13 進化祭り!!
①不法投棄!
②スライム「すっきり!」
③迷宮主「すまぬ~、すまぬ~。」
むしゃむしゃむしゃむしゃ・・・ほりほりほりほり・・・。
地上へ向けて食べ進む。土をかき分け掘り進む。
御飯が食べられなくなったときは少し悲しかったけど、それもすぐに終わった。
(ぼろぼろ)
「ムキュ!?」
掘り進んでいると上から土が落ちてきた。
埋まってしまったけど、他の子が掘り出してくれた。
土を掻き分け道を作る。・・・その先には巨大な穴が広がっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
僕たちはその先で見た。
何処までも広がる空間。
はるか先まで広がる土。
遠くに見える緑。
赤く燃える様な白と、反対に何処までも深い黒。
そしてその中に聳え立つ巨大な母。
大きい、あまりにも大きい世界。今まで穴の中の世界しか知らなかった僕たちにとって、その世界は大きすぎた。
ある者は感動を
ある者は恐怖を
ある者は希望を
ある者は畏怖を
様々な感情を抱きながら、唯々、僕たちはこの光景を見ていた。
そんな中、皆が穴から出てきた。ぞろぞろと沢山出てきた。
こんなに沢山居るのに、この世界は全然埋まらない・・・。
皆は丸い何かを吐き出していた。それが何か、僕たちはすぐに気が付いた。
土に広がる毒。世界を蝕む毒。・・・母を蝕む毒。
(父はこれを倒すために僕たちを生んだ?)
そのことに思い至った僕の体を、何かが駆け巡った。
恐怖だったのか、感動だったのか。幼かった僕たちはそれが何だったのか、もう思い出せない。
だけど、この時の何かが今の僕たちの在り方を決めたのは間違いない。
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化を開始します~
~申請を受理、純蟲の進化・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は~・・・」
しばらく待ちかな?根の方は蟻達に一旦任せたし。地上への道も出来たから、掘り出した土が溜まることもない。まぁ最悪、【迷宮】で無毒になった部分をダンジョンにして、そこで土を【倉庫】に入れればいいんだけどね。
~純蟲が新種へと進化しました~
おぉ?また進化か。さすがにもう驚かないけどな!これ見たら一回のんびりするかな~。
さてさて、何に進化したかな?
「コアさん、進化した子のステー ~純蟲が新種へと進化しました~ タス?」
~純蟲が新種へと進化しました~「え?」
~純蟲が新種へと進化しました~「ちょ?」
~純蟲が新種へと進化しました~「ま?!」
~純蟲が新種へと進化しました~「コアさん?!」
~純蟲が新種へと進化しました~「止まって~~~~?!」
世界樹の迷宮(仮)
LV:1
特性:植物
DP:9,641




