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複垢調査官 飛騨亜礼 ≪短編連作版≫  作者: 坂崎文明
第七章 AIヒューマン

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クリムゾンソード、ドローンマスター

「ワトソン、あのウサギのナノマシンを操れるか?」


「もちろん!」


「じゃ、少しの間、抑えておいてくれ」


「それだけ? いろいろとできるんですけど…」


「いや、それだけいい。すぐ終わるから」


 言うやいなや、真田幸村は聖刀<真田丸>を一閃した。

 ウサギ耳少女は念動力(サイコキネシス)を封じられて、文字通り手も足も出ずに身体を両断された。


「何か、言い残すことはないか?」


 幸村はウサギ耳少女に最後の情けをかけた。

 上半身だけになったウサギ耳少女は事切(ことき)れる寸前だった。


「………これを渡し…」


 幸村の機体の右手にピンクのボールのようなものが手渡された。

 ウサギ耳少女が最後ににやりと笑った。


「幸村さん、それは!」


 幸村はとっさにピンクのボールを空に向かって投げ捨てる。

 ボールは派手な閃光を放って空中で爆発した。


「幸村さん、ちょっと人が良すぎではないですか?」


「武士の情けというやつだよ」


 真田幸村らしい答えだった。




    †




 一方、石田三成の<ニンジャハインド ドローンマスター>は鳥型<AIヒューマン>に苦戦していた。

 鳥型<AIヒューマン>のドローン爆弾が三成の羽根型ドローンを徐々に圧倒しはじめていた。


(三成さん、援護射撃しましょうか?)


 衛星軌道上の遊星<クルド>から月読真奈(つくよみまな)の通信が入る。


(うん、それは助かるけど、ドローン爆弾を掃討して欲しい)


(リョーカイです)


 衛星軌道上からホーミングレーザーの精密射撃で鳥型<AIヒューマン>のドローン爆弾が駆逐されていく。 

 しかし、これでは三成が戦ってるのか、月読真奈が戦ってるのか全く分からなくなってしまう。

 三成さんらしいなとメガネ君は思う。

 そもそも三成に自分ひとりの力で勝つという発想がない。

 当然、幸村がいつ頃帰ってくるのかも計算に入れてるだろう。


 突然、鳥型<AIヒューマン>が両断された。

 錐揉(きりも)みしながら地表に向かって墜落していく。

 案の定、真田幸村の聖刀<真田丸>による斬撃である。

 真紅の機体が空中に浮遊している。

 おそらく、ナノマシンを利用した空中浮遊能力だと思われた。


(三成、大丈夫か?)


(何とか持たせたよ。そちらは?)


(まあ、ワトソンのお陰で何とか勝てた)

 

 意外と謙虚な幸村である。


(北朝鮮のミサイルは?)


 三成は気になっていることを訊く。


(私の方で遠隔操作して日本海に落としました) 


 月読真奈の方で処理してくれたらしい。

 戦闘しながらそんなことしていたようだ。

 メガネ君はちょっと感心した。


(とりあえず、島根に向かいますか)


 三成のひとことで幸村の機体がボトムキャリアーに帰還してきた。

 三成の機体もキャリアーに帰還して格納された。

 あとは島根までの旅を楽しむだけだ。

 メガネ君はハンドルを握りなおした。


 

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