表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/334

22 作戦会議をしよう

①子供が出来ました

②スライムあざといです

③都合のいい女?

 さてさて、頂いたこれは有効活用しないといけないな。また、クロスさんに頼ることになりそうだ。


「コアさん、クロスさんに通信繋いで」


 ~承知いたしました~


(何ようだ?今は――)

「クロスさん、今時間大丈夫ですか?」

(主様!?勿論ですとも、主様より優先されるものなど御座いません!!)

(・・・チ)

「・・・本当に大丈夫か?今すぐでなければならない訳ではないよ?取り込み中なら後にするし・・・」

(・・・今は――)

(何も問題ありません!どのようなご用件でしょうか?)


 苛立ちのこもった舌打ちが聞こえた気がしたが、・・・これ以上は藪蛇な気がする。本人が良いと言っているんだからいいか。


「そうか、話とは前にでた戦力強化についてです」

(おぉ!もう解決したのですか!?流石は主様!)

「解決したというか、湧いて出たというか・・・」

(どういう事で?)

「実はこんな物が手に入りまして。コアさん、相手側に表示できる?」


 ~可能です~


 できるそうなので、世界樹の樹液が入ったスライムボールの鑑定結果を、クロスさんへ送ってもらった。


(世界樹の樹液ですか・・・確かに粘液スライムの方々は、食事中(浄化作業)とてつもない力を発揮していましたが、なるほどこれが・・・)

「利用できないか?と思っていたら、この通り出てきまして・・・。今までも都合が良かったことが何度かあった。何か作為的なものを感じるんですけど、それが少し不気味でして・・・」


 今まで考えないようにしていたが、今までの都合が良すぎたのだ。こんなに余裕があるとは思っていなかった。それが会話できる相手が出来たために、疑問を口に出てしまったようだ。


(・・・分かる気がします。我も時折、何かに導かれるような感覚がありました。今思えば、進化先にアルトを選んだのも・・・)

「それがなにか分かるか?」

(・・・分かりません、気のせいだった気もします。何分純蟲ピュア・キャピターの頃の事ですので、申し訳ありません)

「それについては仕方がない、気にしないで下さい。何かありそう程度で考えておきます。・・・ちなみにコアさんじゃないよね?」


 ~回答不能~


 ・・・へ~~~、“否定”じゃなくて“回答不能”ですか、へ~~~~~。


「話を戻しますか。樹液だが現段階では数は用意できません。粘液スライム達のレベル次第です、できるようになったら渡してくれるらしい」

(それはありがたい!では、こちらで交渉いたしましょう)

「いいのか?全員が<念話>を持っている訳でもないでしょう?会話できますか?」

(会話は出来ませんが、意思疎通程度でしたら可能です)


 なら任せるか、現場の事に本部の人間が口出しすると碌な事にならない。本部の人間は大まかな方針とルールを決めるだけで十分だ。混乱するし、変なミスに繋がる。しかも、そのしわ寄せは実際にミスした現場の人間にまで行くのだ。


「では任せました。回すときは肉食の者たちに優先して回してやってください、食料の代わりにもなるはずです」

(ハ!)

「それと、既存の作業にも使って下さい。配置先はお任せしますが、能力に合わせた采配を期待します。スキルとステータスのレベルアップにもつながるはずです。今のところ、他に何かありますか?」

(では、他の方の種類と特徴を、大雑把で良いので教えていただけますか?)

「それもそうですね。コアさん、クロスさんにも鑑定とかの、ダンジョンの機能を使えるようにできます?」


 ~ダンジョンLVが不足しています。現在、マスター以外で一部の機能を使用できるのはサブマスターのみです~


「サブマスター?それをクロスさんに出来ます?」

(主様!?)


 ~否定。現在サブマスターに指定できるのは一名までです~


「1名?・・・一応確認。誰がなっています?それと解除って出来ます?」


 ~現在のサブマスターは世界樹です。解除、変更にはダンジョンLVが不足しています。~


 ですよね~。それ以外に候補が無いから、そんな気がしていましたよ。解除の方も期待していなかった、いつものことだ。


「なら、特徴はこちらで説明するか、いくつか鑑定結果を送るからそれも参考にして下さい。後の判断は現場に任せます」

(ハ!有難うございます)

「後は、粘液スライム達用に、樹液に代わる食料の種類を追加するつもりですが、そちらは何かありますか?」

(それでしたら――――)

「じゃあ、この――――」


 その後、食料などの必要物資や魔物の特徴などの、こまごましたことを数時間ほど話し合い、即席の会議は終了した。


(・・・終わった?)

(ああ、・・・な、なんだその目は?ちょ、まて、引っ張るな!話せばわかる!)


 その後、何かが引きずられて行く様な音が聞こえたが、俺は知らん、何も知らん。

世界樹の迷宮(仮)

LV:2

特性:植物

DP:7,416 DP(270 DP消費)スポナーによる生産に使用


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ