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❤夢の扉❤

作者: 飴 麻利亜

「サチさん!今度食事に行こうよ!」

「え?なんで?」

「なんでって、ひどいな~俺デートに誘ってるんですけど!

俺、そんなふうに返されたことないですよ!」

「だって、吉川君が私の事デートの誘うわけないと思ったから・・・

それにデートって私、彼いるし」

「フ~ン、彼いるのかもしれないけど毎週金曜日の帰りごろに

サチさんが携帯見ながらため息付いてるの知ってるんですよ!

サチさんにそんな顔させてるようなやつなら、

俺にもチャンスがあると思ったから誘ってるんですけどね!」

「ちがっ・・・」

「サチさんが携帯メールを確認しながらさびしそうにほほ笑む姿が俺の心をかきむしって、

もやもやさせるんですよ!

この週末は俺と食事にいってください!

明日10時に駅で!じゃ~お疲れ様です。」

「あ!ちょっと待って・・・」

どうしよう。食事に行くとか言ってないのに!

本当に私には彼がいる。

関係も良好だとおもう。

・・・だけど、とっても忙しい彼は忙しすぎて、ほとんど連絡が取れない。

連絡が月に1回取れれば良くって、

それでもお疲れで休ませてあげたいから、

この1年ろくにデートなんてしてない。

お互い好きだとおもうんだけど、

最近は本当に好きなのかどうかもわからなくなってきた。

吉川君はちょっとチャラチャラした後輩で、

割とカッコいいから女子にちやほやされてて

いろんな子と噂があるけど、酔った時に意外とまじめに恋愛に付いて語っているのを聞いて

この間見なおしたんだった。

明日私が待ち合わせに行かなかったらどうなるのかな?

チャララン♪ 

メールだ!

『明日は休みになった1週間まともに寝てない!寝る!』

休みだけど、疲れてるよね!またため息が出る。

私、彼の彼女でいる意味あるのかな?

って、ここ半年何回も考えてる。

彼の事は好き!

吉川君はかわいい後輩!

だから、後輩が待ちぼうけにならないように10時には駅に行かないと・・・


サチ!本当にそれだけの為で駅に行くの?

ほったらかしの彼より、本当はいつも一緒にいてくれる後輩が好きになったんじゃないの?


『こんにちは!人生の分岐点にようこそ!ここはあなたの運命を決定づける分岐点です。

ここに二つの扉があります。あなたは右と左の扉!どちらを選びますか?』

淡々と話す天使を見ながら異次元のモワモワした雰囲気を感じながら、

私は彼と吉川君の事を考えた。


そして、扉の前に立った。

後悔しないよね?

自分に確認して扉をあける。


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