12 不法投棄ダメ絶対
①領域拡張、完了!
②アリさん始動!!
③毒「やぁ!!」|ω・`)ノ ヤァ
【破毒】接触したもの全てを破壊するためその名が付いた。不安定で、一度反応すると一気に浸食し不活性化する。<猛毒LV8><腐食毒LV8><浸食LV10><拡散LV3><自己崩壊LV9>
<腐食毒>:金属等、非生物を破壊する毒。
<浸食>:状態異常等、進行速度に補正。
<拡散>:状態異常等、効果範囲に補正。
<自己崩壊>:他スキルを無効にして、自身へダメージ。
「・・・・・・・・」
どうしましょ?・・・・いや、マジでどうしろと?てかこれ、どっから出てきた?!
お、落ち着け・・・。原因なんて決まっている。死毒、これの中に粘液達が最後まで吸収できなかった部分があったんだ。
くっ、<猛毒耐性LV7>と<猛毒無効LV7>がついていたから嫌な予感はしていたんだ!!
<腐食毒LV8>、これについて今は気にしなくていい。
<自己崩壊LV9>、これもいいな、むしろ有り難い、残らないってことだからな!問題は他だ!
<猛毒LV8>、今一番重要なのがこれだ。無効LVよりも毒のLVが高い。つまりは毒によるダメージが入るってことだ。耐性LVが高めだから時間は稼げるかもしれないけど、それも怪しい。
<浸食LV10>、これである!進行速度に補正?つまりはダメージの入りが早くなるってことだ。<拡散LV3>の効果がどの程度なのか分からないのも怖い。
どれだけの範囲に影響を及ぼすか分からない爆弾が、何時弾けてもおかしくないのだ!怖すぎる!!
・・・は!そうだ!!
「コアさん、このスライムボールの強度とか耐久みたいの分からない?」
~ダンジョンLVが不足しています~
何・・・だと?こ、こんなところでダンジョンLVが出てくるとは・・・。ん?
(ポヨン、ポヨン、ポヨン、ポヨヨヨヨ~ン)
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
び、びっくりした~。
上への穴からスライムボールが降ってきた。・・・結構頑丈だったようだ。
てか、転がってくるってことは、ここにあるので全部か?下への穴にもあるかもしれないけど。
・・・これだけ頑丈なら運ぶのは問題ないか?ここに置いておく訳にもいかない。外に運ぶか?外には生物なんて何処にも居ないんだし・・・。そうするか。
本当はこんな不法投棄みたいなことはしたくないんだけど、自分と家の子たちを危険に晒すわけにもいかない。
早速運んでもらおう。と、そうだ。
「粘液達~、吸収できなかったものを排出する場合は、外に出すようにして~」
指示を出すと同時に、粘液達が一斉に外へと向かって行った。
お、おう。みんな我慢していたのか?よく見たら毒粘液達の体が、赤紫色だったものが赤黒色まで変色していた。
我慢させてしまっていたようだ・・・。領域内を確認すると、地上部分に大量のスライムボールが発生しているのが分かる。
ごめんよ~、ごめんよ~。気が付いてやれなくてごめんよ~。
近くに居た子が「気にするな」とてもいうようにプルプルとすり寄ってきた。今はその優しさが心に染みます。
思い返せば、毒を食い尽くした時にも教えてくれたし、LVの高い粘液、特に毒粘液まで進化した子達って結構頭良いんだよな~。
あ、ここにあったスライムボールも持って行ってもらおう・・・
「あれ?」
周りを見渡してもスライムボールが見当たらない。
「コアさんや、ここにあったスライムボールはどこに行った?」
~現在座標を表示します~
確認すると地上へ向かう穴を上っている最中だった。粘液達が運んでいるらしい。・・・頭がいいだけでなく、気も利くようになってやがる。
そんなことを思っていると、外のスライムボールが領域外まで転がっていった。・・・確認できなくなったら逆に不安になってきた。だ、大丈夫だよね?領域も現在進行形で拡張中だし、その内確認できるように成るだろう。うん!気にするのはやめよう!!
(プルプル♪)
そんなこんなで粘液達の行軍を眺めていたら、地上から毒粘液が戻ってきた。
すっきりした雰囲気をまとって、エメラルドグリーンの体を揺らしている。・・・そういえば、君達って元はそんな色だったね・・・。
後で気が付いたことだが、粘液達のほとんどが<猛毒無効LV8>まで取得しており、その後排出されたスライムボールも同じLVの耐性を持っていた。最初の方はビックリでもして排出しただけなのか、耐性LVが上がる前に排出してしまったものだったようだ。
最初のやつだけ処理すればよかったか?・・・やっちまった!?
世界樹の迷宮(仮)
LV:1
特性:植物
DP:8,603(360 DP消費)スポナーによる生産に使用




