Valentine days
秋「るん♪」
る「なに?えらく機嫌が良いじゃん」
秋「バレンタインチョコが上手く出来たから」
る「な~んだ」
秋「なんだって何よ!」
る「だってさ。キスでも奪われたんならまだしも…」
秋「ぶっ!!」
る「!?」
秋「なっ、なななななに言ってんの!そ、そそんなわけ…」
る「何動揺してんの?もしや図星?」
秋「ほんとにー?」
そう、明日はバレンタインデー。
チョコレートなんて久しぶりに作った。
友達や先輩には丸いトリュフチョコ。
そして慄君にだけ…ハート形のトリュフチョコ。
柚「る・い!あ・き!」
る・秋「うわぁぁ!」
柚「なにも、そんな驚く事ないじゃない」
秋「だって…」
る「あ、そうだ。柚歩先輩は誰かにチョコ渡すんですか?」
秋「あ、それ私も気になります!」
柚「なっ…なな」
る「もしかして図星とか!?」
柚「…わかったわ。言うわよ…私が…好きなのは……陣先輩…です」
る「はあぁぁぁ!?」
秋「えぇぇぇ!?」
陣先輩とは…
るいの三つ上の兄。ただそれだけ。
る「あんな人のどこがいいんですか!!」
柚「あんなひとって…」
秋「で、陣先輩にチョコ渡すんですか?」
柚「え、えぇ…」
次の日
秋「慄君!おはよ!」
慄「おぅ、おはよ。」
慄君はいつもよりそわそわしている。
周りの男子もそうだ。
男にとっては祭りみたいな日だから…
慄「な、なぁ。」
女子の友達や先輩に配っている所に慄君が来た。
秋「ん?なに?」
慄「あのさ…」
秋「あ、チョコ?ないよ。」
慄「えっ…」
慄君の背後のオーラがみるみる暗くなっていくのがわかった。
秋「あぁ…もう!冗談よ。ちゃんと用意してるわよ!」
今度はオーラが明るくなっている
秋「ほら…」
慄君はとっても嬉しそうにしていた。
る「秋~!」
秋「るい!庄君にちゃんと渡した?」
る「うん。まぁね」
秋「よかったじゃん。…あ。柚歩先輩と…陣先輩!」
る「ちょっと行ってみよっか。」
秋「うん!」
秋「柚歩先輩!」
る「兄き~!」
柚「お、ちゃんとチョコ渡した?」
秋「はい!…ところで、柚歩先輩は…」
柚「えへへ…じつは…」
陣「柚歩が俺の彼女になった。ただそれだけだよ」
る・秋「えぇぇぇ~~~!!」
る「な…兄きの彼女が先輩で…先輩の彼氏が兄きで…」
秋「おめでとうございます!」
柚「サンキュー」
HAPPYVALENTINE!!!!!!!!