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甘 酸 っ ぱ い 木 の 実



ソ「…カシスを救う手立ては…あります。」



秋「…!?」


ソ「ここにいる全員は、前世が神だったりして力が強い人たちばかりです。

 だから、生き返らせられなくても生まれ変わらせる事は可能です。」


慄「本当ですか?」


ソ「えぇ。」


皆の口が緩む。



ソ「それでは、カシスの遺体を収容します。」


ふわっとカシスガ浮かび上がり、霧の様になって消えてしまった。


秋(またね、カシス…)


ソ「それでは、あなた達を地上に送り届けます。」


慄「あ、はい。」


ソ「秋さん…あなたの事は天界からちゃんと見守っていますよ。」


秋「はい!!」


慄「(ムカッ)…秋には…俺がついてるから良いんだよっ!!」


秋「…慄くん…」



テ「…あら?いつの間にか“千草”から“秋”に変わってません?」


慄「え゛!?あ…いや…その…」


秋「(慄君…)あ…あのさ。秋でいいよ!!」


慄「あ、ああ…じゃあ、俺も慄でいいよ。」


秋「うん!!」



テ「オホン!私達もいるのですが…」


秋・慄「あ…」


ソ「それでは、またお会いしましょう!!」



次第に霧に包まれると、秋と慄も消えて行った。




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