18: 朝チュンする
ウィンドウに表示されている日時が正確であるとすれば、現在は聖暦1158年4月1日7時ジャスト。
春もうららか、鳥がさえずる快適な朝。
ただし快適なのは鳥の方で、俺はすごい頭が痛い。
そして俺は何故か全裸でベッドに寝ていた。
隣には全裸で気持ちよさそうに寝ているユミルの姿がある。
……あぁ、この世界にも雀がいるのか、と感慨に耽る暇はない。
「いったいなにがどうなってこうなった……?」
いや、考えなくても「全裸の女性の隣に寝る全裸の女性」という事実だけで答えは明瞭だろう。
「アリーシャったら、もう、そんなとこ、あぁ、らめぇ……」
そして淫夢を見続けるユミル。
しかし問題は、この状況に至るまでの経緯なわけで。
えーっと、最初から思い出そう。
確か風呂に入って色々されたんだったな。本当に風呂場貸切にしてそりゃもう手取り足取り恥ずかしい事を……。
……え? あぁ、聖域の話が聞きたい? そりゃお前、その、なんだ。女の子ってこういう風に自分の慰めてるんだなってそういう……って、今はそれはいい。
確か風呂から出た後は、下着のつけ方講座とか婦人服の着方講座とかやったよな。
例の如くユミルの手取り足取りナニ取りで。
で、そのまま飯食って酒飲んで……酒飲んで?
……。
結論出ました。酒が悪い。
「えへへへへ……アリーシャー……」
「…………」
ちくしょう、ユミルなのにちょっと可愛いって思ってしまったじゃないか。
布団を捲って見ると、俺もユミルも下着だけはつけていた。よかった。情事の最中に寝てしまったというわけではなかったらしい。
とりあえず、何か着ようか。
そう思って布団から出て、昨日ユミルとの買い物でーとで買った服を着たり、装備を身に着けたり。
当然、聖銀の指輪はつけない。レベル差があるから状態異常にならないしダメージも少ないし。つける意味はあんまりない。
「よし、と。……おいユミル、朝だぞ。起きろ」
「んにゅ……あと5分……」
かわいいなおい。
「おい、起きろ」
「…………すやぁ」
すやぁ、って言いながらマジで寝る奴始めて見た。
「はやく起きないと朝飯作ってやらな」
「おはようございます、アリーシャ!」
起きるのはえぇ!
「朝ご飯は何にします? 私にする? ユミルにする? それとも、め・が・み?」
「朝飯は宿が用意してくれるからそっち食べる。いいから服着ろ」
下着姿で詰め寄られるとどこに視線を置けばいいかわからなくなるからな
さくばんはおたのしみでしたね




