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記 憶 の カ ケ ラ
あれから1時間が経った。
秋の記憶は一向に戻らない。
柚「大丈夫か?」
秋「ええ…気分は良くなりました。」
由「どこからの記憶がないの?」
秋「もうほとんどの記憶が…」
由「そう…」
慄「俺のせいだっ…俺が遅刻なんてしなければ…俺が…」
帆「おちついて…そんな事言ったって、
記憶が戻る訳じゃないんだから。」
る「記憶を戻す方法を考えないと…」
秋「みなさん、本当にごめんなさい!どうしても…
思い出せなくて…」
る「大丈夫!きっと記憶もどるから!」
秋「はい…」
柚「あ~っ、もう!『家庭の医学』とか置いてないの?」
帆「柚歩先輩、落ち着いてください!!」
柚「でも…でも…」
由「う~ん…あ!何か思い出深い物や人とかで思い出したりするのかも!」
庄「思い出深い人といえば…」
秋を除く全員が慄をみる。
慄「お、俺?」
庄「お前しかいねぇだろ!!」
全員がうなずく。
慄はしばらく考え込んでから、
慄「わかった。」
庄「おまえにかかってるからな!!」
そして慄君を除く全員が部室から出て行った。