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3話

事情がありまして、めちゃくちゃ遅くなりました...許して。

クオリティは低いですが、どうぞ見ていってください。






「杏さーん! 起きてくださーい!」

「ふぁ...ぁぁ...おはよ、桃ちゃん」

「はい! おはようございます、杏さん! スゥー...ハァー...よし、充電完了です!」

「あー...うん、やっぱりいつものはするんだね」


慣れかけている桃ちゃんの奇行を受け、私は身体を起こして桃ちゃんと並んでリビングへと向かう。うん、慣れちゃいけないんだろうけどね? でも止めさせようとは出来ないし...なんだかなぁ。


「桃ちゃん、今日の朝ごはんは何?」

「ご飯とお味噌汁と...後はおかずにベーコン込み目玉焼きです!」

「そりゃ美味しそうだね。ありがとう桃ちゃん」


桃ちゃんの頭を感謝の意を込めて優しく撫でる。背丈の関係かなんかスゴく桃ちゃんの頭って撫でたくなるんだよね...でも、年頃の女の子の髪は特に繊細だから傷つけないよう、丁寧に撫でないとね。桃ちゃんの髪が傷付くなんて私だって嫌だし。 


「あっ...」

「あれ、嫌だったかな。撫でるの」

「い、いえ! 寧ろもっとやってください! カモン撫で撫で!」

「そう? じゃあ遠慮無く」

「んっ...えへへ」


可愛い(確信)。身内から見た目だから贔屓してるかもだけど、やっぱり桃ちゃんは普通に可愛いと思う。だから凄くモテるんだろうなぁ。その辺りの話はあんまりしないから聞いてないし、家族にはこういうのは言いたくないだろうから知らないんだけどね。いつの日か家に桃ちゃんが彼氏とか連れてきたりするんじゃあ...うっ、頭が...


「杏さん?」

「...何でもないよ、さて、ご飯食べよっか!」


いつかは訪れる日だろうけど、今は考えたくないしその思考を放棄することにした。私も随分アレだなぁ...

食器は既に並べてあって、後は座ってさぁ食べようという状態だった。勿論、座席はいつも通り、一緒の席で食べる。つまり当たり前のように桃ちゃんは私の膝に座って食べるわけね。これも慣れてきてるんだけど...慣れちゃおかしいはず。

ふと、桃ちゃんに目をやると...制服ではないことに気がついた。いつも学校へと行く準備を済ませてからご飯を食べていたはずなんだけど、今日に限っては何故か制服ではなく、私服であったのだ。


「あれ桃ちゃん。今日学校は?」

「? 休みですよ?」

「あれ、そうなの? 今日何曜日だっけ...」


チラッと近くに置いてあるデジタル時計を見てみると、表示されていたのは「日曜日」であった。

ついでに日にちも見てみる...ん、あれ? 25日? 25日って確か...


「杏さんも今日は休みでしたよね?」


そう、今月唯一の休みである25日だ。うちの会社は毎月最低1日は必ず休みがある。それが今日だというわけだ。

そして何で桃ちゃんは予定を知っていたんだろう...多分聞いてもはぐらかされるから聞きはしないけども。


「あー...じゃあ何しよっかなぁ、今日」


割と日にち見るまでは仕事に行く気満々だったから少し力が抜けちゃって、呟くように言葉を出す。家でボーッとするのも悪くはないんだけど、私はどちらかで言えば何かやってないと落ち着かないタイプに属する人間だから、出来れば何かしたい。いつもなら予定とか立てて色々するんだけど...ミスったなぁ。


「...えっと、杏さん」

「ん、どしたの?」


急にモジモジし始めた桃ちゃん。なんか挙動不審な感じ...?


「もし予定が無いなら...私とデートしませんか...?」

「デート?」


お出かけってことだよね。そうだなぁ...うん、たまにはいいかな。


「私でいいなら、是非」

「ほ、ホントですか!? じゃあ早速準備してきますね!」

「あ、桃ちゃん!? 朝ごはん食べてから...完食してる」


え、あんな数分で完食出来るレベルなの? 速いなぁ...

っとと、私も急いで食べて準備しないとね。お出掛け用の服、どこに仕舞ったっけなぁ...と、頭の中で考えながら、最後のベーコン込み目玉焼きを一気に一口で飲み込む。黄身は半熟...流石、桃ちゃん分かってるね。


「ごちそうさまでした」


食器を桃ちゃんのも含めて水に浸けて、洗面所で歯磨き等を済ませてから部屋に戻り、着替えを探す。

...せめて、あんまりおばさんと思われないコーデにしないとね。桃ちゃんも笑われちゃうし。

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