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2話

雑ですが許して下さい・・・いかんせん初心者なので・・・

 桃ちゃんが学校に登校した後で私は会社に行く準備を始めた。毎日地味に大変なんだよ...桃ちゃんいつも時間ギリギリまで私に抱きついてるんだから。もうそこは慣れだけどね。

 私の職場はプログラムをするような会社。つまり、パソコンカタカタするところね。小さい頃からそういうことが好きでね......と、ここではそんなのはどうでもいいか。

 家から徒歩5分の駅から30分くらい電車に乗ってそこからたった3分で着く。いやー、近いって素晴らしいねホント。


「あ、神崎先輩!おはようございます!」

「あぁ、おはよう。木下君」


 この人は私の部下の木下君。最近私の部署に入ってきた期待の新人さん。って言っても私の部署は最近出来たから部下は木下君一人なんだけどね...


「浮かない顔してますね...」

「ん、そう?」

「なんかあったらオレ、相談に乗りますから!」

「それはありがたいわね~」


 言えるわけない...これは私の問題なんだから。


「さ、始業まで30分。行こっか」

「はい!」






 ◯ ◯ ◯










 午後5時。定時だ。この会社は俗に言う『ホワイト企業』ってやつで、自分の仕事さえ終わらせてれば定時で帰れる形になっている。ホント、この職場に入れて良かった...


「神崎先輩!この後って空いてますか?」

「この後?」


 確か桃ちゃんはバレー部だったはず...終わるのは7時のはずだよね? 電車の時間は...うん、一時間だけなら大丈夫かな。


「一時間だけなら空いてるよ」

「オレ、この辺の美味しい居酒屋知ってるんすよ!」

「へぇ、それは是非とも行ってみたいね」

「こっちっす!」



 ──会社から歩いて大体5分。店が立ち並んでいるアーケード街の裏道にひっそりと経営しているこじんまりとした居酒屋。名前は『極道』...なんかヤバい感じするけど、店の雰囲気はかなりいいものだった。


「これは...中々いいね」

「気に入ってもらえたようでなによりっす!」

「おう、いらっしゃい!ささっ、そちらへどうぞ!あ、そっちのお客さんもいらっしゃい!」


 うん、店主さんもいい感じだし酒も美味しいんだろうなぁ......




「あ~ん~ず~さ~ん?」




 ...は?え、なんで、この声が...ここで!?


「桃ちゃん!?」

「はい♪杏さんの桃です♪」

「...え、どうやってここに? まだ部活だよね?」

「杏さんに這い寄る男の気配がしたので♪」

「...はぁ」


 何か突っ込んだら負けな気がしてきた...


「あの...神崎先輩。この子は...」

「ん?あぁこの子は───」

「『杏さんの』山中桃です...あなたですね?杏さんを狙う愚男は」


 ...あれ、店の雰囲気が重くなったような...てか桃ちゃんの目付き怖っ!めっちゃ木下君睨んでるやん!


「ねぇ桃ちゃん、木下君は──」

「えぇ知ってますよ。この愚男に言われて仕方なくここに来たんですよね? 本当は行きたくなかったのに...あぁ、可愛そうな杏さん! でも私が来たからにはもう大丈夫です! 絶対ぜーったい杏さんを汚させませんから!!」

「あっ、うん...」


 なんか変な方向に暴走してるよね...


「あのね...木下君は私の仕事の部下なの。そんな親密な関係じゃないからね」

「そ、そうっす! でもいつかは...」

「あれ、木下君何か言った?」

「なななな何でもないっす!」


 絶対何か言ったよね...はぁ、桃ちゃんここに来ちゃったしなぁ。


「ごめんね木下君...今日はもう帰るよ」

「え、あ、はい...気を付けてっす...」

「今度埋め合わせするからね」


 店を出て桃ちゃんと一緒に帰る。

 ...あ、今日の夜ご飯...そうだ。


「ねぇ桃ちゃん。今日は外食しない?」

「え!? いいんですか!?」

「たまにはね。ちゃんと奢るよ?」

「わぁ!! ありがとうございます! えへへぇ...杏さんと二人きり...」


 ...うん、こういうところは普通だよね...開き直るしかないのかな...

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