邂逅ト転機ノ篇 資料
資料部分にはネタバレ要素も含まれますので十分にご注意ください。
なお、この『部分』のみ、全体のあらすじ含まれます。
巫覡退魔伝 詳しいあらすじ(797字)
鏑木あずさは、遠い前世に地球で生まれ、異世界に召還されて魔王を討伐したという勇者の記憶を持つ少女である。
それだけではなく、勇者として死んで、別の生を迎えて以降の記憶もすべて持ち、それらの生で得た特殊な力もすべて扱えるという特異な能力も保有している。
それは勇者として召喚された際に受けた世界からの加護などと言った生易しいものではなく、むしろ魔王の呪いによる副産物という、彼女にとってはマイナスでしかないものだった。
ある日、あずさはとある事件に巻き込まれたことで天涯孤独の身となってしまう。それが『鏑木あずさ』として生まれた『地球』に存在する、妖怪たちの仕業とわかると、あずさは事件を引き起こした妖怪に対し復讐を誓う。
だが、前世から受け継いだ力を使用して事件を起こした妖怪を討つべく、偵察に来た退魔師も巻き込んで勇み足で向かったはいいものの、その先にあった、濃密な妖気で満たされた雑木林に足を踏み入れた途端、妖気にあてられて満足に動くことができなくなってしまう。
わずか一戦で巻き込んだ退魔師によって(強制的に)撤退させられたあずさは自身の無力さを嘆き、自身を保護した退魔師に修行を乞うことにした。
退魔師にも種別が多様にあることを知らされたあずさは撤退させられた直後に魔王の呪いに関して驚かされたことも相まって、自らを保護した退魔師と同じ道を歩むことを決意する。
そうして始まった、あずさの退魔師(見習い)生活。
それまで受け継いでいた力に頼りきりだったあずさにとっては慣れないことだらけだったが、半分は復讐のためと、もう半分は自らに掛けられた呪いに対抗するために。
だが、彼女の運命は呪いによるものなのか、幾度となく一癖も二癖もある展開へと発展していく。やがて次第に明らかになってゆく、今生の世界の全貌。
数々の出会いと別れを経てたどり着いた先は、転生に転生を重ねたあずさをして予想もつかないモノであった。
用語集(時間的余裕と進行具合を見て随時更新。)
初出部分のナンバリングは小説家になろうのシステムにより定義されたものに準じております。つまり今回の資料部分は第一部分となります。一話目と言う意味ではないのであしからず。
鏑木あずさ:人物 初出:第2部分
本作の主人公で、無表情キャラを作っているが、その分言葉に感情が載りやすいうえ、誤魔化し切れていない時が割りとある。
キャラを作っているだけなので、話しかければ答えは返ってくるし、主張もきちんとする。心を開いた人に対しては特にその傾向がある。
本編で語られるとおり、特異な過去と特異な能力を持つが妖怪に対しては防御力不足な欠陥チート持ちの少女。
※2015.12.22.20:00 本編との相違点を修正。
鈴森瞳:人物 初出:第4部分
本作の準主人公。巫覡退魔師。要は妖怪退治もできる巫女さんである。基本優しいお姉さん気質だがひどい仕打ちには根に持つタイプでもあり、また厳しい一面もある。
実は半分妖怪で、封印用の触媒を用いて人間状態の自分の保持を補助している状態。また、肉体年齢の進行が止まっている状態。『えいえんのじゅうろくさい』を地で行くトンデモ少女である。種族は怪人。
魔法理力:用語 初出:第3部分
『科学では実現不能、または困難なことも容易にたやすく出来てしまう、不可思議な法則による理の力(第三部分より抜粋)』。
その法則とは以下の通り。
i.使用者は魔力を消費してこれを行使する。
ii.使用者は魔力の属性定義、性質定義、動作定義の三つを定義する。属性定義は省略することも可能である(その場合は属性が存在しない=コンピューターゲームにおける無属性の魔法となる)。
iii.iとiiが完了したうえで、使用者が発動開始の命令信号を魔力に下した時点でこれを発動し、中断の信号を下した時点でこれを終了する。
iv.iiにおいて定義した内容に対し、科学的に見てなんらかの連鎖反応が起こる可能性があった場合はこれも発動内容に組み込まれる。
『コンピュータゲームなどでよく出てくるあの『魔法』(第三部分より抜粋)』とあり、主人公はこのたとえが正しいと判定しているが、宗教的な縛りがあるわけでもない(宗教的な建前を定義に取り入れた魔法理力は除く)のである意味ではその通りである。
巫覡退魔師:用語/通称 初出:第4部分
神職などの職業要素を兼ね備えた退魔師の総称。瞳は作中で退魔館の巫覡退魔係に所属している者を指すと言っているが、正確には登録していない巫覡退魔師もいるので誤りである(未登録の巫覡退魔師はまだ登場有無自体が未定だが、世界観としては未登録の巫覡退魔師も存在している)。
霊力、妖気:用語 初出:第4部分
幽霊や妖怪などに強い干渉力がある異能力のエネルギー。精神面に強く傾いだ力であり、科学技術では誤作動や異常動作などのような形でしか観測できない。
両方とも根本的には同じ霊力だが、単純に語られる霊力が正、妖気や(作中世界における)魔力が負の性質を持つ。陰陽であらわされないのは宗教的な兼ね合いがあり、国際的な基準を設ける必要があるためである。
なお、あずさが使う魔法理力ではない、作中世界における魔法や魔術に使われる魔力は『マナ』『魔粒子エネルギー』などと呼ばれ、別のモノとして定義されている。
また、負の霊力は負の感情を、正の霊力は正の感情をそれぞれ増幅しやすい傾向にある。が、負の霊力は妖気などと呼ばれるように、生物を簡単に妖怪に変えてしまえるようなエネルギーでもあるため、あまり持たない方が得策ではある。
妖怪:用語 初出:第5部分
妖気が一定量溜まったり、何かしらの外的刺激を受けたりなどして体を有するようになった存在。大体は恐怖や畏敬などの念が妖気として蓄積されたもので、後者に該当する。
基本、その存在は霊力に依存しているが、総ての妖怪が正の霊力に弱い訳ではない(家に居着いた座敷童やぶらふ)
退魔館:団体/施設 初出:第4部分
日本に存在する退魔機関の一つで、日本国内では有数の退魔組織。
国家団体ではないものの外郭団体ではある。ちなみに加入の是非は退魔師個人の自由意思にゆだねられており、退魔館=退魔師の管理組織と言う等式は成り立たない。
経凛々:妖怪・神 初出:第9部分
妖怪。日本の妖怪で、付喪神でもある。経典の付喪神で、古びた経典が経凛々になるという。
作中においては経典に限らず、なにかしらの書物なら経凛々になる可能性を秘めている。
もととなった書物に応じた力を持つことが多い。
シェイプシフター:モンスター 初出:第12部分
西洋に伝わる擬態能力をもつモンスター。様々な者や物に擬態する。日本においてはミミックの名で有名な、宝箱に擬態するあの敵キャラクターが具体例だろう。
作中世界でもその力は健在で、あらかじめその所在を探るなどして存在を認識していなければ、攻撃を避けるのは困難である。
初出の際には魔法理力の防御すら発動しないほどの擬態能力を見せた。




