女子会
登場人物
・佐倉彩
女子バレー部
悠真の幼なじみ
・坂口悠真
サッカー部
彩の幼なじみ
・一織沙羅
彩の中学からの親友兼部活の相棒
隣のクラス
・藍川春輝
サッカー部
隣のクラス
花織の彼氏
沙羅とは良き友
・一之瀬花織
テニス部
隣のクラス
春輝の彼女
沙羅とは良き友で沙羅を通じて彩とも仲良し
「んで?花織は最近どーなのよ」
栗色の髪のいかにも元気そうな出で立ちの沙羅が頬杖を付きながら私の右隣の人物に問う
「どうって、何が?」
黒色の髪の大人しそうな雰囲気をした花織が答える
「藍川と!何か進展あった?」
「な、何もあるわけないよ」
「ホントに??え、さすがに手は繋いだよね!?」
「てっ、つ、繋いでないよ!」
花織は焦ったように否定した
「えー、花織流石に何もなさすぎない?
だって付き合って半年は経つんでしょ?」
そう聞くのは私、彩
「そんなこと言われましても、、、」
「藍川もあんなにチャラそうな見た目して意外と奥手かよ!」
沙羅はガーッと吠える
「チャラそうって程でもないんじゃない?」
「いや!サッカー部は大体チャラい!」
コイツ、偏見すごいなと感じつつブルーなオーラを纏っている花織に目をやる
「でもいいな、恋愛」
「おおお!遂に彩さんにも春が訪れます感じですか!?」
「沙羅、テンション上がりすぎて日本語おかしい」
「う"っ!相変わらずの塩対応、、、
でもさー、彩には坂口いるからねー」
「別に悠真は関係ないでしょ」
「私も幼なじみ同士の恋愛って憧れるなぁ」
少しうっとりした口調で花織が呟く
「憧れるって、、」
「で?実際のとこはどうなんですか彩さん。白状した方が楽になりますよ?」
漫画ならニヤリと書かれそうな顔で問われる
「…好きですけど?」
「キャー!かわいー!」
「でも悠真とは幼なじみだから」
自分に少し言い聞かせるように言う
「そんなの関係ない!当たって砕けろだよ!」
「砕けたくはないなぁ」
「んー、砕けないと思うけどなぁ」
花織が応える
「慰められても悲しいだけだよ、、
でも今はこの関係が心地いいから」
沙羅と花織は困ったように顔を見合わせて笑った