第4話、一通のメール
『気持ち悪い』
メッセージに一言だけそう書かれていた。もちろんだけど、ここでの誹謗中傷は禁止だ。このメッセージはすぐに消去される。でもその前に…みんなから攻撃が始まる。『どうしてそんなこと言うの』
『みんな苦しいんだよ』このサイトを利用してる仲間達らの攻撃。
みんな自分が言われたかのように攻撃を始める
『気持ち悪いよ』
また、書き込みがある
『なんでそんなこと言えるの』
『おかしいよ』
『人の気持ちがわからないの』
『あなたなんて死んじゃえばいいのに』
『ここからでていけ』
『死ね』
言葉がエスカレートしていく。今まで『つらい』って言った人たちが『死ね』っていう残酷な言葉が飛び交う。こうなってしまうと、どっちどっちもだ…
なんか嫌だ…傷をみんなで共有してるときは、そこには優しい言葉が飛び交う…でも…
人間って残酷だ。優しくされれば優しくするし、傷つけられれば相手を傷つける。
…そんなの嫌だ。でも私も変わらないや
しばらく、してから書き込みは消去される。
このメッセージに関わった全部の書き込みが…
こうして、世界は元に戻る。
気持ち悪いか…周りにはそういう風に見られてるんだ。『自分もそう思ってるんでしょ』
もう一人の自分が話しかける。
気持ち悪い…心のどこかでそう思ってたのかな…こんなことしている自分社会不適当な自分。
駄目だと思ってる自分
でも…それを人に言われるのは正直つらい。
そんなことを考えていた時、私の携帯に一通のメールがきた
……
……
……『気持ち悪いよ』 そのメッセージが私の携帯に届いていた。