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心 の 傷
第二話の直後です。
頬を伝って涙が流れおちた。
そばにいた2人はビックリして私を見る
柚・る「「どうした!?」」
そのまま、ショックのあまり私は気絶してしまった…
やっぱりショックだった。
ちょっと耐えられなかった。
「「…ち…さ……ちく…さ…ちくさ…千草!」」
「…き……あ…き…あき…秋!!」
誰かが私の名前を呼ぶ。
光が目に差し込み、徐々に誰だかわかってくる。
そう。るいと庄君、そして同じくクラスメイトの昇田 慄君だ。
「秋!!よかった~!目を覚ましたんだ!!」
「ここは…?」
「保健室だ!!倒れた時俺と慄がたまたま通りかかってな。
慄、一人でお前を運んだんだぜ!?」
「なっ…ちょっと!」
「慄君が…?そう、ありがとう!」
「いや、その…」
「んじゃ、おれらは戻るぜ。慄付いてやりなよ。」
「「え…」」
2人が保健室を出ると、急に静かになった。
沈黙を破ったのは慄君。
「な、なぁ。なんでいきなり倒れたりしたんだ?」
「…っ」
あの事を思い出して泣けてきた。
「あ、俺、何か悪い事言ったか?言わなくてもいいけど…」
「ううん…聞いてくれる…?」
彼はゆっくりうなずいてくれた。