イ ヴ の 日 に
あれから1週間が経った。
今日はクリスマス・イヴだ。
慄君とはほとんど喋れていない。
…というよりも話そうと思っても、
両者が顔が赤くなるため、話せないでいるのだ
おかげで関係がぎくしゃくしているため、
ここ1週間、私達を見た柚歩先輩や友達の帆乃の頭に?が浮かんでいた。
ただ、事情を知っている庄君とるいだけは静かに微笑んでいた。
この日は冬休みの期間だったので1日練習だった部活も終わり、
今は下駄箱でお母さんの迎えを待つ。
るいも庄君も、帆乃も帰ってしまって、慄君と私の2人きりになってしまった。
私は顔が赤い事を慄君に悟られないように
白いマフラーで隠した。
慄君は同じく顔を赤くし、頭をかいていた。
沈黙が流れる。
先に口を開いたのは慄君。
私の隣に座った。
慄「なぁ…」
秋「なぁに?」
慄「こないだはあんな話してごめんな。」
秋「ううん!嬉しかったよ。」
慄「そうか…あ、あのさ、返…」
そこでタイミング悪く慄君の車が迎えに来る。
慄「あ…またな!!」
秋「うん!また明日ね。」
慄「そうだ…忘れ物。」
私の頬に暖かい感触がはしる。
慄「///じゃあな!」
秋「///うん!」
同い年のサンタクロースからもらったプレゼントは
最高のクリスマスプレゼントだよ――…‥
その直後、私の車が来た。
心の中で呟いた。
「Merry Christmas!」