表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/25

21: どうくつぐらし!

 洞窟の中が明るいのはゲームの中か、あるいは観光用に開発された洞窟だけである。

 本物の洞窟は暗い、狭い、湿度が高いと不快指数うなぎ上り。


 ゲームによっては本当に暗くて、特殊なアイテムや魔術によって光源を確保しなければならない。


 で、このユミルの作った【パラダイム】という世界の洞窟は、


「ふぅ、アリーシャ。結構暑いですわね、ここ」

「脱がないぞ」

「まだ何も言ってませんわ! 脱ぎましょうアリーシャ!」


 ユミルが洞窟内環境を楽しむために作られたのではないか。


 いや、現実と同じく暗い、狭い、湿度が高いなのだが、それを利用してユミルは「暑いですね、脱いじゃおうかしら」などと言うのである。


「脱いだら防御力が落ちる」

「大丈夫ですわ、私が護ってみせますもの」

「自分の身は自分で護る、ついでに仲間を守るのが前衛だ」

「やだ、アリーシャがかっこいい……」


 いや、そうしないと死ぬから。

 蘇生魔法はあるけどリスポンないんだからこの世界。


「で、肝心のゴブリン様はどちら様で?」


 俺はアイテム欄から、洞窟内で視界を確保する便利な道具を出す。


 視界を確保する代わりに、光に反応するモンスターが寄ってくるという副効果もある。

 例えるなら「田舎のコンビニの明るさに反応して群がり始めるヤンキー共」という感じ。


 ガリアゴブリンは光に反応するし、そうでないモンスターが寄ってくる確率が相対的に下がるからこの副効果は便利なのだ。


「ストーリークエストなら奥、そうでないならどこでも、という感じでしょうか」

「んじゃ迷わないように適当に散策するか」


 と言っても、PCO時代のUIを受け継いでる俺らにはダンジョン探検の友「ミニマップ」があるから余程の方向音痴でなければ迷うことはないのだが。


「と、そんなこと言ってる間にモンスターが来ましたよ」

「おっと早いな……って言っても、目標とはちがうな」


 敵のモンスターはゴブリンではなく、魚に手足が生えたような姿をしている半魚人である。

 うん、きもい。


「あのモンスター、倒すと魚肉落とすんだっけ」

「……あんなモンスターの魚肉なんて食べたくありませんわ」


 気持ちはわかる。

 しかし説明文には「一部地域では生で食される」と書かれているのだ。日本人としては醤油を用意して食べたい。


「醤油はないからここは単純に塩で焼いて……しかし干物にするという手も……」

「食べ物の話をする前に食材を手に入れてからにしてくださいアリーシャ。私が作ってあげ」

「お前は座ってろ。いや座っててくださいお願いします」

「なんという素早い土下座……そこまで必死に言われると傷つきますわ……」


 命に係わるからな。そら必死にもなるよ。


ちょっと忙しくなってきたので更新やや遅れます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ