきたいと思います。
・ 人気ジャンルと不人気ジャンル
人気ジャンル。
当然のように、以前から人気であったファンタジー系は今でも隆盛を誇っています。ハイとローの二つに分かれましたが、それでもなろう最強のジャンルとして多くの作品を抱えています。
これは恋愛も同じですね。なぜか異世界と現実世界の二つになりましたが、その数は多く、まだまだ人気ジャンルとしてその地位は盤石であると言えるでしょう。
……恋愛なら、男性主人公と女性主人公で分けた方が需要があると思うのは私だけでしょうか?
逆に不人気ジャンル。
純文学。日間ランキングは38位まで。28位から2ptが並ぶのは昔から。
空想科学。日間ランキングは58位まで。まだマシ? パニック。日間ランキングは27位まで。宇宙。33位まで。
他、童話、詩、推理、ホラー、アクション。
この辺りは日間ランキングが100位まで埋まる事がまずありません。元のジャンルでも似たようなものだったのは皆さんご存知の通り。
リプレイ? 消えちゃいましたね。元々2ptでランキング1位になれたジャンルですし、その他扱いで十分でしょう。
※ 調べたのは6/2の16時更新分です。
有り体に言ってしまえば、ファンタジーと恋愛が二分され、SFから人気のVRMMO系が抜き取られたという事ですね。
・ 書き手と読み手の、ジャンルの意味
作者側。
ジャンルは書く時の指標でしょうか。
「ファンタジージャンルだから」「SFジャンルだから」とは、投稿するときに考えるだけでなく、書く時にも影響を及ぼしています。ジャンルを意識した内容を描いてしまう、そんな効果があります。これはタグでも同じですね。
もちろん適当に考え「とりあえずこれでいいや」という方もいますけど。
他にも「こんなジャンルがあるのか」と、新しい何かに挑戦するときの方向性になっています。
新ジャンルになったことで書き手の方向性が広がったと考えて良いでしょう。ですが、そういった挑戦者は少数であるようです。
読者側。
ジャンルは新しい作品探しのラベルですね。
これもタグと同じような物ですが、「こんな小説が読みたい」というときにジャンルを見てふるい分けし、後はタイトルやあらすじで判断します。
ただ、「ジャンル詐欺」はどこまでいっても無くならないようで。探す時の苦労は相変わらずです。
ファンタジーや恋愛、VRMMOが検索しやすくなったように思います。
・ なろうの意図
ジャンル再編で「不人気ジャンルに希望の光が」などという意見を見る事がありますが、私は「そんなことは無い」と断言します。
書き手側にしてみれば、ジャンルがどうであれ書く作品の内容はそこまで大きく変わりません。
逆に読者側が読みたいジャンル(ファンタジー、恋愛、VRMMO)を探し易くなっただけという印象を受けました。
変わったばかりで結論を急ぎすぎと仰る方もいるでしょうが、今の段階ではこれが私の感想です。
そこから運営の意図を考えると、「不人気ジャンルにスポットライトを」ではなく、「人気ジャンルをより読みやすく」という考えがあったと思われます。
旧来のジャンル分けではVRMMOを検索すると、「VRMMOを遊ぶ小説」と「VRMMOの能力を持って異世界に行く話」が同時に検索されました。これを排他的検索で「VRMMOを含み異世界を含まない小説」と検索するわけですが、それでも分類しきれず混ざってしまうのが現実です。「VRMMOで遊ぶ小説」を探すのはとても大変です。
恋愛小説とファンタジー小説でも異世界と現実世界で区切る事により探し物がしやすくなったのではないでしょうか?
それに人気ジャンルが分かたれたことにより、同ジャンルのランキングはより多くの作品を掲載できるようになりました。つまり、人気ジャンルのアピールがより強化されたのです。
読者に優しい、ジャンル分け。
探し物の難しい、作品数が多く埋もれやすい人気ジャンルの為に行われたと考えるのは、大きく間違っていないと思います。
・ 結論
今回のジャンル再編で一番得をするのは、人気ジャンルである。
個人的意見ですが、
恋愛 男性主人公/女性主人公
ファンタジー 異世界召喚・転生/異世界転移/他
と分けても良かった気がします。
他は悪役令嬢を単独にするかどうかが悩みの種でしょうかね? あれ、ファンタジーで分けていいと思うのですが。恋愛要素薄目ですし。むしろコメディー(ざまぁ)枠かな?