6 最強の種族!
①うわ・・・、俺貧弱すぎ?
②魔法つかいたいです(´・ω・`)
③これこそ、最強の魔物!
ステータス
名称 :純粘液
氏名 :
分類 :半虚現体
種族 :粘液族
LV :1/5
HP :10/10
SP :10/10
MP :0/0
筋力 :1
耐久 :1
体力 :1
俊敏 :1
器用 :1
思考 :1
魔力 :1
適応率:100(Max100)
変異率:0(Max100)
スキル :<無し>
【ピュア】全ての可能性を秘めた存在。同種族であれば全ての上位種へ進化が可能。
コスト: 35 DP
え? 間違いじゃないかって?
最強の肉体(あらゆる環境に適応)を持ち、圧倒的な(数の)力を持った種族、…うん! 間違いじゃない!
ステータスが極端に低いけど(てか最低値)これには理由がある。まず、当然だがステータスが高いとDPが高くなる。スキルの所持数と質もそうだ。で、問題なのが【適応率】だ。この値が高いとステータスに比例してコストが上昇するのだが、その上昇率がとんでもない。半端なステータスじゃあの毒には抵抗できないだろうし、ならいっそ数で稼ごうという考えだ。そのために更なるコストダウンを目指す!魔物としてのコストはこれ以上下げられないので、他からアプローチ! これもダンジョンの定番!
【スポナー(小・中・大)】設定したものを自動で【作成】する。【作成】のオンオフ、速度を設定できる。(施設)コスト:小100DP、中1,000DP、大10,000DP
最初は初期コストが高く、後の【作成】をノーコストで行うものを【創造】しようとしたのだが不可能だった。無から有は作れないためだ。DPの代わりに魔力をコストに使えないかとも思ったが、効率が悪すぎるため諦めた。35DPのピュア・スライムを作るのにDPを魔力に変換してから作ろうとしたら、その工程に1,000DP程かかるらしい。本末転倒である。
また、これを【創造】した時に分かったことだが、【作成】を行うとき全てのDPが材料として使われるのではなく、【作成】を行うためのコストとしても使われていたのだ。同じものの場合、手作業で作るよりも、工場で生産したほうが低コストになるのと同じで、大量に作る場合、スポナーを使ったほうが得ということで、今の形になった。
スポナーの大きさは一度に【作成】できる量が変わるだけだ。生産コスト的には変わらない。DPも敷地も余裕がないので、スポナー(小)を【作成】して設置する。
~ 100DPを使用して、ピュア・スライム【スポナー(小)】を【作成】します。一度の【作成】コスト15 DP、最大【作成】速度は10分です ~
~ ピュア・スライム【スポナー(小)】を設置します。場所、速度を指定してください ~
「ここに、速度は最大で」
毒溜まりの横を指定する。すると淡い光を放つ半径1m程の池、スポナーが現れる。それと同時にスポナーからピュア・スライムがわらわら生まれてきた。
(プルプル)
おぉ、設置と同時に1回目が生まれるのか。数は……10匹かな?
無色透明な体に心臓部である真っ赤な魔石が収まっている。大きさはソフトボール程度、片手に収まるぐらいだ。…自分で生み出しといてなんだが、かわえぇ~。癒されるわ。
そうそう、意外だったのは、この世界にスライムに当たる魔物が存在しなかったことだ。似たようなのは居るみたいだけどかなりキモイ、ヘドロみたいなやつだ。他の魔物もそうだが生み出す気せぇへん……。
ピュア・スライム達は毒液へと向かって行き、取り込み始める。
この死毒という毒、毒性は強力だけど<増殖LV2>による浸食速度はそこまでではない。HPが尽きる前に耐性を取得できると良いのだが…。
ずっと見ているわけにもいかない。他の魔物や、ピュア・スライム達の進化先の【創造】、これが失敗したときの代案も考えておかないと……まだ始まったばかりだ。
世界樹の迷宮(仮)
LV:1
特性:植物
DP:12,178(100DP消費)