表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

感情の色

作者: 行世長旅

感情には色がある。

相手の色を見ると、心情が手に取るように分かった。


隠しきれない心の色は、言葉よりもよほど正確に相手の気持ちを理解出来てしまう。


そして私は知ってしまった。

人間が一番強く思う感情は、『負』なのだと。


多くの人は、多くの色が少しずつ見える。

1つの感情だけ現れているというのは少ない。


幸を表す明るい色も、だんだんと薄れて他の色と混ざり消えて行く。


けれど、負の感情だけは違う。


人によって差はあるが、黒めの赤が多い。


心が赤黒くなるとすぐに周り全体を侵食し、しだいに全体を染め上げてしまう。


幸は他の感情に蝕まれ、負は他の感情を蝕んでいく。


力関係ははっきりしていた。

強い負の感情いろが勝つ。


人は幸せになるために生まれてくると誰かが言っていたが、もし本当ならばこの力関係は神様の設定ミスだと私は思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ