雪 解 け
秋「…あ!ここ…部室に帰ってきた!!」
由「秋ちゃん!?慄君?なんでこんな所にいるの!?」
慄「…え?」
柚「なぜか2人がいなくなっていて、皆で探していたのよ!?」
2人が天界に旅立った後、皆も目を覚ましたらしい。
気がつけば2人がいなくなっていて、大慌てしたそうだ。
帰ってきて、皆で喜びあっている時に帆乃がある事に気付いた。
帆「…ねぇ。秋ちゃんの記憶喪失なおってない?」
る・柚・由・庄「ああ~!!」
秋「や、実は、その時の記憶がないんだ…」
そう言い終えた瞬間。
部室のドアが勢いよく開く。
?「こんにちは~!!」
由「あら、亜美ちゃん?用事はもう終わったの?」
彼女は川瀬 亜美さん。
亜「いや、実は用事が早く終わりまして。それよりも!!
じつは、この部活に入りたいって子がいまして。」
帆「え!?誰ですか?」
亜「ほら、おいでよ!!」
?「う、うん…」
ちょっと恥ずかしそうに部室に入ってきたのは…
ブラウンの長い髪の毛。
カシス色の瞳。
笑うとかわいい笑顔を見せる…あの子だ。
秋・慄「カ…シス…?」
?「こんにちは。私は…秋野…苺といいます。よろしくお願いします。」
自己紹介を終え、彼女は秋の隣に座った。
秋「あなた…カシスでしょう…?」
苺「あ~、ばれちゃった。魔王様に許しをもらって、
人間として生活しようと思って。」
秋「ふーん。」
苺「ま、これからもよろしくね。」
秋「…うん!」