ねぇ、本当のあなたは・・・なに?
今回はちょと後半シリアスです。(ホラーなのかな?)
白兎のキャラが分からなくなってる模様。
それではどうぞ
「・・・・ったく、逃げ足が速いですね。ぶっ飛ばせられなくてすいません、アリス。」
「いいのよ別に。助けに来てくれただけでとてもありがたいわ。」
耳を垂らし、しゅんとする白兎。
意外とその姿は可愛いんだけど、夢の中のへらへらした態度をみているせいか
なんかちょっと、うすら寒いものがある。
あのあと、白兎がチェシャ猫をぶっ飛ばそうとして
銃とか剣とかいろいろ物騒なものを取り出したんだけど(正直ぶっ飛ばすの度合いが違う)
あのクソ変態猫、それをみるなり「物騒だなぁ~、ひとまずたいさ~ん。」とかいって逃げて行きやがった。
だからこうして白兎が申し訳なさそうにしているんだけど・・・
私としてはそれよりも、ここがあの綺麗な夢の中ってことが軽くショックだ。
「・・・ねぇ、白兎。どうして夢の中の世界はこんなに変ってしまったの?私が夢で見たときは
もっと綺麗だったわよ?」
「それは・・・」
そう言いかけて、気まずそうに眼をそらす白兎。
言いたくないんだろうけど、意外にこれは頭にくる。
そりゃぁ、私がこの世界に来たのは不本意で、目が覚めたら勝手にいただけだけど
来てしまった以上私にだってこの世界のことを知る権利があるはずだ。
「言いたくないのは分かるけどお願い、白兎。あなたの知っていることを私に教えて。
夢が現実になった以上私はもう部外者じゃないはずよ。」
「・・・いいでしょう。私の知っていることをあなたに教えます。」
数瞬の沈黙の後、白兎は苦しそうにだけどはっきりした声でこの世界のことを話し始めた。
◆――――――――――fin――――――――――◇
『――――――アリスが今いる世界、つまりアリスが夢の中の世界だと思っている世界は実は現実なんです。
アリスがいつも夢で見ている美しい世界は、全てアリスの想像の中のものです、ですから、この世界が
本当の夢の中の世界となります。しかし、この世界は現実と言えど、少なからず「アリス」の影響を受けています。「アリス」というのはあなたのようにこの世界に迷い込んだ人間のことを言いますが、
その「アリス」がくるたびにこの世界は変わっていきます。純真な心を持った人間なら花が咲き乱れ
まさに夢の中で見たような美しいせかいになります。ですが、邪悪な心を持つ人間
だと、草花は枯れ、世界も砂漠と化して荒廃していきます。ですから、ある意味この世界がこうなった
のは今の「アリス」つまり、あなたのせいでもあるんです。』
白兎の話しを聞き終えたとき、私は正直衝撃を隠しきれなかった。
あの綺麗な世界がこんな風になってしまっただけでも、ショックなのに
それが私のせいなんて・・・・
「ねぇ、・・・白兎。・・じゃぁ、私は邪悪な心のの持ち主なの?」
「うっ、で、でも!花は少なくなりましたけど
逆に草木が増えましたし。たぶん・・その、つまり、うぅ・・・。」
私がそう恐る恐るきくと先ほどまでの苦しそうな表情はどこへやら
すっかり慌てておろおろしている。
そんな白兎の様子を見ていると不思議とさっきまでの沈んでいた気持ちが
少し元気になって、思わず顔がほころんだ。
・・・なんだ、結構可愛いところあるんじゃん
なんて思って白兎を見て笑っていると
「アリス・・・、いま、あなた笑いましたよね・・・?」
急に固まってそんな失礼なことを聞いてきた。
しかも顔まで心なしか赤くなっている気がする。
なによ、その恋する乙女みたいな表情は
「・・・私だってちゃんと心を持った人間だわ。嬉しい時にはそりゃ笑うわよ、悪い?」
間の悪い沈黙の後、白兎が発したのは――――――
「いいえ、アリスは笑っていたほうが可愛いです。」
こっちの首筋まで赤くするような言葉だった。
うわぁ~、そんな言葉、面と向かって言われたのはじめてだよ・・・
恥ずかしい・・・
「・・・そ、それよりも、どうやったらもとの世界に帰れるわけ?
まさか私に一生ここにいろなんて言うわけないわよね。」
「そうですね・・・じゃぁ聞きますが、アリスは帰りたいですか?」
――――帰りたい?
そんなの当たり前だ、何をいまさらとも言いたくなるような愚問だと思う。
いきなり目を開けたら、自分の夢の中の世界で、しかも変態猫なんかに追いかけられて
帰りたくないと思う人間がいるわけない。
それなのに―――・・・
「白兎、それはどういう意味で言ってるの?」
「そのまんまです、本当に帰りたいのかと聞いてるのです。」
私がそう警戒するのも気にせず、白兎は当たり前だとでも言うような表情をしている。
「帰りたいわ、当り前よ。こんな世界いるだけでも気が狂いそう。」
その瞬間、白兎の顔がおかしすぎてたまらないというような
狂気の笑いで染め上げられた。
なに、どうして?
どうしてそんなおかしそうな表情をするの?
わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない――――
―――――気持ち悪い
「ようこそ、ここは『夢見の国』
差し上げましょう、アリス。
貴女の本当の望みを。貴女が狂気に染まる前に」
視界が真っ黒に染まる前に
見えたのは、狂ったように笑う白兎と
意味のわからない
だけど背筋が震えるような言葉だった。
ねぇ、あなたのことが
私はどんどん分からなくなるの――――――
期末です、期末です、期末です!!
もう何でこの世に期末テストがあるのかほんと疑問です。
まぁ、死んだし、いいか!☆
てなわけで、点数は後日は発表。
期待はしないでください
作者は超絶に頭が腐ってます・・・
それでは感想など出来たら聞かせてほしいと思っています
ではまた($・・)/~~~