魔力
そういったあと少し落ち着かせるために深呼吸を神父は数回繰り返し、 神父「さて勇者様とはいえど得意不得意あるでしょうし…いや、まずはこの世界…せめて国に慣れてもらいましょう!」 神父に連れられ教会の外へ出ると、 食堂のママさん「腹ごしらえならうちに来なよ、この国一番人気だよぉ!」 神父「お!勇者様、この人の食堂の料理は本当に美味しいですよ、魚や肉などいろいろメニューもありますっ!城下町をグルっと回ったあとにでも行ってみましょうか!」 歩き始めてから気づいたが、この教会は城の隣にあったらしい。そりゃあんな人が集まるし勇者召喚をする場所でもあるわけだ。 すぐに大きい広場があった。真ん中には噴水、噴水を囲むようにベンチがある。 私「そういえば言語に違いがないような…?」 神父「あぁ言い忘れていましたね、召喚の技の時についでに翻訳状態を付与するのでこちらの言葉はそちらの言葉に、そちらの言葉はこちらの言葉として聞こえているのです。何も問題はありません!」 私「そりゃ便利〜…」 軽くベンチ…の間の隙間に入って噴水を近くで見つめる。 神父「どうしましたか?」 私「いや、ただの水にしてはキラキラしてるしキラキラしてる時の色が青だったりピンクだったり…結構薄いですけど。」 そのセリフを聞いた瞬間神父がまたまた目を丸くして、 神父「…見えているのですか…?」 私「え?見えちゃいけないものでした?」 神父「いいえそんなわけは!そのキラキラはマナと言って、ある程度魔力を使用しないと通常は見えないはずなんです。」 私「そりゃおかしいな、こっちの世界に魔法なんてないのに…」 神父「おや?てっきり驚いていないように見えましたから魔法があるものなのかと。しかし魔法を知っている…?」 私「私の世界で魔法っていうのは本の中の話だけだからだよ。」 本当ならアニメとかでもある話なのだがこの世界の住民には分かりにくいかと思って本と説明をする。 神父「そちらの世界の人々の想像力はすごいのですね…!尊敬です。…さて、マナが見えている…しかし魔法の使用経験はない…その本でイメージをしまくった結果こちらの世界と偶然に適合した…というのが一番近いんでしょうかね、」 まさかオタク知識が役立つときが来るとは思わなかったが。 神父「もしかしたら魔法もすぐに使えるかもですね!とりあえず魔力量検査をしにいきましょう!ギルドにいけばすぐできるはずですよ。」 ニコリと笑って広場をさらに進むと、レンガ造りの、教会の2倍近くの広さがある建物が。 私「うわでっかぁ…」 神父「この国でお城の次に大きい建物なんですよ。」 ギルド職員が気づいて声をかけてくる。 ギルド職員「おや神父様、おはようございます!……そちらは…?噂の勇者様?」 神父「さすがギルド、噂が回る速度が速いですね…はい、こちらが勇者の……そういえば勇者様、名前は…?」 私「私?私の名前は瑠璃。」 神父「いい名前ですね、…んっんん、こちら勇者の瑠璃です。」 ギルド職員「はい、瑠璃様ですね!ギルド登録や魔力量検査などしていきますか?」 神父「はい、お願いします。」 連れて行かれた先は貴賓室。 私「受付周りはあんなに人がいたのにここは結構静かなんですね。マナも見えないから防音魔法じゃないし…」 ギルド職員「ここの素材は防音なんですよ!結構性能高くてですね〜!」




