11 アリさん部隊始動!!
①おはようございます
②ご報告です
③お前らに何があった?!
~純蟲が目標地点(地上)へ到着いたしました~
お?そっちも終わったか。
~領域拡張が終了いたしました~
領域拡張?・・・最初に100DP使ったやつか!時間かかったな~。さてさて、どれ位広がったかな?
「・・・コアさんや、この範囲マジ?」
~肯定~
上の方は地上部分が少しだけだけど見えているし、下の方は根の状態も広範囲で確認できるようになっている。大体直径100mの球体ぐらいか?広くなりすぎじゃね?いや・・・こんなもんなのか?
「領域拡張って何にDP使ってるの?」
~主にダンジョンの機能を使用できる領域の確保、他者が持つ領域を支配するのに使用します~
「他者の領域?・・・縄張りみたいなもんか?」
~肯定~
あ、毒か・・・。現時点で領域内には生物らしきものが何も見当たらない。本当に死に絶えているんだな。説明に偽りなしである。
・・・DPの節約になったと考えればいいのか、こんな状態を嘆けばいいのか・・・。
「とりあえず領域拡張、100DP分追加で」
~承知いたしました~
次は進化したアルト達を見る。・・・何してるんだろ?・・・何もしてない?指示待ち待機中って感じだ。
アルト種への進化は予想外だったが悪いことではない。後は純蟲と同じで、ある程度こちらの指示に応えてくれれば良いのだが。
「ここからアルト達に指示って出せる?」
~肯定~
ではでは・・・。
「アルト!」
「キキ!」
「そこから世界樹の周りの土を掘ってくれ。君たちにお願いしたいのは、世界樹の無事な根の部分、その周りにある毒に侵された土を掘り、取り除くことだ。毒はスライム達が吸い取ってくれる。そのための道を作ってくれ。巣を作るなりしても構わない。毒には気を付けろよ?分かっていると思うが相当危険な毒だ。あと、純蟲だった頃のことは覚えているか?その時に食べていた毒のないところは好きにしていい。そのうちその辺りにも純蟲たちを送って処理する。・・・頼めるか?」
「「「「「キキ!!」」」」」
まるで「了解!」とでも言っているかのようにビシッ!とそろえて鳴いた後、すぐさま行動を開始した。
お、おう・・・あんな拙い説明を理解してくれたらしい。純蟲だった頃よりだいぶ頭がよくなっているな・・・。
「う~~~~ん!」
寝起きでいろいろあったけど、ちゃんと眠れたから頭は大分すっきりしたな!
そういえば、領域内を映すマップは見たけど、直接今の状態は見ていないな。何か見落としが無いとも限らない。ちょっと見られる範囲で見てみるか。と、言っても見るとこなんて純蟲たちが食べ進んだ穴しかないけどな。
などと軽い気持ちで移動する。
「なんだ、これ?」
そこには黒い物体と、赤黒い宝石の様な球体があった。・・・なんだ、これ?
「コアさん、これ『鑑定』して」
【虫糞(優)】虫の糞。豊富な栄養を含み、肥料としてとても優秀。
あぁ、純蟲たちの糞か。そりゃ食べたら出るわな。匂いもほとんどしないし、後の土壌改善とかに使えないかな?もう一つの宝石みたいなのは?
【スライムボール】粘液が吸収処理できなかったものを、体外に排出したもの。<猛毒耐性LV7><猛毒無効LV7>
こっちは粘液達の糞ってところか。吸収できなかったものね~~~・・・・・・・・・・・・。
「コアさん、スライムボールの中身を『鑑定』して」
【破毒】
「ブフッ?!」
世界樹の迷宮(仮)
LV:1
特性:植物
DP:8,963(280DP消費)領域拡張、スポナーによる生産に使用




