特別…?
私「舞い上がっている場合ではないのでは?」
防音設備に興味があるのはぶっちゃけ配信者やカラオケが好きなやつだけだし、私はそこまで陽キャなわけでもなかった。いや違う、やりたかったができなかった期間がなさすぎて興味を失ったのだ。
ギルド職員「あっすいません!……おほん、」
その次にギルド職員は一つ咳払いをした。私にこんな楽しそうに語りかけてくれる人は向こうの世界では一人もいなかったものだが、自分の努力ではなく他人の努力(召喚)のおかげというのが少し切なく感じてしまう。自分の丈に見合わぬ願いは辞めたほうがいいのだろうが、たまには自分の実力で名声を集めたいものだ、とこれから始まるであろう冒険者ライフに心を躍らせる。
ギルド職員「えーっと、まず本来は個人情報が書いてある書類を持ってくるのが正解なんですが…いやほかの世界の身分証明書じゃ見ても仕方ないか………はいこれ!空欄埋めてください!」
私「はい。」
すると若干茶色の硬めの紙にペンを渡された。
名前、性別、身長に体重。ふと疑問に思ったことを横にいる新婦に聞いた。
私「あぁそう言えば、紙に書いたことも自動翻訳されたりは?」
神父「されますよ。安心して書いちゃってください。」
その声を聞いて再度紙に目を移す。
グラムとかキロとかこっちに都合のいいように見えているだけなのか、それとも本当に同じなのかと思った。重さにもある程度国による差はあると聞いたことがある。
今書けるところだけを書き埋め、最後に署名をする。
私「瑠璃…っと。」
ギルド職員「あぁ適正職業欄は診断はお済みではないと…まぁ来たばっかなんだからそりゃそっか。」
神父「あっ忘れてた…」
唯一埋められなかったのが適正職業欄だった。まぁこの言い方であれば本来ギルドに来る前に受けるべきものなのだろう。
私「どんな職業があるんです?」
質問されたギルド職員は少し嬉しそうな顔をしたがその後すぐに怪訝な顔をし、
ギルド職員「神父さん説明終わらしといてくださいよ…」
神父「あはは…すいません…」
ギルド職員自体は説明が嫌だと言うより基本的な知識すら教えてない神父が少し嫌だったようで。
私「まぁまぁ…」
ギルド職員「やはり勇者様は優しい方ですね!……ンッンン…この国、というよりこのギルドでは幾つもの職業があります。まぁ代表的な職は剣士!カッコよく剣を振るうのが魅力。冒険者ランクを上げるなら1番目ぐらいに速いですね。まぁ母数が多いのでSランクが上位1%なんですけど。次は魔法使い!いろんな魔法を掛け合わせれば意外な効果が生まれたりします。なので保有魔力が少なくても意外とAランクの人は居るんですよね。その人達に頭脳の実力差を埋めるのは結構大変です。あとは回復や光魔法使いのなる賢者、あとマイナーですが体の柔らかさを生かして意外なところから攻撃を仕掛ける暗殺者とかですかね。…これは職業選択のときにお勧めはしませんけどね。大体の人が鬱になりますから。」




